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2021年08月24日(公開: 2020年08月27日)
漫画動画の作り方 | 広告で活用した事例も紹介
無料:動画広告攻略100のテクニック集
ブランディングやマーケティング、採用活動、IR活動など、企業活動に動画を活用するケースが増える中、近年では漫画を動画化した「漫画動画(コミック動画)」を使った広告も見かけるようになりました。
漫画動画の人気が急上昇した理由や、漫画動画の作り方、さらに企業PR広告に漫画動画を取り入れている企業の具体的事例を紹介していきます。
目次
漫画動画が人気の理由
漫画動画が人気の理由として、海賊版サイトの閉鎖やスクロール動画の規制、さらには漫画動画チャンネルの急増によって、動画で漫画を見るスタイルが定着しつつあります。
実際にYoutubeの漫画動画は国内100以内にランクインするほど人気があります。2019年から芽を出し始めた漫画動画ですが、これからの成長が期待できそうです。
海賊版サイトの閉鎖
漫画動画が人気になった理由は、海賊版サイトの違法コンテンツ取り締まりが強化されたことです。
2018年4月に「漫画村」が閉鎖され、2019年4月YouTubeで「スクロール動画」が規制されました。Youtubeでも、違法にアップされた漫画が消去されたりと対策が強まっています。現に違法コンテンツ取り締まりの強化が行われてから、電子コミック界の売り上げが伸びてきています。この背景として、その受け皿となる漫画を介したコンテンツのユーザーボリュームが増加したとみられております。
漫画動画チャンネルの急増
漫画動画チャンネルが増えた理由として、2019年4月スクロール動画が一斉規制された背景があります。
スクロール動画は、静止画に説明をつけるためにテロップをスクロール形式で流す動画のことです。運営側は「Youtubeアドセンス」を使用して、スクロール動画に広告を付けて収益化するのを停止し、広告を挿入できないようにしました。その結果投稿者が漫画動画に流れ、一斉規制された2019年4月以降、急激にチャンネルが増加しました。
漫画動画のメリット
漫画動画のメリットは、情報伝達量が多いことです。漫画はテキストと比べると情報伝達量が多く、1分間に2,000文字の情報を伝えられると言われています。テキストが伝えられる情報は1分あたり300から400文字程度なので、漫画動画はテキストを比べると5~7倍の情報を伝えられることになります。
また、実写では表現しにくいことやコストがかかる映像でも、漫画であれば低コストで自由度の高い表現が実現可能です。
漫画動画の作り方
Youtube漫画動画を作る手順は以下の通りです。
- シナリオを作る
- 作画制作
- ナレーションの吹き込み
- 動画に編集
- Youtubeに動画を投稿
それぞれ見ていきましょう。
シナリオを作る
まずは漫画家に依頼するためのシナリオを選定します。
最初に「プロット」という、物語のあらすじやその後の展開などの柱になるモノを書きます。物語がどう始まり、どう終わるのか。物語の起承転結や登場人物の設定などを考えます。
プロット制作の次はシナリオ制作に移ります。シナリオ制作ではより具体的な表現を考えます。例えば、物語の背景、キャラクターのセリフ、思考、擬音ナレーションなど情報を細かく設定します。
ここで、漫画家にわかりやすいように書かないと、イメージのズレが生じてしまい修正などの追加料金が発生したり、完成までに時間が掛かってしまう可能性があります。シナリオ制作する時はわかりやすい表現で書くようにしてください。
作画制作
シナリオが完成したら、次は文章を作画にします。
基本的に作画の流れは以下の通りです
- 絵コンテを作る
- ラフを作る
- ラフ確認
- 清書
ナレーションの吹き込み
作画が完成したら、ナレーションを吹き込みます。
この作業はラフ確認後にすることをおすすめします。何故なら、ラフ作成中にセリフの変更がある可能性があるからです。ナレーションについては、クラウドソーシングサービスで仕事を募集するのが良いでしょう。スタジオ収録をする必要も出てくるので、早めに依頼するのが好ましいです。
動画に編集
最後に動画編集です。
作画とナレーションデータを、1つの動画に編集します。
それぞれの作画を繋ぎ合わせスライドショーにして、ナレーションを入れます。
この段階で必ずしなければいけないのが、BGMを入れることです。BGMを入れないと味気ない漫画になってしまいます。
その時に注意してほしいのが、漫画の状況に合ったBGMを入れる事です。例えば、シリアスな展開の時に陽気なポップのBGMを挿入してたらどうでしょうか?視聴者は違和感を感じると思います。そうならないように、漫画の状況にあったBGMを挿入することを心がけてください。
漫画動画を活用した広告動画の事例
漫画動画を活用した事例は、どのようなものがあるか気になりませんか?
ここでは代表的なものを3つピックアップしてご紹介します。
株式会社フォーナイト
株式会社フォーナイトが提供する、企業ブランディング動画広告です。
これから資格を取ろうという人に向けた動画になっています。
普段の仕事で忙しい25歳のOLが、資格の勉強に励み合格を目標にするという動画になります。
フォーナイトでは、通信教育や資格の勉強に関するアプリの紹介をしています。
漫画を使う事で、親近感が湧いて自分が物語の主人公になったような気分にさせてもらえる動画です。
三井住友アセットマネジメント
三井住友アセットマネジメントが提供する『マジカルファンドガール』 動画です。美少女と一緒に、漫画で楽しく株を学ぶインパクトのある動画です。
株というと、初心者には敷居が高く難しいイメージですが、株の選別や企業分析の仕方などを漫画で楽しくわかりやすく説明しています。また、2D広告と動画を一緒に作成したことで実写に比べて、コストも大幅にダウンしていることが特徴です。
実写では表現しづらい漫画ならではの表現の自由度の高さをふんだんに使っているのが特徴です。
サイドランチ
サイドランチの実績動画として「喘息の治療」がテーマの医療系漫画です。
喘息の治療、薬品の説明を漫画でわかりやすく説明しています。実写では重くなりがちな医療系も、漫画のやわらかい表現で表すことができ、図解で分かりやすく解説しています。
特に、喘息の症状の解説や治療で使用されている吸入ステロイド薬が、体に入ってどういう効果があるのかをイラストでわかりやすく表現している所が良いところです。
まとめ
今回は漫画動画を使って企業PR広告とは何か、そのメリットや作成手順、動画事例を交えて解説いたしました。
漫画動画は実写に比べてコストも抑えられ、自由度の高い表現ができます。漫画村などの海賊版が規制され、ユーザーのニーズも高まってきており、これからさらなる成長を見せるでしょう。
この時代の流れに乗って、漫画を使って企業の価値を高めていって欲しいと思っています。
動画は商品やサービスの紹介、企業のPR、採用活動、サイト運営など、さまざまな目的で利用されています。企業で実際に利用されている動画の事例について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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