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2021年04月08日(公開: 2017年10月25日)
Google(GDN)動画広告の特徴や入稿方法を徹底解説
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Googleが提供する広告ネットワークであるGDN(Googleディスプレイアドネットワーク)でも動画広告が配信できます。しかし、GDNの動画広告はYouTubeの動画広告とどう違うのか、どんな課金形態なのかなど不安な点があります。
GDNは、Googleが提携する200万以上のウェブサイトやモバイルアプリ、動画コンテンツにディスプレイ広告を配信できるネットワークのことを指します。リーチできる範囲は、世界のインターネットユーザーの90%以上と言われており、世界最大級の広告です。
関連するキーワードやトピックの指定や興味や関心、属性、ウェブサイトへのアクセス履歴などの条件から細かなターゲティング設定ができるため、広告配信ニーズにあったユーザーにのみアプローチすることができます。
この記事では、GDNの動画広告の基礎知識から入稿方法までご紹介します。初心者の方にもわかりやすく事例も交えて解説していますので、記事を読んでぜひGDNの動画広告に挑戦してみてくださいね。
目次
GDNの動画広告とは?
GDNは、Googleディスプレイアドネットワークの略称です。Googleが提携する200万以上のウェブサイトやモバイルアプリ、動画コンテンツにディスプレイ広告を配信できるネットワークのことを指します。
<主な提携サイト>
YouTube、mixi、アメブロ、BIGLOBE、価格コム、mixi、goo、pixiv、食べログ etc |
リーチできる範囲は、世界のインターネットユーザーの90%以上と言われており、世界最大級の広告です。
そして、関連するキーワードやトピックの指定や興味や関心、属性、ウェブサイトへのアクセス履歴などの条件から細かなターゲティング設定ができるため、広告配信ニーズにあったユーザーにのみアプローチすることができます。
では、どれくらい細かくターゲティング設定ができるのでしょうか。種類別に8つご紹介します。
ターゲティングの種類
- リマーケティング
- 類似ユーザーターゲティング
- カスタムインテントオーディエンス
- アフィニティカテゴリ
- ユーザー属性ターゲティング
- プレースメントターゲット
- コンテンツターゲット
- トピックターゲット
リマーケティング
リマーケティングは、以前に自社ウェブサイトやアプリを利用したことがあるユーザーに対して広告を配信する手法です。
”サイト訪問後2日以内”などの有効期間を設定してアプローチすることで、モチベーションの高いユーザーに対して有効にアプローチできます。
類似ユーザーターゲティング
類似ユーザターゲティングは、既にウェブサイト訪問やコンバージョン実績のあるユーザーに類似したユーザーを自動的に割り出し広告を配信する手法です。
既にニーズは掴めているため、コンバージョンにつながりやすい方法です。
カスタムインテントオーディエンス
ターゲットユーザーが興味ありそうなキーワードやサイトを独自にカテゴリ化して広告を配信する手法です。
潜在層のユーザーにアプローチしたい場合に有効な方法です。
アフィニティカテゴリ
アフィニティカテゴリは、自社の商品に強い関心を持つユーザーグループに向けて広告を配信する手法です。
ブランディングを目的として広告配信に有効な方法です。
ユーザー属性ターゲティング
ユーザー属性ターゲティングは、性別や子供の有無、年齢層、世帯年収などユーザーの属性情報を活用して広告を配信する手法です。
「詳しいユーザー属性」から最終学歴や住宅所有状況などさらに細かく設定することもできます。
プレースメントターゲット
プレースメントターゲットは、AdSenseネットワーク内(ウェブサイト、YouTube、アプリ)のサイトに広告を配信する手法です。
掲載したいサイト・アプリにターゲット層が多いと明確な場合に有効な方法です。
コンテンツターゲット
コンテンツターゲットは、キーワードを設定して、キーワードと関連性の高いサイトに広告を配信する手法です。
キーワードによって配信ボリュームは変動しますが、配信テーマが明確でピンポイントに配信したい場合はおすすめです。
トピックターゲット
トピックターゲットは、「農業」、「音楽」などの特定のカテゴリを設定して設定したカテゴリと関連するサイトに配信する手法です。
