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2021年08月19日(公開: 2020年06月20日)
動画LPランディングページの効果を徹底解説【事例あり】
5G到来により、動画を活用したLPの事例が急速に伸びています。しかし、LPに動画を導入することでどれくらい効果が得られるか、どうやって活用すればいいか不安です。
そこでこの記事では、動画LPの効果から活用事例までご紹介します。初心者向けに紹介していきますので、記事を読んでぜひ動画を活用してみてくださいね。
目次
動画LPの効果とメリット
LPとは、インターネット検索や広告をクリックしてWebサイトに訪問した時、一番初めに目にするページをさします。訪問するユーザーが商品を購入してくれるように誘導したり、サービスに興味を持ってもらえるように促す役目があるのがLPです。
ユーザーに強い印象を残してもらうためのデザインやキャッチコピー、興味を持ってもらうための動画など、様々な工夫を凝らしたLPがあります。動画LPとはどのようなものか、どのような効果があるのか解説します。
動画LPとは?
動画LPとは、Webサイトを訪問したユーザーに購入やダウンロードなど行動を起こさせるためのページに、動画が活用されているタイプのものをさします。
LPをトップページとしてWebサイトを構成することが多いですが、訪問ユーザーが必ずトップページから訪問するとは限りません。商品やサービスの購入につなげるために、サイトマップの途中の層にLPを挟む場合も少なくありません。
ユーザーの悩みに寄り添い、商品を知ってもらう購入につなげるなど、ユーザーの導線を考えたLPの構成や設置が必要です。
動画で簡潔に説明する方が効果的な場合や、ユーザーの意識を向けるために効果的な場合など動画LPの効果はさまざまです。訪問ユーザーに、商品やサービスのことを正しく知ってもらうために、テキスト文章だけでなく動画を活用する事例が増えています。
動画LPの効果
動画LPの主な効果は大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 注目度が高く滞在時間が長くなる
- 情報量が増え質が上がる
- 訪問ユーザーの行動につながりやすい
動画LPを採用すると、どのような効果が期待できるのか、ひとつずつ詳しく解説します。
注目度が高く滞在時間が長くなる
LPに動画を活用することで、テキスト文章だけで作られた静止画面の多いLPよりも、画面の動きや音声によって訪問ユーザーの注目をひきやすくなます。結果として、ページ自体の直帰率が離脱率の減少につながります。
直帰率とは、ページを訪れた後ページ内にある他商品へのリンクや詳細ページリンクなどを踏まずに、ページを離れてしまう確率のことです。離脱率とは、ページを離脱して他のWebサイトへ戦意してしまう確率のことを表します。
直帰率や離脱率が減ることでLPの滞在時間が長くなり、より深くLPに記載されている商品やサービスを知ってもらうことが可能です。
テキスト文章だけで作られたLPの場合、「飛ばし読み」と言って訪問ユーザーが目に付く場所やキーワードだけを拾って画面をスクロールすることが少なくありません。
そこに動画が埋め込まれていることで、画面に変化が生まれ内容をしっかり見てもらえる可能性が高くなります。
情報量が増え質が上がる
LPに動画を活用することで、テキスト文章だけでは伝えきれないことが動画で伝えられるようになり、情報量が増えます。動画で補足を加えることで、より正確な情報を伝えられるようになります。
音楽に関係している商品をはじめ、特に「音」も商品やサービスの大切な要素である場合、LPに動画を埋め込むことは非常に効果的です。
また、商品やサービスを実際に利用している様子を動画にすることで、訪問ユーザーがイメージしやすく、購買意欲が刺激されます。
情報量が増えページの質が上がることで、ページそのものの評価が上がり、検索上位に表示されやすくなるという効果も期待できます。
訪問ユーザーの行動につながりやすい
Webサイトを運用する時には「商品を購入してもらう」「サービスを利用してもらう」など、運用目的としてゴールを設定します。そして、Webサイトを訪れた人の中でどのくらいの割合の人が、設定したゴールにたどり着いたかを表すのが「CVR」です。
LPに動画を活用した事例の方が、しなかった事例よりもCVRが高くなります。
アメリカのVideo commerce reportは、小売業者に対して「商品情報が記載されたページに動画を使用した場合、動画を使用していない場合に比べて平均注文額が50%以上向上したか」というアンケート調査をおこないました。
その結果、「向上した」と答えた小売業者は57%にも上り、半数以上が動画による効果を実感したことが分かります。
また、アメリカのAnimoto社が消費者に向けておこなったアンケート調査で、商品を詳しく知るために動画が役に立っていると答えた方は64%に上りました。「動画を見て商品を購入した」と答えた方に関しては96%にも上りました。
動画によるCVRの上昇は、さまざまなアンケートにより数字として立証されているとも言えます。
動画LPの活用事例
動画LPを活用した事例として以下3つの会社のWebサイトをご紹介します。
- 日本たばこ産業株式会社
- 株式会社ダスキン
- マルコメ株式会社
それぞれの動画LPの活用事例を詳しく見てみましょう。
日本たばこ産業株式会社(JT)「想うた」
姉妹を想う気持ち、親を想う気持ちなど、ひとがひとを想う気持ちを歌にした「想うた」というコンテンツ、日本たばこ産業株式会社(JT)の動画LPです。
歌の良さを伝えるためにはテキスト文章だけでは足りないでしょう。動画で紹介し実際に「歌と音楽」を聞いてもらうことが、訪問ユーザーにとってとても有益です。
「音」を伝えることが重要なコンテンツで、動画LPを採用した活用事例です。
想うた サイト
https://www.jti.co.jp/omouta/index.html
株式会社ダスキン「サービス動画」
