2021年03月23日(公開: 2020年08月06日)
Instagram広告の費用まとめ|課金方法や費用対効果を高める工夫
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日本だけでも3,300万人以上の利用者を誇る「Instagram(インスタグラム)」。最近では女性だけでなく男性のユーザーも増え、広告媒体としての魅力はますます高まっています。この記事では、そんなインスタグラム広告の料金体系を徹底解説していきます。インスタグラム広告の課金方法や課金方法ごとの費用の目安、支払い方法、費用対効果を高める方法、インスタグラム広告の成功事例を網羅的にまとめました。
目次
インスタグラム広告の特徴
インスタグラム広告を活用して成果を上げたい方は以下の特徴を把握しておきましょう。
各SNS広告によって特徴が異なるので、インスタグラム広告を利用する際はインスタグラムの特徴を知っておいた方が、成果を上げやすくなります。
それぞれの特徴を詳しく解説していくので、参考にしてください。
- ユーザー数が多い
- ターゲティング精度が高い
- イニシャルコストが安い
ユーザー数が多い
インスタグラム広告はユーザー数が日本国内だけで約3300万人も利用している大型のSNSに広告を配信することができる特徴があります。
SNSの数は年々バリエーションと共に増えていますが、インスタグラムほど多くの方に利用されているSNSは少ないです。
全世界での利用者数は約10億人にもなり、世界をターゲットに広告を配信すれば細かくターゲティングを行ったとしても、相当な数のユーザーに配信することができます。
国内ユーザーの特徴としては男女比2:3で女性の割合が多いので、女性向けの商品やサービスの広告を配信すると成果を上げやすいです。
実際にインスタグラム広告を活用して成果を上げた企業はコスメやファッションなどの商品を扱っている傾向があります。
女性ユーザーにターゲットを絞って広告を配信したとしても、国内では約2200万人の女性が利用している掲載になるので、多くのリーチを獲得することができるでしょう。
インスタグラム広告のようにユーザー数が多いSNS広告を活用すれば、短時間でたくさんの人に広告を見てもらうことができ、すぐに成果を上げることも可能です。
広告予算が豊富にある企業の場合は、ターゲティングを細かく設定せずに、広範囲に広告を配信しても、多くのユーザーデータを獲得することができ、成果を上げることにも繋げられるでしょう。
ターゲティング精度が高い
インスタグラム広告のターゲティング精度は非常に高く、配信する広告のターゲットを明確に設定している場合は、少ない広告費用でも成果を上げることができます。
あなたの商品やサービスに興味があるユーザーだけにターゲットを絞って、広告を配信することで、拡散される可能性も高くなりますし、広告をしっかりと見てもらえやすくなります。
SNS広告は細かいターゲティングができる特徴がありますが、インスタグラムはSNSの中でもターゲットを絞り込みやすい特徴があり、Facebook広告と同様に詳細に条件を設定して特定の人物のみに広告が配信されるようにすることができます。
具体的には、ユーザーが住んでいる地域を郵便番号から設定することができたり、年齢を1才単位で設定できたり、学歴、家族構成、仕事、興味がある内容、ユーザーの繋がりなど、様々な条件を設定することが可能です。
ここまでターゲティングを精度高く行えるインスタグラム広告は、ターゲット分析が正確に行われている場合に高い成果を上げることができるでしょう。
他のSNS広告を利用したけどイマイチ成果を上げることができなかった方は、商品やサービスのターゲット分析をもう一度行ってから、インスタグラム広告を活用してみてください。
イニシャルコストが安い
SNS広告は費用が高いと勘違いしている方もいますが、インスタグラム広告はイニシャルコストが非常に安く、なんと1日に100円から広告を配信することができます。
なので広告予算が豊富な大企業だけでなく、中小企業や個人事業主でも気軽に利用することが可能です。
さらにイニシャルコストが安いだけでなく、インスタグラム広告はセルフサーブ型という料金体制をとっているので、設定した予算以上に費用が発生することはありません。
1日100円と設定したのであれば、100円分の費用が発生するまで広告が配信されて、それ以上に費用が発生することなく、広告の配信は停止します。
広告費用が設定した金額よりも超えることがないので、初めてインスタグラム広告を利用する場合でも安心して配信することができるはずです。