コンテンツターゲットよりも、配信ボリュームを増やしても良い場合は、こちらで配信する方法も有効です。
GDN動画広告とYouTube動画広告の関係性
GDN動画広告を調べていると、広告配信先に「YouTube」も記載されています。
GDN動画広告は、ネットワーク内の動画パートナーであればデフォルトでコンテンツ内に掲載可能ですが、必要に応じて、特定のYouTubeチャンネルやYouTube全体をターゲットに設定・配信することもできます。
<YouTubeの広告配置例>
YouTubeで配信可能な動画広告の種類は以下の通りです。
- インストリーム広告
- TrueView ディスカバリー広告
- バンパー広告
- マストヘッド広告
YouTubeに配信することで何億人ものユーザーにリーチすることが可能になります。有効に活用していきましょう。
YouTubeの動画広告についてもっと知りたい方はリンク先で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
GDN動画広告のメリット
GDN動画広告のメリットは大きく3つあります。
- 安価で多くのユーザーにリーチできる
- 細かなターゲティング設定から、適切なユーザー層にアプローチできる
- 潜在層のユーザーへのアプローチに有効
やはり、一番大きいメリットは、Google200万以上のウェブサイトやモバイルアプリ、動画コンテンツ(YouTube)と提携しているため、他の媒体には真似できないリーチ量の多さです。
動画広告が注目されているなか、急激に成長しているYouTubeにも投稿可能な点もメリットにあげられます。
GDN動画広告の課金形態
GDN動画広告の課金形態は、動画広告フォーマットによって異なります。
フォーマットごとに課金形態を表にまとめました。
動画広告フォーマット | 課金 | 条件 |
インストリーム広告 (スキップ可能) | CPM / CPV | ・ユーザーが動画を30秒間視聴した ・ユーザーが動画を最後まで視聴した(30秒未満の広告) ・ユーザーがリンクをタップするなど、アクションを起こした |
インストリーム広告 (スキップ不可) | CPM | 広告が表示された |
TrueViewディスカバリー広告 | CPM | ユーザーがサムネイルをクリックし、動画が再生された時 |
バンパー広告 | CPM | 広告が表示された |
マストヘッド広告 | CPD / CPM | 1日単位の掲載期間または、インプレッション数に応じて課金 |
アウトストリーム動画広告 | vCPM | 1,000 回につき料金が発生します。広告は、広告の面積の50%が2 秒以上表示された場合に課金 |
GDN動画広告を成功させるポイント
目的に沿ったターゲティングやキャンペーンを設定する
GDN動画広告では、多様なターゲティング設定があることについてはご紹介しました。
ポイントは、動画広告の配信目的にあわせてターゲティング設定することが大切ということです。
GDNのターゲティングは大きく2つに分類できます。
- 「人」をターゲティング
- 「掲載場所」をターゲティング
ブランドやサービスの認知度向上であれば、リーチ量を絞らず、興味関心のあるユーザーがいるサイトに向けて配信したり、商品購入やサービス導入などのコンバージョン率を高めたい場合は、購買意欲の高いユーザーに向けて配信したりなど、配信目的に沿った運用をしていきましょう。
また、動画広告を併用して活用するということも有効な方法です。
例えば、TrueViewインストリーム広告を認知度向上に活用した場合、併せてアウトストリーム動画広告も活用することでより高い効果を発揮することができます。
動画広告を成功させるポイントとして
- キャンペーン目的にあわせたターゲット設定
- キャンペーン目的にあわせた動画広告フォーマット
この2つをおさえておくことで動画広告マーケティングの成功に近づくことができます。
アテンションでユーザーを引きつける
アテンションとは、「注意」や「注目」という意味です。YouTubeを含め、動画広告ではほとんどがスキップが可能です。
動画の冒頭でユーザーの興味関心を引きつけることができないと、動画の途中で離脱されてしまい、内容を正確に伝えることができません。
動画は映像と音により、テキストだけで伝えるよりも多くの情報をユーザーに届けることができます。しかし、動画広告では5秒以下の動画が最も見られていると言われており、15秒〜30秒程度の長い動画になると全体の10%未満にしかリーチできなくなっている傾向にあります。
つまり、ユーザーのアテンションを維持する必要があるということです。ユーザーのアテンションを獲得し継続するポイントをご紹介します。
