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Facebook広告 仕組み

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2021年04月23日(公開: 2020年07月27日)

Facebook(Instagram)広告のポリシーと審査基準チェックリスト形式で解説

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Facebook広告やInstagram広告には一定の審査基準があります。審査になかなか通らない場合にまず確認したいのが、Facebook広告のポリシーです。審査を通過するために確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。さらに、審査落ちしたときの対処法や審査落ちを繰り返すとどうなるかまで、広告の審査を通過するために必要な知識を徹底解説してきます。

Facebookの広告ポリシーと審査基準

広告ポリシー審査

Facebook広告は、掲載される前にFacebookの広告ポリシーに沿った内容であるかを審査されます。

審査ではテキストや画像などを含めた内容と、ランディングページもあわせてチェックを行い、ポリシーに準拠していない場合には出稿が承認されません。審査のプロセスは、基本的に24時間以内に審査されますが、状況によってはそれ以上の時間を有する場合もあります。

Facebook(Instagram)広告の審査にかかる時間

審査にかかる時間

Facebook広告とインスタグラム広告の審査にかかる時間は24時間以内です。あらかじめ審査にかかる時間を考慮して、広告内容の作成や運用開始日を決めておくようにしましょう。

広告出稿はタイミングが非常に重要なので、出稿したいタイミングに審査に引っかかってしまって配信できなかったなんてことになると、広告内容の変更など大幅なコストが発生してしまいます。配信を開始する期日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで審査を行うのがベストです。

審査は落ちたとしても何度も行えますが、その度に時間を有してしまうので、この記事で解説する審査前のチェックリストに必ず目を通してから審査に提出するようにしましょう。

審査落ちを繰り返すとアカウント停止になる可能性も

結論から言えば、審査落ちを繰り返すとアカウント停止になる可能性があります。一番多いのは、Facebookから広告ポリシー違反と判断されてしまうことが要因です。アカウントが停止した場合は、Facebookサポートへ問い合わせてアカウントの復旧を依頼しましょう。

復旧申請では、早ければ翌日には復旧されますが、長いと数週間ほどかかってしまうこともあります。

Facebook(Instagram)広告を出す前に必ず確認したいチェックリスト

ポリシーのチェックリスト

ポリシーには色々な審査項目があります。なかでも、特に注意が必要が4つの項目について解説します。

  • 禁止事項に該当しないか
  • 制限事項に該当しないか
  • 画像内テキストが多すぎないか
  • 動画は目立ちすぎないか

ひとつずつ見ていきましょう。

禁止事項に該当しないか

禁止事項

Facebook広告では「禁止コンテンツ」が30個あります。該当してしまうと広告出稿の承認が降りないため、「せっかく広告制作したのに掲載できない…」なんてことにならないよう、ポリシーはしっかりと目を通しておくことをおすすめします。

今回は、注意が必要な禁止コンテンツをピックアップして紹介します。すべての禁止コンテンツを把握するには、Facebookの公式ページにてご確認ください。

差別的な表現

広告ポリシー(差別)

性別や人種など差別的な表現はポリシーに違反しています。例えば、営業担当者を募集する求人広告を出稿する場合、女性を除外する意図を持ってターゲット設定する場合は性差別的な広告と判断されます。

承認されるには、営業やマーケティングに興味関心のあるユーザーをターゲットにする必要があります。

タバコ

広告ポリシー(タバコ)

出典:https://www.facebook.com/policies/ads/prohibited_content/tobacco

紙タバコや電子タバコの他にも水タバコ、葉巻などのタバコ製品全般の宣伝は禁止されています。また、広告画像にタバコ製品が映ってしまっている場合も禁止です。タバコに関する広告でも”カウンセリングサービス”や”タバコ中毒に関する電子書籍”などの禁煙を促進する広告は宣伝することができます。

成人向けコンテンツ

広告ポリシー(成人向けコンテンツ)