エアコンクリーニングやキッチンクリーニングなど、ハウスクリーニングサービスを提供している株式会社ダスキンのホームページです。
ダスキンのホームページでは、実際にホームクリーニングを注文してもらうことを目的としていますが、「どのようにクリーニングするのか」を「サービスの流れ」として、動画で紹介しています。
初めてクリーニングを依頼する場合や、専用の機械や道具を使ってのクリーニングはどのようにおこなわれるのか、不安に思う方も多いでしょう。動画で実際の様子を紹介することで、そのような訪問ユーザーの不安を解消している活用事例です。
株式会社ダスキン サイト
https://www.duskin.jp/servicemaster/
マルコメ株式会社「おいしいみそ汁の作り方」
ページを開くと一番上に動画が再生されるのが印象的なマルコメ株式会社の「おいしいみそ汁の作り方」の動画LPです。
やり方や作り方等「方法」を紹介するWebサイトの場合、このように動画LPを採用することで、より正確に分かりやすく伝えることが可能です。特に料理の場合食材の色や大きさなど、テキスト文章では伝えづらいことも多くあります。
動画LPを活用することで、商品やサービスのイメージも伝わりやすく、訪問ユーザーの目をひきやすくなります。
動画を用いて「作り方」を分かりすく解説し、暖かいみそ汁を作る様子をうつすことで商品イメージを伝わりやすくした動画LPの活用事例です。
マルコメ「おいしいみそ汁の作り方」サイト
https://www.marukome.co.jp/recipe/misosoup/
動画LPで成果を出すポイント
動画LPを採用する時、ただ動画を埋め込むだけでは効果は期待できません。動画LPで成果を出すためには大きく以下の4つのポイントがあります。
- ファーストビュー(画面上部に設定する)
- 動画はクリック再生に設定する
- 適切な動画尺にする
- 動画の近くにCTAを設置する
ひとつひとつ詳しく解説します。
ファーストビュー(画面上部)に設定する
動画LPを活用する時に大切なのが、ファーストインプレッション(第一印象)です。静止しているテキスト文章よりも目をひきやすい動画を活用するなら、その特徴を存分に活かしましょう。
ページを開いた時に一番初めに映し出される画面を「ファーストビュー」と言います。LPの中でも画面上部がこれにあたります。ファーストビューに動画を設定することで、強い印象を与えることができます。
現代ではスマホが普及していることから、動画が視聴しやすい環境になっているとも言えます。スマホからWebサイトに訪れた場合にも、ファーストビューに動画が設置してあることで、強いインパクトがあるでしょう。
PCやスマホなどさまざまな端末で再生できるようなファイル形式や、共通で利用できるYoutube等のプラットフォームを利用するのがおすすめです。
動画はクリック再生に設定する
動画LPを採用するに当たって注意したいのが「自動再生には設定しない」ことです。LPを開いて一番上、初めに目にする場所に音声入りの動画があり、自動再生が設定されていた場合、開いてすぐに音声がPCやスマホから流れてしまう原因になります。
訪問ユーザーがどのような環境でWebページを開くかは想定できませんし、ページを開いてすぐに大きな音量で動画が再生されたら、ページを閉じてしまうことも考えられます。
また、動画を見たくない、動画よりもテキスト文章で確認したいといった場合に自動再生されてしまうと、訪問ユーザーの意図とはズレが生じてしまい、ページを離脱する原因にもなります。
動画を音声なしで背景に用いる場合等を除き、動画はクリック再生に設定しておくのがおすすめです。クリック再生に設定しておくことで、訪問ユーザーの閲覧ストレスも軽減されます。動画の再生方法の設定には注意しましょう。
適切な動画尺にする
動画LPを採用する時、設置する動画は長くなりすぎないように注意が必要です。動画LPと言ってもあくまで動画は補助や目を引くための役割であり、詳しい商品の説明はテキスト文章を用いて解説するのが良いでしょう。
あまりにも長すぎる動画は、最後まで再生されずに閉じられてしまうことが多く、動画を再生したユーザーが商品を購入したり、詳細ページを確認したりする確率が高いのは、15秒から30秒の間という調査結果もあります。
テレビCMを初め、さまざまな商品紹介動画では30~60秒の動画が採用されていることが多くあります。短い動画の中で、商品の良さを簡潔に伝えることが動画LPにおいて重要です。
動画の近くにCTAを設置する
CTAとは「Call To Action」の略で行動喚起を意味します。Webサイトにおいては、ゴールに設定している「商品の購入」や「サービスの利用」に繋がる行動をさします。
具体的には商品の詳細ページに繋がるボタンや、申し込みページに繋がるボタンなどがこれにあたります。
動画を視聴し商品への理解を深め、実際に使っているシーンなどを閲覧したあとは、訪問ユーザーの商品購入へのハードルが低くなっている傾向にあります。
また、動画にはWebサイトへの注意力を高められるインパクトが強いため、動画の近くにCTAを設置するのが効果的です。動画を閲覧して購買意欲が高まったユーザーをのがさないためにも、動画の近くにCTAを設置するように意識しましょう。
まとめ
LP(ランディングページ)とは、Webページで初めて目にする画面、商品やサービスを販売するためのページをさします。Webページの顔とも言えるLPに動画を活用することでさまざまな効果が期待できます。
動画の設置場所や動画の長さに注意して動画LPを作成し、ユーザーの注目度をあげ、CVRを上昇させることが可能です。
動画LPの活用事例や成果を出すためのポイントを参考にしながら、ぜひ動画LPに挑戦してみてくださいね。
動画は商品やサービスの紹介、企業のPR、採用活動、サイト運営など、さまざまな目的で利用されています。企業で実際に利用されている動画の事例について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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