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2021年04月09日(公開: 2020年10月26日)

動画編集のエンコードって何?エンコードの方法や、動画のサイズへの影響も一挙解説

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エンコードとは、データの形式を別の形式へ変換することです。音声や文字、動画などのコンピュータデータがエンコードの対象になります。

この記事では、エンコードとは何か、動画のエンコードの種類や方法、エンコードの動画サイズへの影響について解説します。

エンコードとは?

エンコードとは?

エンコードとは、音声や文字、動画などのデータの形式を、一定の規則に従って別の形式へ変換することです。符号化・暗号化・記号化などの意味を持つ、英単語のencodeが語源となっています。

エンコードを行うためのソフトウェアや機器はエンコーダーと言い、エンコードされたデータを元に戻す作業はデコードと言います。

動画のエンコードとは

動画におけるエンコードとは、動画に含まれている動画や音声データを一定の規則に従って圧縮し、暗号化を含む目的に応じた形式に変換することを言います。

エンコードは動画編集者が必ず行う最後の作業で、カットや効果音・BGMの追加など色々な編集を行った動画プロジェクトを、最終的にこの作業を行って1本の完成された動画ファイルとして保存します。

この世の中に編集画面のプレビュー動画をのぞいてこの作業を行っていない動画は1本もありません。必ず行う作業なのに対して動画編集を行っている方でも、何となく設定している方が多いので、この記事で解説する書き出し時の注意点や、動画への影響などを最低限知っておくようにしましょう。

エンコードを行うための基礎知識

知っておきたい事前の知識

詳しく解説する前に動画編集者が必ず知っておくべき超基本的な事前知識について解説します。以下の3点を把握しておくと、理解もしやすいので、確認してください。

  1. 動画は映像データと音声データからできている
  2. 動画ファイルは映像データと音声データを格納しているコンテナ
  3. コンテナによって動画形式が異なる

 まず知っておくべくことは動画は映像と音声データからできており、編集によって制作した要素を合成することで1本の動画になることです。書き出し時はコンテナと呼ばれる形式に映像と音声データを格納します。このコンテナによってMP4やMOVなどの動画形式が決まります。

インターネット動画配信でエンコードが重要な理由

重要な理由

インターネットを通して編集した動画を活用して動画配信を行う場合、この作業が必ず必要になると解説しましたが、なぜ行わなければならないかというと、理由は以下の通りです。

  •   動画を視聴する際に途切れたり止まったりせず、快適に再生できるようにするため
  • 動画視聴に必要以上のデータをダウンロードしなくてよくするため
  • 動画を配信するためのサーバ負荷、回線負荷をなるべく減らすため

動画の書き出しを行わないと動画容量が膨大になってしまい快適に再生できなくなるばかりか、視聴者のデバイスに大きな負荷を与えてしまいます。他にも回線速度が遅いとアップロードに時間がかかったりサーバーに負荷が加わってしまう理由から必須になります。

エンコードの方法

方法

エンコードを行う方法は以下の2種類があります。

  • ソフトウェアでエンコードする
  • ハードウェアでエンコードする

簡単に言うとコンピューター上のソフトで行うか、外部機器で行うかの違いになります。お使いの動画編集ソフトやパソコンのスペックによっても、どちらを活用するべきかは変わってくるので、両者の違いを確認してください。

ソフトウェアでエンコードする

ソフトウェア

この方法はソフトをパソコンにインストールして行う方法で、最も有名なソフトとしてAdobeのMedia Encoderがあります。Adobeの動画編集ソフトを使用していれば動画プロジェクトからすぐにソフトを立ち上げて書き出すことができます。

この方法を利用するメリットは、様々な形式に対応しており、動画編集ソフトの互換性が高いため操作が簡単なことです。他にもハードウェアエンコードと比べて安価で利用できるメリットもあります。

デメリットはパソコンの性能によって処理に時間がかかってしまう可能性があることです。スペックの低いパソコンを利用している方は、満足に処理を行えない可能性があるので、以下の方法を活用する選択肢もありです。

ハードウェアでエンコードする

ハードウェア

この方法はICチップを搭載した外部機器を利用して処理を行う方法で、メリットはパソコンのスペックが低くても行えることです。

デメリットは処理できる形式が機器によってあらかじめ決まっており、ソフトウェアエンコードに比べて対応形式が少ないことです。他にも機器自体にお金がかかってしまうので、スペックの低いパソコンの方は新しく性能の良いパソコンを購入して、ソフトで行った方が総合的に良いかもしれません。