出典:https://www.facebook.com/policies/ads/prohibited_content/adult_content

基本的に性的に露骨なコンテンツについては、すべて広告ポリシー違反に該当します。注意点として、本来は性的な目的や意図がない場合でも、過度に露出した肌や体の部位がアップされている画像を使用すると広告ポリシーに違反していると判断されてしまいます。

商標・著作権侵害

広告ポリシー(商標・著作権侵害)

インターネット広告では、「写真」「動画」「音楽」「キャッチコピー」「イラスト」など、さまざまなコンテンツを利用します。しかし、著作権や商標権、肖像権など第三者の権利侵害は広告ポリシー違反になりますので気をつける必要があります。

例えば、海賊版のブランド品、いわゆる偽ブランド品を宣伝する行為は商標権の侵害に該当します。

扇動的・暴力的なコンテンツ

広告ポリシー(扇動的・暴力的なコンテンツ)

衝撃的なコンテンツや暴力的なコンテンツは広告ポリシー違反になります。例えば、自動車の交通事故の写真や、銃口をこちらに向けている写真などは広告ポリシー違反に該当します。

誤解を招く表現

広告ポリシー(誤解を招く表現)

詐欺的、虚偽、誤解を招くテキストが含まれる広告は広告ポリシー違反になります。

「たった1日で30kgのダイエット!」や「どんな病気でも治せる薬!」などユーザーの期待を招くような過度な表現や虚偽的なコンテンツは、広告ポリシー違反に該当します。

低品質なコンテンツ

広告ポリシー(低品質なコンテンツ)

Facebook広告には「品質スコア」というものが存在します。品質スコアが低いと判断された場合、広告が承認されません。低品質な広告だと判断される広告の特徴を紹介します。

  • 広告画像内のテキストが多い
  • 情報を故意に隠している
  • 扇情的表現
  • エンゲージメントベイト

また、広告だけでなく、誘導先のランディングページも審査対象となりますので、広告とあわせて品質向上に努める必要があります。

一部の金融サービス

広告ポリシー(一部の金融サービス)

一部の金融サービスを宣伝することを禁じています。広告ポリシー違反に該当する金融サービスは以下の通りです。

  • イニシャル・コイン・オファリング
  • バイナリーオプション
  • 差金決済取引

制限事項に該当しないか

 制限事項

禁止コンテンツとは別に、宣伝禁止までとはいかないが宣伝内容・表現に制限が必要なコンテンツが2020年7月時点で13個設けられています。これらのコンテンツも広告ポリシーの基準が守られていない場合、禁止コンテンツと同様に広告出稿が承認されないため注意が必要です。

そのため、制限事項に該当するコンテンツを宣伝したい場合は、適切な対処が必要です。特に注意が必要な制限コンテンツをピックアップして紹介します。

アルコール

制限コンテンツ(アルコール)

ビールやワインなどのアルコール商品を宣伝したい場合は、ターゲット設定を20歳以上(日本の場合)に設定する必要があります。他の国でアルコールを宣伝したい場合は、現地法に従って適切な年齢以上でターゲット設定を行いましょう。

デート

制限コンテンツ(デート)

デート・出会い系サービスを宣伝したい場合は、広告出稿前に、Facebookのガイドラインに従い作成した品質基準をクリアした広告をFacebookへ申請し、事前の承認が必要なります。性的な出会い系やメールオーダーブラインドなどのデート・出会い系サービスは、承認されません。

宝くじ

制限コンテンツ(宝くじ)

宝くじを宣伝できるのは、政府機関の許諾を受けている、もしくは政府機関が出資している場合のみです。また、ターゲット設定では、広告宣伝地域のルールに従い”地域の利用者のみ”を対象にすることができると定められています。

制限コンテンツ(薬)

市薬品の宣伝には、現地の準拠法や業界のガイドラインに従って出稿する必要があります。しかし、実証性はないが効果があるように見せている薬に関する広告については表示されにくいなど、薬については慎重な動きが続いています。

