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2021年04月08日(公開: 2020年08月07日)
動画リワード広告の効果や費用・配信業種
無料:動画広告攻略100のテクニック集
動画リワード広告に興味があるけど、動画リワード広告の仕組みやかかる費用、どこに出稿できるのかなどが分からないではないでしょうか?
動画リワード広告とは、便利アプリやゲームアプリ内のアイテムを獲得する代わりに、15秒から30秒程度の広告を視聴するタイプの広告のことを指します。アプリ内で強制的に表示される広告とは異なり、アプリを利用しているユーザーが自分の意思で広告を視聴することが大きなポイントです。
この記事では、動画リワード広告の基礎知識から費用や配信業種をご紹介します。初心者の方向けに紹介していきますので、記事を読んで動画リワード広告に挑戦してみてくださいね。
目次
動画リワード広告とは
スマホを利用している方なら、動画リワード広告を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。動画リワード広告とは、便利アプリやゲームアプリ内のアイテムを獲得する代わりに、15秒から30秒程度の広告を視聴するタイプの広告のことを指します。
アプリ内で強制的に表示される広告とは異なり、アプリを利用しているユーザーが自分の意思で広告を視聴することが大きなポイントです。
スマホの普及と同時に多くのアプリがリリースされている中、無料で配信されているアプリも多くあります。「無料で」便利なツールを利用できる、「無料で」ゲームアプリを楽しむことができるといったように、お金をかけずに楽しみたいといったユーザーの思考が高まっています。
そのため、アプリ内のアイテムを現金で購入することに抵抗がある方も少なくなく、広告を見るだけでアイテムを入手できるならと、積極的に広告を見る人も多くいます。アプリ内で強制的に表示される広告を見るのではなく、ユーザーの意思で広告を表示させることによって、より効果を高めることができるでしょう。
国内の動画リワード広告市場が拡大
広告配信プラットフォーム事業をおこなっているfluctによれば、国内の動画リワード広告市場は、2016年に27億円、2017年に71億円、2018年に170億円と大幅に伸びており、2022年には378億円まで成長すると予測しています。
参考:https://pressrelease.fluct.jp/news/2018/04/20181702022378.html
LINE広告ネットワークで動画リワード広告の提供を開始
LINE広告ネットワークは、2020年2月から動画リワード広告の提供を開始しています。LINEのパートナーであるアプリパブリッシャーは、月間利用者数8300万人のLINEやLINE関連サービスに対する広告配信によって得られる豊富なデータを活用することで高精度なターゲティング広告配信ができます。広告主が動画リワード広告枠への配信をおこなう場合は、従来のLINE広告やLINE広告ネットワークへ広告出稿することで配信が可能です。
動画リワード広告の特徴
動画リワード広告の特徴は、以下の2点になります。
- 広告を視聴するかどうかをユーザーが決められる
- 収益機会の損失を防げる
ひとつずつ詳しく解説します。
広告を視聴するかどうかをユーザーが決められる
動画リワード広告の一番の特徴は、広告を視聴するかどうかをユーザーが決められるという点です。アプリゲームを利用している場合通常、広告は邪魔なものとして捉えられがちですが、リワード広告の場合は、ユーザー自らが報酬を獲得するために広告を視聴するため、強制的に再生される動画広告とは異なり、動画リワード広告を再生することに嫌悪感がない人がほとんどです。
広告を視聴するだけでゲームがもう一度遊べるなら、ゲームを簡単に進めることができるならと、広告を視聴したいと思う人もいるほどです。
収益機会の損失を防げる
動画リワード広告のもう一つの特徴は、複数の広告を一人のユーザーに視聴してもらうことで、収益機会の損失を防げるという点です。動画リワード広告を取り入れているアプリの場合、多くは複数の広告をユーザーに合わせて表示させています。何度も同じ広告が流れるのではなく、広告の視聴をするたびに異なる広告が表示されます。
また、アプリによっては動画リワード広告の視聴回数自体に制限が設けられている場合もあります。ユーザーが広告を視聴しても次の行動には繋がらなかった広告を何度も表示させるのではなく、時間を開けてまた異なる広告を視聴してもらうことによって、広告の効果を高める方法です。
動画リワード広告の効果
動画リワード広告の効果は大きく以下の4つがあります。
- ユーザーからの関心が高い
- 最後まで見てもらえる確率が高い
- 何度も広告を見てもらえる可能性がある
