2021年08月24日(公開: 2020年07月31日)
解説動画とは?制作ポイントと事例紹介
無料:動画広告攻略100のテクニック集
解説動画とは、何かを説明する、理解してもらうことを目的とした動画です。
解説動画を作る場合に、何から始めればいいかわからない、制作する際に注意するポイントが分からないという人も多いのではないでしょうか?
この記事では、解説動画のメリット、活用シーン、形式、活用事例、制作ポイントについてご紹介します。
目次
解説動画のメリット
解説動画には、下記のようなメリットがあります。
- 商品やサービスの情報を伝えやすい
- 購入を妨げる不安を解消
- 購入後のクレームを防止
解説動画を活用することで、商品やサービスを販促する場合や商談相手に営業を行う場合に、成果を上げることができます。
ユーザーに情報を正確に素早く伝えることができますし、購入前に感じる不安を解消する効果もあり、売り上げを向上させることが可能です。
また、しっかりと細かい解説を行う動画を制作しておけば、購入後のクレームを防ぐこともできます。
解説動画の制作には時間と費用がかかりますが、その分の効果は必ず得ることができるます。以下の詳しい解説を参考にして、制作を検討してみましょう。
商品やサービスの情報を伝えやすい
解説動画を制作する1番のメリットは、商品やサービスの情報をユーザーに伝えやすいことです。
長いランディングページで細かく商品やサービスの情報を書いたとしても、ユーザーはそこまでしっかりと目を通している訳ではなく、半分の内容も理解できていません。
一般的にはテキストが最も情報を伝えにくい方法で、画像やグラフ、最終的には動画が最も多くの情報をユーザーに伝えることができます。
動画では、実際にどんな機能ある商品で、どんな使い方があるのか、このサービスは他と比べて何が違うのかなど、あらゆる情報を目と耳を通して与えることが可能です。
また、それにかかる時間もテキストと比べてかなり短い時間になります。
商品やサービスの情報をより多く、より早く伝えることができれば売り上げを上げることができるので、解説動画を制作し、広告として運用したり、ランディングページやホームページに取り入れるようにしましょう。
購入を妨げる不安を解消
解説動画で多くの情報を伝えることができると、ユーザーが購入前に感じる不安を解消させることができます。
ユーザーが購入の前に感じる不安には次のようなものがあります。
「本当に良い商品なんだろうか?」
「このサービスはどうやって使うのか?」
「他の商品の方が良いのではないだろうか?」
などなど購入前には色々な不安や疑問を抱えています。
こういった不安をひとつでも解消させることができれば、確実に購入までの心理的ハードルを引き下げることが可能です。
ランディングページを見にきたり、動画を再生しているユーザーは、少なからず商品やサービスに興味があって、購入を検討している方なので、このユーザーを逃さないことが大切になります。
解説動画の制作では、ユーザーが購入前に知りたいであろう内容を残さず解説するようにして、不安の解消に全力を尽くしましょう。
購入後のクレームを防止
解説動画で商品やサービスの使い方や活用方法を詳しく解説しておくことで、ユーザーが勘違いして購入することを防ぎ、購入後のクレームを事前に防ぐことが可能です。
どんな商品にもクレームは付き物ですが、その理由としては商品内容への誤解があったり、サービス適用範囲の認識が間違っていることから発生します。
クレームの対応に追われることは誰しも避けたいことなので、どんな商品やサービスだとしても、解説動画を制作しておくことは非常に重要になります。
動画の尺を短くすることは大切ですが、情報をしっかりと正確に網羅した上で、動画の尺を考えるようにしましょう。
短い動画でも得られる情報が少なければ、解説したメリットは得ることはできないことは頭に入れて置いてください。
解説動画の活用シーン
解説動画の活用方法は以下の4つのシーンになります。
- 説明の難しい商品・サービスに活用する
- 採用での自社の理解に活用する
- 研修の負担軽減に活用する
- 取扱説明書に活用する
お客様向けに商品やサービスを解説する以外にも、採用活動で自社のサービスを紹介する場面で活用することができたり、社内研修の効率化としても活用することができます。
解説動画と言っても、用途は本当に様々なので、以下を参考にあなたの会社でも取り入れてみてください。
説明の難しい商品・サービスに活用する
商品やサービスによっては、テキストで使い方や機能などを伝えることが難しいものがあります。
そんな時に動画として、商品の利用シーンを見せるだけで、すぐにユーザーは使い方を理解することができますし、機能の解説も動画で実際に見てもらった方が伝わります。
