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2021年03月29日(公開: 2020年11月26日)
【AviUtl】カメラ制御とは?使い方解説と便利なスクリプト紹介
無料:動画広告攻略100のテクニック集
無料動画編集ソフト「AviUtl」で、立体的な編集が可能になる「カメラ制御」が可能です。この記事では、カメラ制御素材の基本的な使い方や設定項目、注意点など、カメラ制御を使うために必要な知識をまとめて解説していきます。カメラ制御に役立つスクリプトや、カメラ制御を使わずにカメラをコントロールする方法も併せて紹介しているので、ぜひ最後までご覧になってください。
目次
AviUtlのカメラ制御とは
AviUtlのカメラ制御は、画像素材やテキストを3D的に動かして編集することができ、かなり面白い編集を行うことができます。AviUtlは高度な編集を行うことができないと言う方もいますが、使い方次第で有料の動画編集ソフトに全く劣らない演出を行うことも可能です。
この機能を活用すれば平面的にしか見ることのできない素材をあらゆる角度から見せることができます。効果的に活用するにはこの記事で解説する、設定で使用する必要があるので、参考にしてください。
カメラ制御の使い方
使い方や各種設定について解説していきます。設定方法などは実際にAviUtl画面を操作しながら行わないと頭に入らないので、解説する手順通りに進めてみてください。
また、細かい項目で分からない所がある場合は、このメディアでAviUtlについて複数記事で解説しているので、そちらも合わせて参考にしてください。
「カメラ制御」オブジェクトの追加
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
まずは機能を活用して、3D的に表現したい素材レイヤーの上にカメラ制御素材を追加してください。
レイヤーを追加するには、右クリック、メディアオブジェクトの追加、カメラ制御を選択して追加します。
適用させたい素材の上にレイヤーを配置しないと、適用されないので注意してください。
「拡張描画」に変更する【要確認!】
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
レイヤーの上に配置したら、次に適用させたい素材の設定ダイアログを開いて、標準描画を拡張描画に変更しておきます。この設定を変更しておかないと正しく適用されないので要確認です。
ちなみに標準描画が2D、拡張描画が3Dと言う意味です。また、標準描画の状態でカメラマークを選択することでも適用させることができます。
設定する
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
各種設定について解説します。この設定を調節することで、表現を色々と変えることができます。
座標
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
まず座標は数字で入力するか、各スライダーをスライドさせることで座標を調節することができます。座標はXYZの3軸で調節することができ、XYZの意味がよく分からない方でも、実際にスライダーを動かすことで、理解できるはずです。
目標座標
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
次に目標座標は素材自体の座標ではなく、視点の位置を座標で設定することができます。通常では正面からしか表現できなかったシーンも、自由自在に動かすことができるので、3D表現を簡単に行うことが可能になりました。
この目標座標を調節することで、撮影時の視点で満足できなかった場合でも後で変更することができます。目標座標も素材の座標と同じようにXYZの3軸で設定します。こちらも実際に操作してみて感覚を掴んでください。
目標レイヤ
目標レイヤーは視点を向ける素材を設定することができ、以下の3種類の設定を行うことができます。
- 原点基準
- カメラ基準
- レイヤー基準
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
まず、原点基準は先ほど解説した目標座標XYZで設定した地点が原点になります。
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
次にカメラ基準は名前の通り、カメラを基準にして素材を指定することで、Z方向にスライドさせて調節することができます。
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
最後にレイヤー基準の設定では、適用させたい素材を選択しておくことで、その素材の位置を原点にすることができます。素材がないレイヤーを選ぶと、原点基準で設定されます。
傾き
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
傾きは視点自体を回転させて傾けることができます。素材を回転させているように感じますが、あくまで素材はそのままでカメラ自体を回転させている表現を行える特徴があります。
深度ぼけ
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
深度ぼけは設定した地点を基準にして手間や奥側にある素材をぼかすことができます。ピントのようなイメージで、ピントを合わせた地点以外を自然にぼかすことができるので、シネマティックな演出などを行うことができます。
対象レイヤー数
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
対象レイヤー数は名前の通り、カメラ制御を適用させるレイヤー数を設定することができます。例えば対象レイヤーを2に設定した場合はカメラ制御素材の2つ下のレイヤーまで適用されるということです。
Zバッファ/シャドウマップを有効にする
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
