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2021年04月26日(公開: 2020年07月14日)
動画制作の企画を5STEPで解説|企画書作成のポイント
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動画広告や企業のプロモーション動画など、動画市場が急激に伸びている中で動画制作をしている方も多くいるのではないでしょうか。しかし、いくら撮影技術や編集技術があっても企画次第では全く視聴者にとって有益でないものになってしまう可能性があります。
そこでこの記事では、動画制作における企画の考え方をご紹介します。今まで動画企画をしたことがないという方にもわかりやすく紹介しますので、是非魅力的な動画を制作してみてください。
目次
動画制作の企画の考え方5つ
動画制作の企画の考え方は、以下の5つです。
- STEP1:目的やゴールを明確にする
- STEP2:ターゲットと配信先を決める
- STEP3:コンセプトとタイトルを決める
- STEP4:共感できるシナリオを設計する
- STEP5:絵コンテを作成する
STEPの流れの通りに考えることで、違和感のない企画を制作することができます。
企画を考えるといっても何から考え始めたら良いか分からない方も多いと思うので、このSTEPを参考に、自社の商品やサービスに当てはめて考えてみてください。
漠然としていた動画イメージも、このSTEPで考えていくことで、少しづつ具体化していき、目的にあった動画を作れるはずです。
STEP1:目的やゴールを明確にする
<参考url=https://unsplash.com/photos/LNzuOK1GxRU>
まずは動画を通して1番何を伝えたいのか、ゴールを明確にします。
5つのSTEPでこの作業が最も重要で、ゴールが明確でない動画は誰の心にも届くことはありません。
商品やサービスの紹介動画を制作する場合は、購入してもらうことが1番のゴールになりますし、企業紹介や採用動画であれば、優秀な方の応募数を増やすことが目的です。
他にも動画の内容によって、何を1番の目的にするのかは変わって来るので、制作会社の担当者と話し合いながら明確にしていきましょう。
動画制作側がゴールを明確にしていない動画では視聴者が「??」と理解できずに動画を見ることになります。
最初にゴールを明確にしておけば、制作会社の担当者とも意見がすれ違わずに制作できますし、制作側から提案もしやすくなるでしょう。
次のSTEPをスムーズに進める為にもゴールを明確にして、動画制作に関わる全員で共有するようにしましょう。
STEP2:ターゲットと配信先を決める
<参考url=https://unsplash.com/photos/bPiuY2ZSlvU>
続いてターゲットと配信先を決めていきます。
ターゲットとは、商品やサービスを利用するであろうお客様のことで、 なるべくターゲットを細かく分けてイメージを具体的にしていくことが大切です。
例えばサプリメントを販売する広告動画を制作したい場合、そのサプリメントを購入するであろうお客様は男性なのか女性なのか?年齢はどのくらいなのか?どんな悩みがあって何を求めているのか?どんな生活を送っていて、収入はどのくらいなのか?などなど上げればキリがありませんが、細かく設定すればするほど、想定した人物から購入されやすい動画を作ることができます。
紹介したい商品やサービスがある時点で、この辺のターゲットは明確になっているはずなので、次に配信先を決めていきます。
配信先とは、YouTubeやニコニコ動画などの動画配信サービスや、Twitter、Facebook、instagramなどのSNSなのか、どのプラットフォームで配信するのかになります。
既に決まっているターゲットの人物は普段どのプラットフォームを利用する可能性が最も高いのかを調査して、ターゲットに適切に見てもらえる所に配信しなければなりません。
どの時間帯にSNSを見ているのか?どの年齢層が視聴者維持率が高いのか?など、他の動画のデータを参考にしながら決めましょう。
配信先によって動画サイズが変わるので、撮影や編集作業が変わってきます。
STEP3:コンセプトとタイトルを決める
<参考url=https://unsplash.com/photos/jpHw8ndwJ_Q>
STEP2とSTEP3については場合によって前後する可能性がありますが、STEP3でコンセプトや動画タイトルを決めていきます。
コンセプトとは動画を通して最も伝えたい情報やメッセージなどのことを言います。
商品やサービスの紹介動画では、その商品を利用することでお客様が得ることができるベネフィットをコンセプトとして、伝える動画を制作します。