説明の難しい商品では無理にテキストで解説しようと思わずに、解説動画を制作することを検討してみてください。
採用での自社の理解に活用する
採用活動に自社の事業を解説する動画を制作することもおすすめです。
自社で行っている事業や取り組みを動画にして、実際に社員が働いているシーンや社長や社員のインタビュー動画も取り入れれば、より会社で働くイメージを抱きやすくなり、採用活動に効果を与えます。
商品やサービスを購入しようとしているお客様の場合と同じように、採用での自社解説動画でも、入社する前に抱える不安を解消することができるように、多くの情報を伝えられる動画を制作するようにしましょう。
採用されて将来働くイメージができる動画になれば、多くの応募を受けることができるでしょう。
研修の負担軽減に活用する
解説動画は、社内研修としても活用できます。
社内で研修を行うのには、多くの時間とコストが発生し、なるべく労力をかけずに行いたいはずです。
そのためには何度も行っている研修内容を解説した動画を制作することが大切です。
動画の制作にはコストがかかりますが、何度も研修で使用することができ、長期的に見れば費用対効果が高くなります。社内研修を頻繁に行う場合は、早めに制作しておくことをおすすめします。
取扱説明書に活用する
解説動画を活用するメリットのひとつで、クレームを防止することができると解説しましたが、商品やサービスの解説動画とは別に、より細かく商品の使い方を解説した取扱説明書の代わりになるような動画を用意しておけば、さらにクレームを防ぐことができます。
商品やサービスを購入した方に取扱説明書として動画を配布すれば、お客様の利便性の向上にもなりますし、使い方に関するお問い合わせなどの対応に追われる心配もありません。
詳しい使い方を解説した動画を用意しておけば、社内でも使うことができ、非常に便利です。
解説動画の形式
解説動画の事例紹介の前に、解説動画の形式としては大きく分けて以下のインフォグラフィック形式と番組形式の2種類があるので、このどちらかを参考にして制作すると良いでしょう。
- インフォグラフィック形式
- 番組形式
解説動画の制作では動画の形式によってそれぞれ特徴があるので、以下で解説していきます。
インフォグラフィック形式
インフォグラフィック形式の解説動画とは、見やすく分かりやすいグラフデータを活用して、動画を制作し、視聴者が動画を見るだけで直感的にデータを理解することができる動画のことを言います。
インフォグラフィックは、動画だけでなくランディングページや営業用資料の制作時にも活用することができます。動画として活用すると、よりユーザーの理解度を向上させることに繋がります。
インフォグラフィック形式で、ただグラフやデータを見せるだけではランディングページで使用する場合とあまり変わらないのですが、そのデータを示す根拠を実際のサービス活用シーンと合わせて見せることによって、何倍も分かりやすい動画にすることができます。
データを理解しやすいインフォグラフィックと実際の活用シーンを組み合わせた動画を制作することが、この形式の重要ポイントになります。
番組形式
番組形式とは、名前の通り商品やサービスの紹介を番組のように、インタビュアーと紹介者の掛け合いで解説していく方法です。
番組形式で商品やサービスを解説するメリットとしては、ユーザーが抱えている不安や疑問をインタビュアーが代わりに代弁してくれることによって、知りたい情報を得ることができる点や、自然な流れで商品の解説を見ることができるので、流れで内容を理解することができ、ユーザーの記憶に残りやすいメリットがあります。
番組形式で解説動画を制作する場合は、撮影や編集よりも、シナリオ作成が最も重要な作業になります。
ユーザーが知りたいと考えている不安点や疑問をインタビュアーが質問しないとユーザーの期待を裏切ってしまいます。
制作前に事前に質問内容や、ユーザーの共感を得るにはどんなシーンを用いるべきかなど、なるべく細かくシナリオを制作しておくようにしましょう。
解説動画の活用事例
ここからは解説動画の活用事例をいくつか紹介していきます。
商品の解説動画とサービスの解説動画をそれぞれ参考になると判断したクオリティーの高い動画を厳選して紹介するので、ぜひご覧ください。
効果がある解説動画には、やはり特徴があり、見やすく分かりやすいのは当然ですが、広く情報が網羅されていたり、ユーザーが疑問に感じるポイントがないことなどがあげられます。
商品解説動画の事例
商品の解説動画のポイントとしては、商品の使い方を実際の利用シーンで紹介されており、商品の魅力や他の商品よりも優れている点などをグラフやデータを参考にして分かりやすく解説されていることです。
動画を見るだけで商品の利用方法を知ることができ、欲しい!と思わせる動画にすることが大切です。