- アプリを継続して利用してもらえる可能性がある
ひとつずつ詳しく解説します。
ユーザーからの関心が高い
動画リワード広告は、強制的に表示される広告や常に表示されているバナー広告等とは異なり、ユーザーが視聴しようと思って視聴する広告なため、ユーザーからの関心が高いことが明らかです。
特に常に表示されているバナー広告は、はじめは目につきますが、アプリを利用している時間が長くなればなるほど、アプリの背景のように関心がなくなってしまいます。
動画リワード広告の場合は、広告を視聴するかどうかをユーザーが選択し再生が始まるため、しっかりと広告を見てもらうことができます。
最後まで見てもらえる確率が高い
動画リワード広告は、広告を視聴することによってアプリ内の報酬が入手できるものを指しますが、多くの場合は広告を最後まで視聴することによって報酬が入手できるようになっています。
そのため、30秒程度の長めの広告でも最後までユーザーに再生してもらえる可能性が高くなります。広告を出している企業としては、最後まで視聴してもらうことで商品やサービスを購入してもらう機会を増やすことができます。
また、動画リワード広告を採用しているアプリの企業としては、アプリを利用しているユーザーに、動画リワード広告を最後まで視聴してもらうことで収益が入るシステムであることが多いため、収益化にもつながります。
何度も広告を見てもらえる可能性がある
動画リワード広告は、ゲームアプリでよく活用されています。そして、広告を視聴した報酬としてもらえるものは、一度獲得してゲームがクリアできてしまうようなものではなく、ゲームをプレイするために必要なものや、複数集めなければいけないゲーム内通貨などが扱われることが多くあります。
動画リワード広告は、複数の広告案件を同時に扱い、ユーザーに多くの広告を見てもらうことで効果が高まります。何度も必要になるアイテムを広告視聴の報酬にすることで、ユーザーが自分の意思で何度も広告を視聴することにつながります。
アプリを継続して利用してもらえる可能性がある
動画リワード広告によるメリットは広告を出している企業に限った話ではありません。動画リワード広告を採用しているアプリにとっても、アプリを継続して利用してもらえる効果が期待できます。
アプリを利用しているユーザーは、報酬を目的として広告を視聴します。例えば、ユーザーがアプリゲームで遊んでいて、遊ぶためのゲーム内通貨がなくなったとします。
動画リワード広告を視聴することで、追加でゲームを遊ぶことができるだけのゲーム内通貨が報酬として得られる場合、ユーザーはリワード広告を選んで視聴します。
広告を視聴してもらえることで広告を出稿している企業としては宣伝効果を得ることができ、ゲームアプリを運営している企業としては、ゲームを長く遊んでもらえる効果が期待できます。
動画リワード広告の費用
動画リワード広告を運用するにあたってかかる費用は、利用するアドネットワークによって大きく異なります。また、費用が発生するポイントも利用するアドネットワークやプランによって異なります。
動画リワード広告の費用が発生するポイント
動画リワード広告の費用は、主に以下のポイントで発生します。
- 動画広告再生開始時(CPV)
- 動画から広告を開いた時(CPC)
- 動画広告からユーザーの購入やダウンロードにつながった時(CPI)
- 動画広告が最後まで視聴された時(CPCV)
上記のポイントでそれぞれ単価が発生し、費用が確定する場合がほとんどです。利用するアドネットワークによって、どのタイミングで費用が確定するのか異なり、価格設定も異なります。また、動画リワード広告の運用にかかる費用は上下するのが一般的です。
動画リワード広告の単価が決まる要素
動画リワード広告の単価が上下する理由は様々ですが、その一つに成約率の変動にあります。動画広告が再生された回数が多いことも重要ですが、再生された回数に対してどれだけのユーザーを獲得することができたかを広告運用では重視する必要があります。
そのため、動画リワード広告を最後まで視聴された回数や、動画広告からユーザーの購入につながった回数など、実際の成果としてでた数字をもとに単価を計算する場合が多くあります。
ただ広告が再生された回数が多ければいいというわけではありません。ユーザーがダウンロードしてみたい、詳細をみてみたいと思えるようなタイミング、場所で広告を表示することで、動画リワード広告の成果を伸ばすことが可能です。
同じ長さ、同じ回数表示される動画リワード広告でも、成果につながりやすいタイミングで再生される広告は、それだけ単価が高くなり費用がかかります。
動画リワード広告の配信業種
動画リワード広告が採用されている配信業種は大きく分けると以下の3種類があります。
- ゲームアプリ
- マンガや書籍を配信しているアプリ
- 便利ツールアプリ
最も多く動画リワード広告が採用されているのは、ゲームアプリです。