Zバッファ/シャドウマップの設定では、素材の配置をレイヤー順にするか、Z値の大きい順で表示するかを決めることができます。基本的にはチェックを外してしまうと特性を活かすことができないので、チェックを入れておきましょう。
カメラの動かし方
動かすには設定ダイアログから目標座標で調節することはできますが、AviUtl本体のウィンドウからも動かすことも可能です。この方法で行った方が直感的に動かすことができるのでおすすめです。以下の2種類の設定方法を紹介します。
- 原点を中心にして回転させる
- 原点に接近もしくは後退させる
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
まず原点を中心にして回転させる方法は、素材をクリックした状態で、右クリック押しながらドラックすることで調節できます。
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
接近もしくは後退させる方法は、素材を選択した状態で、Ctrlを押しながら上下にドラックすることで調節できます。
また、表示モードもAviUtl本体のウィンドウから設定することも可能です。
「出典:https://aviutl.info/kameraseigyo-tukaikata/」
表示モードから設定することで、ウィンドウを見ながら直感的に操作することができます。
カメラ制御関連のオブジェクト
カメラ制御素材を使用している時に使用することができるカメラ制御関連のオブジェクトを紹介します。以下の3種類のオブジェクトを使用することでより高度な設定を行うことができます。
- カメラ効果
- シャドー(カメラ制御)
- スクリプト(カメラ制御)
特にスクリプトオブジェクトを使用することで、既に他の人が開発したスクリプトコードを利用できるようになるので、非常に便利です。
カメラ効果
「出典:https://aviutl-douga.com/camera-seigyo/#i-14」
カメラ効果は右クリック、メディアオブジェクトの追加、カメラ制御、カメラ効果を選択することで適用できます。カメラ効果はカメラ制御素材の下のレイヤーに配置することで適用されます。
「出典:https://aviutl-douga.com/camera-seigyo/#i-14」
カメラ効果の設定ダイアログでは以下の3つ項目を設定できます。
- 手ぶれ
- 目標中心回転
- 目標サイズ固定視野角
シャドー(カメラ制御)
「出典:https://aviutl-douga.com/camera-seigyo/#i-14」
シャドーも他の素材と同じようにメディアオブジェクトの追加、カメラ制御、シャドーを選択して表示させます。シャドーオブジェクトはカメラ制御素材の下に配置します。シャドーは名前の通り、素材に3D的に影を付けることができます。設定できるのは以下の3つです。
- 光源XYZ
- 濃さ
- 精度
平面の素材では立体的な影を付けることが難しいので、シャドーオブジェクトを活用しましょう。
スクリプト(カメラ制御)
「出典:https://aviutl-douga.com/camera-seigyo/#i-14」
スクリプトはカメラ制御素材にスクリプトコードを適用させることができます。使い方は右クリックからメディアオブジェクトの追加、カメラ制御、スクリプトを選択します。スクリプトオブジェクトもカメラ制御素材の下に配置します。
「出典:https://aviutl-douga.com/camera-seigyo/#i-14」
スクリプトの設定ダイアログにコードを入力することでスクリプトを適用できます。
カメラ制御に便利なスクリプト
カメラ制御に便利なスクリプトは以下の2つです。
- Parallelcamera
- オートターゲット
Parallelcamera
「出典:https://www.nicovideo.jp/watch/sm29420147」
Parallelcameraは水平垂直移動を行うことができるスクリプトです。ダウンロードはこちらから手に入れることができます。
使い方は簡単で、水平垂直移動を適用させたい素材を選択して、先ほど解説したスクリプトオブジェクトを下のレイヤーに配置して、ダウンロードしたコードを入力するだけです。
「出典:https://www.nicovideo.jp/watch/sm29420147」
このスクリプトを活用すれば、スターウォーズのオープニングのようにテキストを移動させる表現を行うことができます。
オートターゲット
「出典:https://www.nicovideo.jp/watch/sm16555929」
オートターゲットを使うことで、AviUtl特有の素材のペラペラ感を少なく、配置やイージングを簡単に行うことができます。スクリプトのダウンロードはこちらから行えます。
「出典:https://seguimiii.com/aviutl-tech/autotarget」
オートターゲットスクリプトを適用させれば、通常では行えない高度な設定を行うことができます。AviUtlを使用している方はぜひ使ってみてください。
カメラ制御を使わない方法も
「出典:https://seguimiii.com/aviutl-tech/easingcamerawork」
カメラワークはカメラ制御素材を使わずに表現することも可能です。まずはこちらのイージングを導入してください。
「出典:https://seguimiii.com/aviutl-tech/easingcamerawork」
導入したらカメラワークを行いたい素材に拡大や移動のイージングを設定して調節します。
まとめ
今回はAviUtlで行うカメラ制御の方法について解説しました。活用すれば3D的な表現を行うことができ、立体的な演出が可能になります。
また、スクリプトを活用することで通常のカメラ制御では操作が難しい設定を簡単に行えるようにできるので、この記事を参考にスクリプトやオブジェクトを活用してみてください。
AviUtlの使い方については、下記の記事で詳しく解説しています。
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