企業紹介や採用動画であれば、会社を通して何を実現することができるのか、といった将来のイメージをコンセプトにします。
STEP1のゴールや目的の設定と似ているかもしれませんが、ゴールは売り上げの向上で、コンセプトは動画を見て商品を購入することで得られるベネフィットのことです。
コンセプトが定まっていない動画は、商品やサービスの魅力を理解することはできるけど、イマイチ購入する気にならない動画になってしまいます。
また動画タイトルについては、動画を利用する媒体によって重要度が変わってくると思いますが、YouTube用の動画であれば、動画のクリック率に関わる重要な要素なので、魅力的で動画の内容が気になるタイトルを設定しなければなりません。
動画タイトルは無理に制作前に決める必要はないので、良いタイトルが思い浮かばない場合は、動画を制作していく上で考えてみてください。
STEP4:共感できるシナリオを設計する
<参考url=https://unsplash.com/photos/-uHVRvDr7pg>
動画を通して視聴者の感情を動かし、商品やサービスを購入してもらえる動画にするには、共感できるシナリオ制作が重要になります。
共感できるシナリオ制作を行うには、STEP2のターゲット設定をしっかりと行っていないとできません。
ターゲットを明確にしていれば、その人物がどんな悩みを持って日々過ごしているのか?どんな問題があり解決するとどうなれるのか?などが分かるはずです。
共感できるシナリオとは視聴者の悩みが網羅されており「まさにこんな商品が欲しかったんだ!」と思ってもらえるシナリオです。
ターゲットをしっかりイメージできているのであれば、自社でシナリオ制作を行わずに、プロのシナリオライターに依頼するのがおすすめです。
もちろん制作会社側でシナリオの制作を行ってもらうことはできますが、自社でシナリオ制作に関わった方が良い動画を作れるので、なるべくシナリオは自社もしくはシナリオライターに制作して利用するようにしましょう。
STEP5:絵コンテを作成する
<参考url=https://unsplash.com/photos/HtBlQdxfG9k>
最後のSTEP5では絵コンテを制作します。
絵コンテと聞くと、漫画動画の下書き(ネーム)といったイメージを持つ方が多いかと思いますが、実写撮影の場合でも場面構成などで役に立つので絵コンテを制作するようにしましょう。
「動画のゴール・ターゲット・コンセプト・シナリオができていれば十分だ!」とSTEP5を行わずに、いきなり撮影を初めてしまう方もいますが、うまくいかない場合が多いです。
撮影といっても絵コンテがあるかないかによって、完成した動画のクオリティーが全く違うものになってきます。
絵コンテは映画でいうと監督です。
監督がいない現場で撮影を行ってもあちらこちらで適当にカメラを回してしまい、ぐちゃぐちゃの構成になってしまいます。
絵コンテを制作するには多少のカメラワークの知識が必要になりますが、何を伝えたいかを1番に考えて撮ることを意識すれば、自ずと何を撮せば良いかが分かるはずです。
動画の企画書作成のポイント
制作する動画ジャンルによって、構成は大体決まっているので、迷った場合は同じ用途で使用されている他の動画を見て、良い箇所を真似して制作してみましょう。
- 店舗・施設紹介動画
- 採用動画
- インタビュー動画
- 営業用動画
上記の動画ジャンル別に、動画の企画書を作成する上で重要なポイントを解説していきます。
店舗・施設紹介動画
店舗や施設の紹介動画で企画構成を制作する場合は、まず1番に伝えたいことは「その店舗や施設で何ができ、訪れるとどんなメリットがあるのか」だと思います。
制作する動画のゴールは、店舗や施設の来館数を増やして売り上げを上げることです。
その為に動画を見たお客様に「そこに行きたい!」「行かなければならない」「行くべきだ!」と感じて頂かなければなりません。
最も来館数を増やしたい人物の性別・年齢・家族構成・収入などを明確にターゲティングし、その人物に刺さる動画タイトルもしくはキャッチコピーを動画で表現します。
例えば、実際に来館した擬似体験ができるようなイメージ動画にし、お客様の目線で撮影を行うように絵コンテまで制作します。
先ほどのSTEPに従って一歩づつ考えていけば、企画構成を作ることは難しくないので、時間をかけて良い動画ができるように試行錯誤してみてください。
採用動画
採用動画を制作するゴールは、自社で働きたいと考える希望者数を増やして、優秀な人材を確保することです。
良い採用動画を作ることができれば、採用にかかるコストを大幅に減らすことができます。
高額な宣伝広告を求人サイトに掲載しなくてもよくなります。
