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2020年10月30日(公開: 2020年07月29日)
SNS広告とは?基礎から効果的な運用方法までわかりやすく解説
「SNS利用動向に関する調査」によると、TwitterやInstagramといったSNSの国内利用者数は、2020年7月時点で約8000万人。
多くのユーザーに効果的にアプローチできることから、SNSを広告媒体として活用するケースが増えています。
- そもそもSNS広告とは何なのか
- どんな種類があって、どれくらい費用がかかるのか
「これからSNS広告を活用していきたい」という方に向けて、SNS広告を運用するために必要な知識をまとめて解説してきます。
SNS広告とは?効果や仕組みを解説
SNS広告とは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に掲出する広告のことを呼びます。
TwitterやFacebook、Instagramなどのソーシャルメディアを利用しているユーザーに広告を出すことができ、それぞれの媒体毎に色々なアプローチで集客を行うことができます。
SNSを利用して商品やサービスを購入するユーザーは年々増えており、これからは今以上にSNS広告を上手く利用できるかどうかが重要になると言われています。
まだSNS広告を利用したことがない方は、SNS広告の特徴を知っておかないと、適切ではないSNSを利用してしまったり、効果的でない運用をしてしまう可能性があります。
SNS広告の特徴
SNS広告の特徴はGoogle広告やYahoo広告と比べて、細かいターゲティングを行うことができることです。
年齢や性別はもちろん、住んでいる地域や興味がある内容、フォローしているアカウントなどから精度の高いターゲティングを行い、あなたの商品やサービスに関心があるであろうユーザーに絞って広告を配信することが可能です。
また、各SNSによって利用しているユーザー層に特徴があるので、ターゲットに合うSNSに広告を出すことで、無駄のない広告運用を行うことができます。
SNS広告を利用すれば今まで無駄に終わっていた広告運用も、少ない資金で効果的にアプローチを行い、成果を上げることができるでしょう。
Web広告とSNS広告の違い
WEB広告とSNS広告の違いはターゲティングの精度の違いです。
Googleのリスティング広告でもターゲティングを行うことはできますが、SNSのように興味がある内容やフォローしているアカウントなどの分類を行うことはできないので、精度は甘くなってしまいます。
特にフォローしているアカウント情報からは、ユーザーが興味のある内容を知ることができるので、適切なアプローチを行うことができます。
また、精度の高いターゲティングを行うことができるということは、広告費を抑えて成果を上げることができることに繋がります。
ターゲティングが甘いと、興味のないユーザーに広告を配信することになるので、広告費を無駄にかけることになります。
各SNSの課金方式は後ほど詳しく解説しますが、SNS広告ではクリック課金を採用している場合が多いので、興味がないユーザに配信されても、広告をクリックしなければ広告費が発生することはないメリットもあります。
WEB広告では細かいターゲティングがSNS広告ほどできない変わりに、商品やサービスの認知度を向上させる点に優れているので、SNS広告と両方を使い分けるようにするのが良いでしょう。
SNS広告の効果・メリット
SNS広告には以下のような効果・メリットがあります。
- 正確なターゲティングが可能
- 特に若い世代へのリーチに強い
- 潜在層の掘り起こしに繋がる
- 拡散してもらえる可能性がある
- コスパがいい
SNS広告の効果・メリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
SNS広告の種類
SNS広告の種類をいくつか紹介していきます。
いざSNS広告を出稿して売り上げを上げるぞ!と考えても、各SNS媒体によって利用しているユーザー層やSNSの特徴、広告出稿の仕組みなどを知っておかないと運用することはできません。
またSNS広告を出す媒体のアカウントも立ち上げないと最大の効果を得ることができないので、アカウントを運用する点からも、どの媒体を利用するのか考えていきましょう。
以下では世界中で利用者の多いメジャーなSNSを5つ紹介していきます。
SNSの特徴や広告出稿方法など参考にしてください。
Facebook広告
実名での登録が必須のFacebookはSNSの中で比較的珍しい特徴があります。
実名登録必須という特徴から、悪質な匿名アカウントなどが存在せず、ビジネスとしてFacebookを利用している方や、勉強の為に利用している方が近年では多くなっています。
匿名で利用することができるSNSと比べて、健全に利用している質の高いユーザーが多いので、広告として出す内容もビジネス商材やBtoBのサービス などが向いています。
Twitterほどの拡散力はありませんが、ユーザーが広告をいいねすることで、拡散することもできるので、良い内容の広告を出すことができれば、少ない広告費で多くのリーチを獲得することができるでしょう。
Facebook広告の特徴としては、実名利用の他にも住んでいる地域や年齢などの情報を使って細くターゲティングを行うことができることです。
ターゲットが住んでいる地域や興味のある内容に絞って広告を出すことが可能なので、FacebookはSNSの中でも比較的広告運用が行いやすいSNSになります。
他のSNSでもターゲティングは細かく行えるのですが、Facebookほど信頼性の高いターゲティングを行えるSNSは他にないので、商品やサービスによりますが、SNS広告の利用を考えた時に、まずFacebookを検討するのがおすすめです。