エンコードを行うときの動画サイズへの影響

行うときの動画サイズへの影響

書き出した動画の容量がどのくらいになるかを事前に想定しておきたい方は多いかと思います。最終的な動画データは以下の要素によって変わってくるので、容量の大きい小さいはイメージできるはずです。

  • フレームレート
  • 解像度
  • ビットレート
  • 動画の長さ

動画のフレームレートへの影響

影響

フレームレートは1秒間に使用されるコマ数のことなので、数値が高いほどコマ数が多く、処理後の動画データは大きくなります。数値を高めると動画の滑らかさを表現することができるので、スポーツシーンやスローモーションシーンなど、動きの臨場感や迫力の動画で活用します。

それ以外の動きの少ないセミナー形式の動画では低く設定して、必要ではない容量を使わないようにしましょう。

動画の解像度への影響

影響

解像度は動画のピクセル数の縦横数で表記され、ピクセル数が多く解像度が高いほど動画データは大きくなります。解像度によってデータが大きくなることはある程度仕方がないので、データを小さくするために解像度を下げて、視聴者が見にくい動画にする必要はありません。

YouTubeで活用される動画の多くは16:9の横長のサイズで、解像度別の縦横比は以下の通りです。

  • 8K:7680×4320
  • 4K:3840×2160
  • フルHD:1920×1080
  • HD:1280×720
  • SD:640×480

利用頻度として多いのはフルHDまたは4K動画になるはずです。

動画のビットレートへの影響

影響

ビットレートは書き出し時に設定する項目で、1秒間に送受信できるデータ量を表し、bpsと表記します。数値が高い動画は高画質動画や高レートでも問題なく再生することができ、きれいな動画を作ることができます。

ただし高ビットなほど動画データが大きくなるので、作りたい動画クオリティに合わせて適切な数値を選ぶことが大切です。

動画の長さへの影響

影響

動画の長さが長くなれば単純に容量も大きくなります。必要な要素をカットして短い動画を作る必要はないので、不要なシーンだけなるべくカットするようにするか、1本の長さを短くするために2本に分けて制作するなどして動画の長さを短くします。

動画の長さを変えずにビットレートを低くするのは推奨しません。確かにレートを低くすれば動画を短くしなくても容量を小さくすることができますが、画質が低下して処理される可能性があるので行わないようにしましょう。 

エンコードを行う際の注意点

注意点

最後に書き出しを行う際の注意点を解説します。動画編集の最後の作業である書き出しによって動画の容量や画質が決定してしまうので、以下の2点に気をつけて行ってください。

  • 処理には時間がかかる
  • 動画の長さに注意する 

エンコードには時間がかかる

時間がかかる

処理には時間がある程度必要になることを知っておきましょう。かかる時間は動画データ量によって変わり、容量が膨大な動画ほど時間がかかります。動画の長さより処理の方が時間がかかる場合もよくあるので、パソコンのスペックにもよりますが、時間を確保できるタイミングで計画的に行いましょう。

処理の最中に他の編集を行うこともできますが、パソコンに負担がかかり、さらに時間がかかってしまう可能性があるので、おすすめは就寝中や移動中など強制的に作業が行えないタイミングで行うことです。

どうしても時間がかかりすぎてしまう場合は、パソコンのスペックが低い可能性が高いので、買い替えも検討してください。 

動画の長さに注意する

長さに注意する

先ほども解説した通り、動画の長さが長いと容量が大きくなり、それにより処理にかかる時間も長くなります。なので編集時から無駄なシーンを省くように努めたり、2本の動画に分割できないから考えておくと良いでしょう。

またビットレートの設定で、無駄に高ビットにしすぎることでも時間が長くなるので、適切なレートで設定してください。

まとめ

今回は動画編集者が必ず行う書き出し作業について、知っておくべき基本的な知識を解説しました。エンコードを行わなければYouTubeやSNSに動画を活用することもできませんし、1本の動画として完成させることもできません。

書き出しの設定によって最終的な動画容量や画質などが決まるので、注意点などを参考に正しく行ってみてください。

動画編集のやり方については、下記の記事で詳しく解説しています。

【動画編集ガイド】動画編集のやり方を7つのステップで解説

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