1日に100円の広告費用では成果を出すことは難しいですが、他のSNS広告よりも比較的始めやすい費用なので、まずは試してみることもおすすめです。
インスタグラム広告の4つ課金方法と料金相場
インスタグラム広告の課金方法と料金の相場について解説していきます。
インスタグラム広告を運用する際は、どのタイミングで費用が発生するのかを把握しておかないと広告戦略を練ることもできませんし、予算を想定することもできません。
インスタグラム広告で課金されるタイミングとしては以下の4種類があります。
- CPM
- CPC
- CPV
- CPI
この4種類の課金方法を頭に入れて、どんな内容で広告を配信するかや、予算をどのくらいにするかなどを考えてみてください。
また、それぞれの課金方法での料金相場も合わせて紹介するので、参考にしてください。
CPM
CPMとは配信された広告をユーザーが表示した回数になり、インプレッション課金とも呼びます。
インプレッション数に応じて費用が発生して、1000回表示される事に課金されていきます。
CPMではインプレション数以外に課金されることはなく、リンクのクリックや広告にいいねやコメントがついても費用は発生しません。
なので、CPMは商品やサービスの認知度向上を目的にターゲティングをあまり行わずに多くのユーザーに配信を行います。
インプレッション課金の費用は商材のジャンルによって変動しますが、1000回表示されて、500円〜1000円ほどになります。
CPMは他の課金方法よりも少ない予算で始めることができるのでおすすめです。
CPC
CPCとはクリック型課金といって、広告がクリックされる度に費用が発生する方法です。
クリックされなければ、どれだけ表示されたとしても課金されることはありません。
なので、広告に興味があるユーザー(クリックを行う為)の数だけ課金されるので、無駄に費用を払う必要はなくなります。
Webサイトや商品ページへアクセスを集めたい際にCPCを利用するようにしましょう。
CPCを行う際は誤クリックを避けることや、全くクリックされずに配信を止められない為にも、細かくターゲティングを行って、興味があるであろう特定のユーザーに絞って広告を配信することが大切です。
CPCでかかる費用も商材のジャンルによって変わりますが、1クリック100円以下で行える場合が多いです。
CPV
CPVとは動画広告を配信した際に、動画が10秒以上再生されるか、最後まで再生された場合に課金される方法です。
CPVでは動画を10秒以上しっかりと視聴したユーザー数のみ課金されるので、広告費を無駄にすることなく、ユーザーに情報を伝えることができます。
動画広告は再生されてから最初の数秒でスルーされるかどうかが決まるので、しっかりと再生される動画を制作し、かつ伝えたい情報を正確に届けることができる内容にしなければなりません。
CPVで配信することができるのは、投稿のタイムライン上かストーリーのどちらかになります。
インスタグラム広告で 動画を活用して成果を上げている企業も増えてきているので、CPCだけでなくCPVで動画広告にも挑戦してみてください。
費用の相場はジャンルにもよりますが1再生で4円〜7円ほどになります。
CPI
CPIは広告で配信したアプリがインストールされた数によって課金される方法です。
CPIではアプリをインストールするという成果が発生した時点での課金になるので、コストパフォーマンスがとても高い方法です。
費用の相場は1回アプリがインストールされて100円〜150円ほどです。
アプリ利用者のLTVが150円以上なのであれば、成果が発生した際の費用になるので、積極的に活用するべき方法でしょう。
インスタグラム広告の支払い方法
インスタグラム広告の支払い方法としてはPayPalやクレジットカード、デビットカードの3種類があります。
支払い方法について設定を行う場合は、プロフィール右上のハンバーガーメニューから「設定」を選択し、「ビジネス」→「広告の支払い」の順番に選択します。
すると支払い方法の3種類が選べるはずなので、お好きな方法を選択します。
インスタグラム広告の支払いはFacebookアカウントとリンクして行うので、必ず管理者が同一人物で、管理者権限があるかどうかを確認してください。
インスタグラム広告を依頼する場合の費用の目安
インスタグラム広告を依頼する場合の費用の目安を紹介していきます。
自社で広告運用を行う場合は先ほども解説した通り1日100円から配信することができますが、以下の2種類の方法で広告配信を依頼する場合は、別途依頼料金がかかります。
- 広告代理店に依頼する
- インフルエンサーに依頼する
それぞれにかかる費用の相場と特徴について解説していきます。
広告代理店に依頼する場合