- 冒頭にインパクトのある要素を加える
- 15秒以内に伝えたいことを届ける
- テキストのアレンジ(キャッチコピー)
動画広告作成する際は、動画の序盤・中盤までのアテンション獲得を目指して作成するように心がけましょう。
無音でも伝わるようにする
スマートフォンが普及し、5Gが目前にまで迫っている現在では、モバイル環境での視聴を前提に動画広告を作成することはとても重要となっています。
なぜなら、モバイル環境の場合、マナーモードなどで動画がミュート再生されることが想定されるからです。
そのため、動画広告には無音でもユーザーに内容が伝わるようにした方が良いです。動画に字幕をつけることで、視覚だけで内容を伝えることができます。
また、耳の不自由な方やお年寄りでも動画が理解できるため、アクセシビリティーの向上にもつながります。
しかし、字幕をたくさんつけることでユーザーが動画の流れに追いつけず理解できなくなってしまうので字幕のつけすぎには注意しましょう。
GDN動画広告の入稿方法
ステップ1. Googleアドワーズにログイン
GDNの動画広告を出稿するには、「Google広告(旧Googleアドワーズ)」を使用します。
まずは、Google広告にログインしましょう。
ステップ2. 新規キャンペーンを作成
ログイン後、「新しいキャンペーンを作成」をクリックし、キャンペーンを作成しましょう。
ステップ3. キャンペーン目標を設定
続いて、キャンペーン目標を設定しましょう。
以下の参考画像の画面にならない方は、「エキスパートモードに切り替える」をクリックして表示させることができます。
各キャンペーンで選択できる項目を1つです。
<キャンペーン目標の項目>
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのクリック
- 商品やブランドの比較検討
- ブランド認知度とリーチ
- アプリのプロモーション
ステップ4. キャンペーンタイプ[動画]を選択
次に、キャンペーンタイプで「動画」を選択します。
動画を選択することで、YouTubeとウェブサイトを活用してユーザーにリーチすることができます。
また、あわせてキャンペーンのサブタイプも選択しましょう。
<キャンペーンのサブタイプ項目>
- カスタム動画キャンペーン
- スキップ不可のインストリーム
- アウトストリーム
- コンバージョンの促進
- 広告シーケンス
- ショッピング
※キャンペーン目標によって項目は変動します。
ステップ5. キャンペーンの詳細を入力
続いて、キャンペーンの詳細を入力していきます。
<キャンペーン詳細情報>
- 入札戦略
- 予算と日程
- ネットワーク(YouTube検索結果、YouTube動画、ディスプレイ ネットワークの動画パートナー)
- 言語
- 地域
- 広告枠のタイプ
- 除外済みのタイプとラベル
- その他設定
ステップ6. 広告グループを作成
そのままスクロールしていき、広告グループの作成項目を入力していきます。
<広告グループの作成項目>
- ユーザー属性(性別・年齢・子供の有無・世帯収入)
- オーディエンス
- キーワード
- トピック(ゲーム/スポーツ/仕事、教育 etc)
- プレースメント
- 入札単価
作成項目を選択することで、Googleのデータから見込まれる予測成果を表示してくれます。
ステップ7. 動画広告を作成
次に、動画広告で使用する動画のURLを貼り付けます。
URLを入力することで実際の動画画面を右側に表示させ、確認することが可能です。
ステップ8. 広告名を入力して保存
最後に広告名を入力し、「キャンペーンを作成」をクリックして完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
GDN(Googleディスプレイアドネットワーク)動画広告の特徴やメリット、出稿方法までをご紹介しました。
GDNは、Googleが提携する200万以上のウェブサイトやモバイルアプリ、動画コンテンツを通じて、世界のインターネットユーザーの90%以上リーチできる世界最大級の広告です。
GDN動画広告を活用すれば、ニーズに沿ったユーザー層に確実にアプローチ可能です。
本記事を参考にぜひ一度試してみてください。
Google(GDN)動画広告以外の動画広告についてもっと知りたい方はリンク先で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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