また、オンライン上で処方薬を販売する広告の掲載は事前の承認がない限り、広告ポリシー違反になり掲載することはできませんので注意が必要です。

購読サービス

制限コンテンツ(購読サービス)

サブスクリプション方式のサービス広告を出稿する場合は、ビジネスモデルや価格設定、キャンセルの詳細、など細かく明記する必要があります。

無料お試し期間がある場合は、いつから料金がかかるのか・いくらかかるかなどの記載も必要になります。また、ターゲット設定では、18歳以上をターゲットに設定しないといけません。

ブランド

制限コンテンツ(ブランド)

ブランドコンテンツ広告では、クリエイターやパブリッシャーと提携してブランドを宣伝することができます。注意点としては、宣伝するにあたって、関連サービス・製品やブランド、ビジネスパートナーをタグ付けする必要があります。

社会問題

制限コンテンツ(社会問題)

選挙や政治といった社会問題について宣伝したい場合、法律を遵守し、Facebookの認証プロセスに沿っている必要があります。広告の画像やテキスト、レイアウトはもちろん、ランディングページコンテンツについても審査対象です。

Facebookの認証プロセスには、AIによる人工知能とFacebookスタッフによる確認によってチェックされます。

仮想通貨

制限コンテンツ(仮想通貨)

仮想通貨の広告を出稿したい場合、Facebookの事前承認が必要になります。承認が必要な仮想通貨サービスは以下になります。

  • 暗号通貨マイニング用ハードウェアまたはソフトウェア
  • 暗号通貨取引プラットフォーム
  • 暗号通貨

暗号通貨トークンの販売も宣伝することができません。

美容

制限コンテンツ(美容)

ダイエットに関する商品や美容整形や美容処置に関するサービス・商品については、ターゲット設定を18歳以上に設定する必要があります。

画像内テキストが多すぎないか

画像内テキスト量

Facebookの品質スコアの基準のひとつに「画像内テキスト量」があります。これは広告主とユーザーにとって価値のある広告を表示させるために、低品質な広告を区別するための基準です。

適切なテキスト量は、画像内テキストが全体の20%未満の時に高い広告パフォーマンスを発揮していることが明らかになっています。テキスト量は、Facebook公式が提供している「画像テキストチェック」ツールを活用するのがおすすめです。

動画は目立ちすぎないか

動画は目立ちすぎないか

動画広告にも広告ポリシーに記載されているすべてルールが適用されます。動画広告のポリシーは2つあります。

1つ目は、「ユーザーがFacebookサービスを利用する上で”過度な妨げ”になる広告ではないか」という点です。例えば広告を目立たせる目的で、ストロボなど画面を点滅させることは”過度な妨げ”に該当し、広告ポリシー違反の対象となります。

2つ目は、Facebookの事前承認と18歳以上をターゲットに設定する必要がある成人向けコンテンツです。

広告にブランドアセットを使用する場合は注意が必要

ブランドアセットを使用する場合

ブランドアセットとはFacebookやインスタグラムの文字やロゴ画像などのことを言い、広告内でブランドアセットを使用する場合は注意が必要です。広告の作成経験がある方はご存知かもしれませんが、他社の企業の名前やロゴを無駄で使用することはもちろん、企業名や商品名、ロゴの改変は厳禁です。

Facebookとインスタグラムのブランドアセットを使用する場合も同様に、使用するにはルールがあります。両者に共通するルールとしては以下の内容です。

  • Facebook・Instagramの名称で使用する(頭文字は大文字)
  • 広告の最も目立った形で表示させない
  • デザインや色、アニメーションや特殊効果など一切の変更を加えてはならない