ゲームアプリ
個人で開発されたゲームアプリで動画リワード広告が採用され大きな収益化、話題になったのをきっかけに、その後様々なゲームアプリで採用されました。大型タイトルゲームを扱う会社が動画リワード広告に関心を持つようになり、中小規模のゲームタイトル、企業では動画リワード広告の採用が進みました。
大型タイトルゲームを配信している企業では、動画リワード広告の採用から運用までに時間がかかってしまうことが多く、スムーズな動画リワード広告配信業種拡大には至っていませんが、これからも多くの業種で配信されることが期待されています。
マンガや書籍を配信しているアプリ
アプリゲームと同じくらい動画リワード広告が採用されている業種の一つがマンガや書籍を配信しているアプリです。無料でマンガや書籍を閲覧できるアプリが急増している中、アプリのマネタイズとして動画リワード広告を採用している企業が多くあります。
便利ツールアプリ
アプリゲームや漫画アプリには劣りますが、最近導入が増えている業種として便利ツールアプリがあります。便利ツールアプリの機能制限を期間限定で解除することをインセンティブに設定して、動画リワード広告を配置する事例が増えています。
動画リワード広告におけるインセンティブ設定例
動画リワード広告におけるインセンティブ設定例と期待できる効果を紹介します。
動画リワード広告におけるインセンティブには以下のようなものがあります。
- ゲーム内通貨の配布
- 時間の短縮機能
- 追加機能の解放
動画リワード広告は、広告動画を視聴することでインセンティブを獲得できるものをさします。インセンティブの設定は、配信しているアプリの業種によって様々です。
ゲーム内通貨の配布
動画リワード広告のインセンティブ設定として多く採用されているのが、ゲーム内通貨の配布です。ゲームを進める上で必要となるゲーム内通貨の配布から、ゲームでガチャを引くための通貨を配布する例が多くあります。
課金することで入手できるアイテムを、広告を視聴することで入手できるようにすることで、ユーザーにとっては課金体験になります。課金で入手できるアイテムを配布することは、アプリへの課金を遠ざけてしまいそうに感じますが、ユーザーに体験をさせることで課金意欲を刺激することができます。
時間の短縮機能
動画リワード広告のインセンティブ設定でよく活用されているのが、時間の短縮機能です。ゲームアプリで数時間待たなければ次のゲームの進めない場合や、漫画や書籍を閲覧できるアプリで次の日にならなければ閲覧できないページなどを、広告を視聴することによって閲覧できるようにする方法が用いられます。
スマホアプリを利用しているユーザーは、暇な時間を潰したいといったニーズもあるため、時間を短縮する機能を広告視聴のインセンティブとして設定することも効果的です。
追加機能の解放
動画リワード広告のインセンティブ設定として、追加機能の解放が挙げられます。ゲームアプリでは、攻略が楽になるような機能を動画リワード広告視聴によって解放したり、ツールアプリではツールの拡張機能を期間限定で解放したりなどがあります。
追加機能の拡張はユーザーの課金体験にもなり、アプリを継続的に利用してもらうきっかけにもなるため、有効的です。
動画リワード広告を配信できるアドネットワーク
動画リワード広告を配信するためには、アドネットワークを利用する必要があります。アドネットワークとは、広告媒体のWEBサイトをたくさん集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体にまとめて広告を配信する仕組みです。代表的なアドネットワークとしては、Google Display NetworkやYahoo!ディスプレイアドネットワークなどがあります。
動画リワード広告を配信できるアドネットワークは、以下の通りです。
- AdMob
- AppLovin
- Facebook Audience Network(FAN)
- maio
- UnityAds
- nend
- Tapjoy
- Pangle
- LINE広告ネットワーク
まとめ
動画リワード広告は、個人開発アプリへの導入から始まり中小企業へと広がってきています。今後は大型タイトルアプリへの導入が進んでいくことが予想されており、さらなる市場拡大が期待されています。
動画リワード広告が活用されている業種や、ゲームアプリをはじめとして漫画や書籍のアプリ、ツールアプリなど幅が広がってきています。配信したい広告に合わせて効果的なインセンティブを設定し、動画リワード広告を活用してみてはいかがでしょうか。
動画広告についてもっと知りたい方はリンク先で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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