採用動画では「その会社で働くことで、どんな人生を歩めるのか」「どんな職場環境で自分を高めることができるのか?」など、働き出した未来を具体的にイメージできる動画でなければなりません。
新しい会社で働く前は不安がいっぱいで「この会社でやっていけるのか?」「ブラックだったらどうしよう?」という悩みがたくさんあります。
採用動画では一つでも不安を解消させて、文字列や写真だけではイメージできなかった仕事内容や働いている社員の生活を詳細に解説して行きましょう。
どんなジャンルの会社かによってターゲットも変わってくるので「どんな人物に働いてもらいたいか」をよく考えて制作してみましょう。
インタビュー動画
インタビュー動画を制作する場合も企画構成がかなり重要になります。
事前にインタビュアーと出演者で質問内容と動画で何を伝えたいのかを共有しておきます。
出演者から何を聞き出して、視聴者にどんなメリットがあるのか、どんな人物がこのインタビューを見るのかを考えて制作しましょう。
インタビュー動画では絵コンテは動きがあまりない場合が多いので、重要ではありませんが、台本が大切になります。
インタビュー動画のよくある失敗例は、質問内容を適当に決めてしまい、最も聞きたい内容、最も伝えたい内容から話題がそれてしまうことです。
少しでも関係のない話題になってしまうと、視聴者が離脱する可能性が高まり、最後まで見てもらえなくなります。
話題がそれる以外にも離脱率を高めてしまうことは、音声です。
インタビュー動画で音声が聞きにくかったらおしまいです。
声のボリュームが小さかったり、反対にBGMがうるさすぎたり、余計なSEが入っていたりすると視聴者は見る気がなくなってしまいます。
制作会社に依頼する場合このようなミスはないはずですが、企画制作の段階で、BGMやSEは必要ないと決めておくと良いでしょう。
営業用動画
最後に営業用の動画では契約を獲得することがゴールになります。
営業先の方に何を知ってもらえれば契約を獲得することができるのかを考えていきます。
営業用の動画ではほとんどの場合ターゲットが決まっているので、企画を考えるのは簡単だと思います。
営業用の動画では、商品やサービスの紹介動画、CMの動画より、動画時間も長くできるので、契約するメリットを具体的に紹介することができます。
また1番の特徴は対面営業で利用する場合に、動画を見てもらって、質問があればその場で答えることができる点です。
動画では伝えきれない部分があっても、対面営業なら動画に補足して説明することができます。
企画構成を考える際は、対面で利用する場合、細かい部分は説明できると想定して、インパクト重視の構成にすることもできるでしょう。
動画制作における企画の重要性
動画制作において撮影前の企画は、動画の良し悪しを決める最も重要な部分です。
企画という大黒柱が一本整っていれば、良い動画をスムーズに作りやすくなります。
何も企画構成を決めずに、いきなり動画撮影を行い、見せたい部分を意識せずに編集を行っては何を伝えるのが目的の動画なのか分からなくなってしまいます。
動画制作には大きな費用がかかる場合が多いので、せっかく制作した動画が無意味なものにならない為にも、早く撮影して編集したい気持ちを抑えて、企画構成に最も時間をかけることをおすすめします。
何度も書きますが、企画構成の段階で良い動画ができるかの7割がた決まってしまうと言っても過言ではないので、とにかく試行錯誤を重ねて「どうすれば商品・サービスの魅力を最も伝えることができるのか?」「どうすれば多くの人に最後まで見てもらえる動画になるのか?」を深く考えて制作してみてください!
動画の企画を外注する
自社で企画構成を行うのが最も理想的ですが(誰よりも商品・サービスを理解している為)どうしても構成が思いつかない場合は、動画制作会社に企画構成段階から依頼する方法もあります。
制作会社に依頼する場合でも、決して投げやりにするのではなく、制作担当者の方と意見やイメージをすり合わせていくことが非常に重要です。
動画制作会社の選び方とおすすめの動画制作会社は、下記ページで紹介しています。
失敗しない!動画制作会社の選び方とおすすめ比較10選
動画の企画を個人に依頼する場合には、以下のページを参考にしてください。
動画制作を個人クリエイターに依頼する7つの方法【2020最新】
まとめ
今回は動画制作における企画の重要性と、企画構成を制作する手順を詳しく解説し、活用パターン別の考え方も紹介しました。
動画制作を自社で行う場合も、制作会社に依頼する場合でも、動画の良し悪しを決める重要な作業になるので、十分時間をかけて、目的を達成することができる企画構成を制作してみてください!
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