広告代理店に依頼する場合は、広告費用の20%が運用費用として上乗せになる場合が相場です。
代理店の中には20%よりも安い費用で行っている会社や反対に高い会社もあるのですが、費用だけに注目するのではなく、広告代行実績など成果を出すことができるのかを考えて依頼する代理店を選ぶようにしましょう。
おすすめの代理店としてはしっかりと実績を公開していて、月額固定費用が安く、成果報酬として費用が発生する会社です。
成果報酬であれば費用が発生してもデメリットはないので、おすすめです。
インフルエンサーに依頼する場合
インフルエンサーに依頼する方法も商材によっては効果が高いです。
インフルエンサーとはインスタグラムなどのSNSでフォロワー数が多い個人のことを呼び、インフルエンサーに投稿内で商材を紹介してもらうことによって、多くのリーチを獲得することができます。
インフルエンサーに依頼する場合の相場としては、1フォロワーで2円〜6円ほどになります。
費用としては少し高額になりますが、インフルエンサーに依頼するとユーザーとの結びつきが強いので、広告感を出さずに成果を上げることができます。
商材に合うインフルエンサーを見つけることができれば、インスタグラム広告を利用するよりも費用対効果が非常に良いので、ぜひ活用してみてください。
インスタグラム広告の費用対効果を高める工夫5つ
インスタグラム広告で成果を上げる為に、費用対効果を高める工夫を5つ解説していきます。
- ターゲットを明確にする
- 配信前に費用対効果を試算する
- 視覚に訴える
- 感情に訴える
- CTAを設置する
インスタグラム広告を活用する際は必ずこの5つが行えているかを確認してから配信するようにしましょう。
ターゲットを明確にする
CPCやCPVで特に重要なのがターゲティングを明確にすることです。
ターゲティングを細かく設定して広告を配信すれば、既に商材に興味がある可能性の高いユーザーにのみ見てもらうことができるので、CPCならクリックされやすくなり、誤クリックを防ぐこともできますし、CPVなら動画をしっかりと再生してもらえるようになり、情報を伝えることができます。
ここまで解説した通り、インスタグラムは女性ユーザが多いのと、ターゲティングを精度高く設定することができる特徴があるので、あなたの商品やサービスのターゲット分析をしっかりと行うことで成果を上げやすくなります。
ターゲティングが正確にできている広告は費用をあまりかけずに高い成果を上げることができるので、インスタグラム広告の利用を検討した場合、最初にターゲットを明確にすることをおすすめします。
配信前に費用対効果を試算する
配信を開始する前に、費用対効果を概ね試算しておくことも成果を上げる上で大切です。
「なんだか行けそうだから配信しよう!」というような希望的観測で広告運用を初めても、成果は運次第になってしまい、例え成果が上がっても、なぜ成果を上げることができたかを把握することができず、次の運用に活かすことができません。
費用対効果を試算する方法としては、課金方法を選択すると概ね1ユーザーを獲得するのにどのくらいの費用が発生するかを予測できるので、そこから1ユーザー獲得後の売り上げを計算して、費用に対してどのくらい売り上げを上げることができるかを割り出します。
もちろんあくまで予想になるので、計算通りにはいきませんが、費用対効果を試算しておくことで「本当にこの方法やこの予算で運用して成果を上げることができるのか?」と考えられるようになるので、ぜひ運用前に必ず実施してみてください。
視覚に訴える
インスタグラム広告の内容のポイントとしては、ユーザーの視覚に訴える内容で制作することが重要になります。
なぜかというと、インスタグラムはTwitterやFacebookなどテキストメインのSNSとは違って、写真や動画を投稿して共有するSNSだからです。
タイムラインやストーリーなど配信形式に関係なく、視覚で訴えることができない内容の広告はユーザーにスルーされてしまって、広告をクリックされるどころか、見てもらうことすらできません。
なので、一瞬見ただけでインパクトがあって、情報を伝えることができる写真や動画を制作するようにして、ユーザーの視覚に訴えかけましょう。
注意点としては、インパクトを与えることにこだわり過ぎて、広告が伝わらない内容だったり、ユーザーに不快感を与える内容などは避けるようにしてください。
感情に訴える
ユーザーの視覚に訴えることができ、見てもらうことができたら、ユーザーの感情を動かすような内容で動画を制作しなければなりません。
1度写真や動画を見た方は、何かに惹かれて見たはずなので、ユーザーの感情に訴えかけて、その後の行動を起こさせるようにしましょう。