Facebookで配信することができる広告はテキストや画像、動画、スライドショーなど他にもたくさんの種類の広告を配信できます。
広告のフォーマットが決まっているので、それに合わせて広告を作成するだけで、簡単に配信させることが可能です。
精度の高い分析も行えるので、適時広告のアプローチ方法に変更を加えて、改善を繰り返していくことで成果を上げることができるはずです。
Instagram広告
女性の利用者率が高いSNSのInstagramは、以前は10代20代の女性の利用者が多かったのですが、近年では40代や50代の女性の利用者が急増している特徴があります。
また、投稿内容にも変化があり、お洒落なインスタ映えと言われるような写真だけでなく、人の役に立つような投稿が注目を集めており、日々の生活の知恵など学びになる投稿も流行っています。
Instagramは女性の利用者が多いSNSなので、自ずと女性用のコスメやファッションなどの商品の広告運用が適しているでしょう。
InstagramはTwitterやFacebookと違い、画像投稿がメインのSNSになる為、テキストよりも画像や動画でインパクトのある広告を制作することが重要になります。
Instagramではテキストをしっかり読む方はあまりおらず、興味がない画像の投稿はすぐに流されてしまいます。
広告として認識されずらいというメリットはあるのですが、見てもらわないことには魅力を伝えることはできないので、Instagramで広告を配信する時は、運用はもちろんですが、制作にも力を入れて、見てもらえる動画や画像を制作しましょう。
Instagramで運用することができる広告は、投稿タイムライン上に配信される広告とストーリーに配信される広告の2種類があります。
ストーリー広告は全画面で広告を表示することができ、広告と認識させずに見てもらうことができるので非常に効果のある広告運用を行う事ができます。
Instagram広告は他のSNS広告よりも画像や動画で情報を伝えることに特化しており、女性ユーザーに向けた商品やサービスの広告運用に優れているので、コスメやファッションなどの商品を紹介する際におすすめです。
Twitter広告
TwitterはFacebookと違い、匿名での利用を行うことができるSNSで、利用者数は世界中でFacebookの次に多いSNSになります。
Twitterの特徴は拡散力が非常に高く、広告として配信した投稿を短時間で多くの方にリーチすることができる可能性があります。
拡散力が高い理由としては匿名アカウントが多いので、自由にコメントが行われていたり、リツイートと言う機能によって投稿が何重にも広がっていくからです。
拡散力が高い特徴があるSNSなので、多くの著名人やインフルエンサーと呼ばれる方々が利用しています。
Twitterで拡散される面白い内容の広告を出すことができれば、費用対効果の高い広告運用を行うことができます。
と言うのもTwitter広告は広告がリツイートされた先で更にリツイートがされる2次エンゲージメントでは広告費が発生されないからです。
なので、どれだけリツイートされても2次拡散であれば費用をかけることなく、多くの方に見てもらうことができるんです。
Twitter広告を利用するメリットはこの拡散力が非常に高いことと、細かいターゲティングを行えることです。
ターゲティングを行った上で、更に拡散されるような配信を行えば、より精度の高い運用を行えるでしょう。
Twitterの利用者層は幅広いので、広告運用を行う際は、事前調査をしっかりと行った上で、正確なターゲティングを行うようにしましょう。
LINE広告
LINEはチャットコミュニティー型のSNSで、他のSNSと違う点としては、毎日LINEを利用するアクティブユーザーの割合が非常に高く、ほとんどの世代の方が利用していることです。
また、LINE広告で出稿することができる広告は、LINEアプリ上だけでなく、LINEブログ、LINEニュース、LINEマンガなどの関連サービス上にも配信することができます。
LINEニュースではよりビジネスやエンタメに特化した広告を配信し、LINEマンガでは10代や20代の方が興味ある内容の広告を配信するなどして、使い分けることも可能です。
日常的に利用頻度の高いLINEに広告を配信すると、短期間で多くの運用データを収集することができるので、広告のPDCAを回しやすく、より成果の出る内容に改善していくことができるでしょう。
他のSNSでは利用しているユーザーにある程度の特徴はあるのですが、LINEの利用者は幅広いので、あえてターゲティングをあまり行わずに、幅広い世代の認知度向上を目的として配信する方法も効果的です。
LINE広告で認知度向上と市場調査を行い、ターゲットが明確になったら、そのターゲットにより深く刺さる内容の広告を制作し、各SNS広告で配信する流れで行っても良いでしょう。
LINE広告は他のSNSのように拡散力は高くないので、拡散力の高いSNSとは広告の内容を変えて配信するのがおすすめです。
Tik Tok広告
TikTokは10代と20代の利用者数が圧倒的に多いSNSで、動画配信がメインになります。
YouTubeとは違い、1分ほどの短い動画を投稿するTikTokでは、ユーザーの関心の移り変わりが激しく、拡散される広告を制作するには、しっかりと事前調査を行う必要があります。
広告は投稿のタイムラインに表示されるのと、アプリ起動時に表示されるタイプがあり、どちらも縦画面で全画面領域で表示されます。
投稿タイムラインに表示される広告は、広告感をユーザーに与えずに配信することができるので、通常の投稿と同じように面白い内容の動画は短時間で多くの再生数を獲得することができるでしょう。
TikTokで拡散される動画は、コメント数やいいねが多い動画や、再生時間が長い動画などの指標が関係してくるので、飛ばされることなく、見てもらえる動画を制作するようにしましょう。