La Sanaダメージヘアケアシリーズの商品紹介動画
「出典:https://youtu.be/GOS4h5jCV20」
店頭でのデジタルサイネージで利用されている商品紹介動画です。
商品のメリット、成分、使い方を写真とナレーションで分かりやすく解説しており、効果の高い商品である印象を抱くことができます。
お客様の声や実績も公開しているので、安心できる内容になっています。
フロリダ産のグレープフルーツの商品紹介動画
「出典:https://youtu.be/O5TzHjv7D6M」
漫画を使ってフロリダ産のグレープフルーツが美味しい理由を解説しており、シンプルなイラストから、シュールなイラストに変わるシーンが面白く、印象にも残りやすいです。
動画自体も短く構成されているので、グレープフルーツ=フロリダ産というイメージを持つにはちょうどいい長さだと思います。
LUNA mini2の商品紹介動画
「出典:https://youtu.be/84Ufz3THVes」
クオリティーの高い映像と、共感を生む映像から、商品の使い方を実際の利用シーンを使って解説しており、毛穴の汚れをとるイメージはイラストによって分かりやすく作られています。
ナレーションは一切ない動画ですが、完璧に商品の解説ができている内容で参考になると思います。
マルイのラクチンきれいパンツの商品紹介動画
「出典:https://youtu.be/PFI8NoggiYQ」
実際にショッピングに行って買い物を行っている3人の方を撮影したイメージ動画で、体型の違う3人でも合うサイズがあることが分かります。
この動画もナレーションはありませんが、マルイに買い物に行った際に思い出すような内容の動画で、商品イメージを視覚的に上手く表現している動画です。
店頭で販売している商品の場合は、この動画のようにお客様の行動をイメージすることができる動画を制作すると効果があるでしょう。
キットオイシックスの商品紹介動画
「出典:https://youtu.be/5I5dHIx3F-w」
オイシックスのキットオイシックスの動画では、なぜこの商品を使っているのか、魅力な点は何かを実際に料理で使っているシーンとナレーションで紹介しています。
キットオイシックスの購入を悩んでいる方は、この動画を見ることで、商品の活用方法や他の方が選んでいる理由を知ることができ、購入しやすくなると思います。
サービス解説動画の事例
サービスの紹介動画を制作する際のポイントとしては、サービスの特徴を紹介し、サービスの利用方法、他社のサービスと何が違うのか、サービスを利用することでどんなメリットがあるのかを伝えられる内容の動画になるように制作しましょう。
サービスの特徴だけ紹介しても、ユーザーの不安を解消させることはできないので、サービスを実際に利用して生活がどのように変わるのかを具体的にイメージできるような動画がおすすめです。
育てる記事のサービス紹介動画
「出典:https://youtu.be/kRMePVUu3s0」
育てる記事のサービス紹介では、分かりやすいアニメーションを使って、ユーザーの悩みを紹介し、あなたに必要なサービスは育てる記事であることを上手く表現しています。
今までのサービス利用実績やサービス内容を理解しやすく、サービスについてお問い合わせを行いたいと思える内容になっています。
アニメーションの制作には費用がかかりますが、サービス解説動画ではよく利用されているので、参考にしてください。
Secure SketCHのサービス紹介動画
「出典:https://youtu.be/qcXtxcg1HEw」
セキュリティー対策に不安や悩みがある方に必要なサービスはこれです!という内容が上手くアニメーションで表現されています。
このサービスがなぜセキュリティー対策に優れているのかを分かりやすく理解することができます。
サービス利用前の不安や悩みも、このサービスを利用すれば解決することができるのでユーザーは安心して利用するはずでしょう。
SIGNATEのサービス紹介動画
「出典:https://youtu.be/uTtgLkL6eoM」
なぜAI開発を行う必要があるのかや、AI開発を行うにはSIGNATEがおすすめな理由が、色々な特徴から知ることができます。
SIGNATEの特徴が細かく網羅されており、2分ほどの動画で十分に内容の理解をすることが可能です。
アニメーションで制作を行うと、視聴者が離脱しにくく、最後まで見てもらえる可能性が高くなるので、サービス解説動画に非常に適しています。
スイッチ円定期預金のサービス紹介動画
「出典:https://youtu.be/JeLPoaI5A1M」
スイッチ円定期預金のサービス解説動画では、サービスの特徴を分かりやすく3つ解説しており、定期預金の仕組みを簡単に理解することができます。