WebサイトやLPを掲載しているのであれば、サイトをクリックしてもらえるように、アプリを配信しているのであれば、すぐにインストールしてもらえるようにと目的に合わせて、ユーザーが行動しやすいように感情を揺さぶる内応を目指して制作してください。
再生されるハードルは高いですが、写真より動画の方がユーザーにより多くの情報を届けることができるので、感情を動かしやい特徴もあります。
あなたの商品やサービスを利用することで、どんなベネフィットがあるのかを具体的にイメージすることができるように、イメージビデオのように動画を制作するのも効果的です。
CTAを設置する
最後に広告を見た後にユーザーにしてもらいたい行動を起こしてもらう為にCTAを設置しましょう。
商品やサービスを購入してもらいたい場合は、商品のカート機能も活用し、そのまま購入ができるようにしたり、ECサイトにリンクさせたりなどを行います。
アプリのインストールが目的で広告を配信している場合は、すぐにインストールに繋がるように分かりやすくインストール方法を解説したり、インストール後の使い方まで説明すると、ユーザーの行動を動かしやすなります。
どんなに良い広告を制作して、多くの広告費をかけても、CTAが設置されていなかったり、ユーザーに認識されていない場合は成果を上げることができません。
必ず広告を配信する最終的な目的は何なのかを忘れないようにして、運用するようにしましょう。
インスタグラム広告でCPIを削減した事例
最後にインスタグラム広告を活用して成果を上げた企業を3社紹介していきます。
実際に成果を上げた企業の事例を知ることで、参考になる部分が多くあるはずです。
ニフティ不動産
「出典:https://business.instagram.com/success/nifty-lifestyle/」
ニフティ不動産は動画広告を活用して成果を上げることに成功した企業で、23%のアプリインストール数の増加、19%のCPI削減に成功しました。
ストーリーをメインに動画広告の配信を行い、広告感を出さない為に、ユーザーの通常投稿のようなスタンプをあえて活用して、ユーザーの離脱を避けるようにしています。
動画で素敵な部屋の映像を見せることで、より部屋を具体的にイメージすることができます。
動画広告を活用する場合は、タイムラインだけでなくストーリーを利用しても成果を上げることができるので、ニフティー不動産の広告運用を大変参考になるでしょう。
ANA
「出典:https://business.instagram.com/success/ana/」
ANAは利用者が急増しているインスタグラムストーリーに有名スポーツ選手を起用した動画を配信し、多くのリーチを獲得することに成功しました。
最終的に200万人にリーチすることができ、目標値と比べて80%のリーチ獲得単価の削減に成功しています。
大企業が企業のイメージアップや商品の認知度向上としてもユーザー数の多いインスタグラム広告は非常に効果的です。
CPMでの配信になるので、あらかじめ広告予算を設定しやすく、目標のユーザー数を獲得することも他のSNSよりも行いやすいでしょう。
ダイキン工業株式会社
「出典:https://business.instagram.com/success/daikin/」
ダイキン工業株式会社は、インスタグラムストーリーにアンケートスタンプと呼ばれる機能を活用して、ユーザーの関心を集めて、38%のCPC削減に成功しました。
アンケートスタンプとは、ストーリーの画面上に質問を掲載することができる機能で、これを活用することで、ユーザーに質問を行うことができ、アンケートデータを集めることはもちろん、ユーザーに商品の印象を与えることができます。
アンケートスタンプをありとなしで比べた場合でもありの方がクリック率や動画再生数共に高くなりました。
このことからも、ユーザーにインパクトを与える内容はもちろん、ユーザー参加型の広告も効果が高いことが分かります。
必ずしもアンケートスタンプが有効な訳ではないので、色々な施策を試していく中で商材に合う方法を探すようにしていきましょう。
まとめ
今回はインスタグラム広告の特徴や費用相場、課金方法や費用対効果を高める方法を解説しました。
ここまで読んで頂いた方は分かる通、インスタグラム広告を効果的に活用することができれば、リスクを低く抑えて、高い成果を短時間で得ることもできます。
参考事例や費用対効果を高める方法を参考にして、インスタグラム広告を初めてみてください!
インスタグラム広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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