アプリ起動時に表示される広告は3〜5秒ほど配信され、多くの方にリーチすることができるので、広告費は高額になっています。
通常の広告運用以外にもTikTokで多くのフォロワーを獲得することができているアカウントにタイアップ広告を依頼して、配信する方法もあります。
各SNS広告の特徴や種類についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧になってください。
SNS広告の費用
SNS広告の料金が決まる仕組みを見てみましょう。
従来のWeb広告は、サイト内の広告枠を一定額で買い取る「純広告」とよばれるタイプが主流でした。
現在は、表示された回数やクリックされた回数に応じて費用が発生する「運用型広告」が主流です。
広告単価が安く費用対効果が高いというメリットがあります。
運用型広告で使われる主な指標は下記の2つ。
- CPM(Cost Per Mille:インプレッション課金)
- CPC(Cost Per Click:クリック課金)
インプレッション課金とは、広告が表示された回数に応じて費用が決まる方式のこと。
課金方式には、CPMやCPM以外にも、CPV(Cost Per View:動画再生課金)やCPI(Cost Per Install:アプリインストール課金)などがあります。
SNS広告では、広告の目的に応じて課金方式を選べることが多いです。
各SNS広告の料金体系についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧になってください。
SNS広告の運用方法
SNS広告を運用する方法は大きく3つに分けられます。
- 個人・自社で運用する
- フリーランスに依頼する
- 運用代行業者に依頼する
個人や自社で運用する場合は、運用のノウハウを蓄積できることがメリットです。
広告運用には、企画から作成、配信、データ分析などさまざまな工程があるので、必要に応じてツールを導入したり、外注を検討したりするといいでしょう。
作業を外注する方法は大きく分けて2つあります。
- フリーランスに依頼する
- 運用代行業者に依頼する
SNS広告の運用方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧になってください。
SNS広告の代理店
SNS広告の代理店(運用代行業者)に依頼すると、
- 時間的コストを削減できる
- ノウハウがなくても一定の成果が見込める
といったメリットがあります。
代理店を選ぶ際には、
- ニーズに合った実績があるか
- 求めるKPIを達成できるか
- 費用体系が明確か
といったポイントに注意しましょう。
代理店の選び方や料金相場、おすすめの代理店についてはこちらの記事で紹介しているので、参考にされてください。
SNS広告の活用事例
SNS広告を使った成功事例を見てみましょう。
C4株式会社|Facebook広告
出典:https://ja-jp.facebook.com/business/success/c4-inc
「C4株式会社」は、東日本大震災を機に、復興支援に重要な役割を果たしている施工管理技士い特化した人材採用システム「施工管理求人ナビ」を運営しています。
Facebook広告にくわえて、転職潜在層のリード獲得を目指してメッセンジャー誘導広告を導入したところ、リード獲得単価を68%削減することに成功しました。
メッセンジャー誘導後は、スキルや希望勤務地を簡単に回答できるように、メッセンジャーボットを活用することで効率化を図っています。
ニフティ不動産|Instagram広告
出典:https://business.instagram.com/success/nifty-lifestyle/
不動産サイトの物件をまとめて検索できるスマートフォンアプリを提供する「ニフティ不動産」は、動画クリエイティブをフィードやストーリーズに最適化することで、
- リーチ4倍拡大
- CPM70%削減
- アプリインストール数23%増加
を実現しました。
同社はデジタルマーケティングの風潮をみすえて、早い段階から動画の導入を進めてきましたが、動画内にスタンプを配置するなど細部にこだわり、よりオーガニックな投稿に近い構成にすることで、高い成果をあげることに成功しています。
株式会社エアウィーヴ
出典:https://business.twitter.com/ja/success-stories/airweave.html
「質の高い眠り」を追求したマットレス「エアウィーヴ」を手がける「株式会社エアウィーヴ」は、Twitter広告とキャンペーンを連動させることで、ブランド認知力を向上させることができました。
エアウィーヴは、その品質の高さから「国立スポーツ科学センター」に導入されるなど、アスリート向けの製品という認識がありました。
その認識を覆し、広く一般に製品を届けるために選んだツールTwitter広告をはじめとしたSNS広告です。
本社がある愛知県から兵庫県まで、徒歩でマットレスを運ぶという、ユニークなキャンペーンとTwitter広告を組み合わせて注目を集めました。
各SNS広告の活用事例についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧になってください。
まとめ
今回はSNS広告の特徴や費用をそれぞれのSNS毎に解説しました。
SNS広告を効果的に利用することができれば、WEB広告だけ運用するよりも高い成果を上げることができるでしょう。
この記事で解説した各SNSの特徴や費用を参考にして、あなたの商品やサービスの広告運用を行ってみてください。
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