ブランドアセットに違反している広告は間違いなく審査に通りませんので、どうしても使用する場合は気をつけてください。

広告にFacebookのブランドアセットを使用する場合の注意点

ブランドアセットを使用する場合

Facebookのブランドアセットを使用する場合の注意点は以下の内容です。

  • fのロゴを使用する
  • 形状・色・比率を維持する
  • 十分なクリアスペースを確保する
  • テキスト内容

まず、Facebookの文字列のロゴは会社の表記になるので、f単体のロゴを使用しなければなりません。次にfのロゴの形状や色、比率を維持して使用しなければなりません。よくある間違いは大きさを変更した際に比率が変わってしまっているパターンです。

大きさを変える際は同比率で拡大縮小を行うようにしましょう。また、fのロゴとその他の要素の間には十分なスペースを確保しなければなりません。例えばロゴが他の要素と接触していたり、重なっている場合はダメです。

最後にFacebookのフレーズを使用する際は「私たちのFacebook〜」や「フェースブックでフォローして」などは禁止されています。「Facebookで私たちを見つけて」「Facebookにアクセスしてください」などは認められています。詳しくはこちらのページで詳細を確認するようにしてください。

広告にInstagramのブランドアセットを使用する場合の注意点

ブランドアセットを使用する場合

Instagramブランドアセットを使用する場合の注意点は以下の内容です。

  • Instagramブランドを最も特徴的または目立つように使用しない
  • パートナーシップ、スポンサーシップ、または推奨の意味と捉えられる内容にしない
  • Instagramブランドを否定的な内容で使用しない
  • 「インスタ」や「グラム」を別なブランドと組み合わせて使用しない

Instagramの規約もFacebookと同様にロゴの改変や上記の内容に気をつけて使用しましょう。特に間違って使用しているパターンで多いのが、「インスタ」や「グラム」を別なブランドと組み合わせて使用していることです。詳しい解説についてはこちらのページを参考にしてください。

審査落ちしたときの対処法

審査落ちの対処法

広告審査では、広告ポリシーを遵守し広告関連度診断で最適な結果を出すことができれば審査に落ちることはありません。しかし、膨大な数の広告ポリシーや細かいチェック項目により、ちょっとした見落としによって審査落ちしてしまうことは多々あります。

この章では、Facebookの広告審査に落ちてしまった時の対処法をお伝えしますので、参考にしてみてください。

ポリシーを再確認する

まずは改めて、広告ポリシーを再確認しましょう。基本的には、ちょっとした見落としが原因である場合が多いです。禁止・制限されたコンテンツではないか、ターゲット設定は適切か、ポジショニングは明確かなど、広告設定に関するポリシーを再確認しましょう。

それでも原因が見つからない場合は、広告に使用するテキストも見直しましょう。よくあるミスとしてはテキストの”言い回し”が適切ではないケースです。個人的特質を断定・暗示する言い回しになっていないかチェックしてみてください。

広告関連度診断を確認する

Facebook広告では、ターゲットオーディエンスに対して関連度が高い広告ほど評価が高くなります。広告関連度診断を使用することで、作成した広告のパフォーマンスの評価を診断することができます。

<診断項目>

品質ランキング: ターゲット層が同じ広告と比較したときの感性品質を表します。
エンゲージメント率ランキング
コンバージョン率ランキング

引用:facebook.com/business/help/403110480493160?id=561906377587030

再提出

審査が完了すると、承認可否の通知が届きます。承認された場合は掲載が始まりますが、審査に落ちた場合は広告を編集して再申請する必要があります。広告内容に対して落ち度が見当たらない場合は、異議申し立ての申請も可能です。

まとめ

以上、Facebook広告のポリシーと審査基準チェックリスト形式で解説しました。Facebook広告は、広告ポリシーと広告関連度の基準を守る必要があります。

広告ポリシーは多くの基準が設けられているため、しっかり目を通して確認してから申請するようにしましょう。また、広告関連度診断を利用して広告パフォーマンスの評価を確認することも大切です。ぜひ本記事を参考に審査クリアを目指してみてくださいね。

Facebook広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。

【保存版】Facebook広告とは?仕組みから運用方法まで徹底解説

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