画面上に情報を詰め込みすぎていないので、混乱することなく、定期預金を行うメリットと、不安事項を知ることが可能です。
派手なアニメーションは制作していませんが、シンプルでサービス内容を理解するには充分な内容でした。
視聴者ファーストで制作すれば予算を無駄にかけなくても、このような動画を作ることができるでしょう。
働くナビのサービス紹介動画
「出典:https://youtu.be/XO3m1UtA6bc」
最後に働くナビのこの動画では、独特なイラストと、専用の歌を用意して、記憶に定着させる内容になっています。
ここまでクオリティーの高い動画を制作するのには費用が大きくかかりますが、視聴者にインパクトを与えたい商品や重要なサービスなどは、有名なイラストや出演者、アーティストなどを起用して制作してみるのも効果を上げる為に有効です。
解説動画の制作のポイント
解説動画を制作する際に気をつけなければならないポイントは以下の3つです。
- 視聴者の購買プロセスに合わせて考える
- 情報を詰め込みすぎず視聴者視点で考える
- 投資対効果で表現方法を考える
このポイントを知らずに制作を行っても、ユーザーが望んでいる内容の解説動画を作ることはできずに、成果を上げることはできません。
特に2つ目の視聴者視点で考えることは最も大切なことなので、どんな動画を制作する場合でも忘れないようにしましょう。
視聴者の購買プロセスに合わせて考える
まずは動画を見る視聴者の購買プロセスに合わせて動画内容を考えることが基本になります。
購買プロセスとは、ユーザーが商品について認識し、購入しようと考えるまでの流れのことを言い、その流れには商品のメリット、他の商品よりも優れている証拠、デメリットはないか、値段はどのくらいで、商品に見合う価格か、購入しても問題なく使用できるかなどなど、購入に到るまでには様々なことを考えて、悩んでいます。
この購入プロセスを後押しするような内容の動画を制作することができなければ、解説動画を公開する意味はありません。
余計に不安な点を増やすような動画や、使い方が分かりにくい動画、求めていない内容ばかりの解説では、ユーザーの購入意欲は低下してしまいます。
解説動画を制作する際は、ユーザーの購入プロセスをお客様目線に立ってよく考えて制作するようにしましょう。
1番分かりやすい方法としては、既に購入頂いているお客様に対して、アンケート調査をお願いして「どこが決めてで購入したか」「この商品で解決したい1番の悩みは何か」などを調べると、お客様の正しい購買プロセスを理解し、動画に活かすことができます。
情報を詰め込みすぎず視聴者視点で考える
解説動画ではユーザーの不安を解消し、多くの情報を伝えることが目的ですが、無駄に情報を詰め込みすぎてしまわないように注意が必要です。
あれもこれも情報を詰め込もうと考えると、どうしても動画尺が長くなってしまい、ユーザーの見る気を削いでしまうことになります。
どんなに情報が豊富な動画だとしても、最後まで見てもらうことができなければ、情報は全て伝えることはできません。
解説動画を制作する際は、動画を見る視聴者目線を忘れずに、どうすれば最後まで見てもらえるか、どこまでの情報を伝えるべきかを考えて制作しましょう。
投資対効果で表現方法を考える
最後に投資対効果を考えて表現方法を変えるようにしましょう。
例えば、社内研修で使用する解説動画に豪華な出演キャストを用意して予算をかける必要は全くありませんし、アニメーションを制作して面白い動画にする必要もあまりないです。
動画を見るのは自社の社員なのかお客様なのか、制作予算はどのくらいあるのかをよく考えて、投資対効果が最も高くなる表現方法を選択するようにしましょう。
動画制作には制作費がある程度かかりますし、制作期間も必要になります。
1度制作を始めた動画を途中で変えるのには時間もコストも無駄に発生してしまうので、制作に取り掛かる前の打ち合わせ段階で、しっかりと予算内でシナリオを作成しておくことをおすすめします。
まとめ
今回は商品やサービスの解説動画を活用するメリットや、実際に活用して成果を上げている企業の参考事例、解説動画を制作する際のポイントなどを解説しました。
解説動画を制作しておけば、様々な用途で使用することができ、非常に強力な販促ツール、採用ツールになってくれるはずです。
予算の範囲で高い効果を発揮できるように、打ち合わせをしっかりと行い、ぜひ解説動画の制作に挑戦してみてください。
動画は商品やサービスの紹介、企業のPR、採用活動、サイト運営など、さまざまな目的で利用されています。企業で実際に利用されている動画の事例について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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