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2021年08月19日(公開: 2016年08月01日)
注目の「縦型動画」を知っていますか?各種SNSなど最新事例を交えてご紹介!
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スマホでの動画視聴が普及するにつて、徐々に浸透し始めている縦型動画。
しかし、普段からよく見ているという人がまだまだ少ないのも事実。「そもそも動画に縦横なんてあるのか?」なんて声もちらほらと聞こえそうです。
では、ここで全く知らない方も既に知っている方も、もう一度縦型動画の基本と実態について総ざらいしてみましょう。
目次
縦型動画とは
「縦型動画」とは、一口で言ってしまえば「縦型の動画」なわけですが、なぜ縦型なのかというと、ずばり「スマホが縦型だから」です。
テレビですとアナログからデジタルに変わり、横の幅が伸びましたよね。それと同じ原理で、これまで動画は家や会社のパソコン、又は一部のゲーム機や音楽プレイヤーで観ることが主流でした。
しかし、スマートフォンやタブレットが台頭してきた今、動画はスマートフォンやタブレットで観る人々が圧倒的に増加。にも関わらず、これまでアップされたパソコンサイズの動画をフル画面で視聴する場合、これらの機器を横にしなくてなりませんでした。
そこで作られたものが、機器を横にしなくてもフルサイズで観られる縦型動画なのです。(つまり動画の規格をスマートフォンのサイズに合わせた形。)
流行の火種役は「Snapchat」
そもそもなぜ縦型動画が流行りだしたのかと言えば、それはスマートフォンで視聴する際ストレスフリーだから…というのも理由の一つなのですが、実はこの縦型動画配信はSnapchatが始まりと言われています。
Snapchatでは、従来の横型動画よりも、縦型動画の視聴率完遂がなんと9倍近くの数字を叩き出しました。この実例が現在の縦型動画ブームを引き起こす起因の一つになったのです。
今では代表的な動画サイト、例えば後述するYoutubeでも従来の横型動画を縦型動画にする機能が追加されました。(注1:iOS,Android版アプリのみ)
更にSnapchatをモデルとするように、縦型動画の配信メディアは、その数を伸ばし続けています。
縦型動画のメリット
縦型動画のメリットは操作性の高さです。何と言ってもスマートフォンは、従来「縦」向きで操作するものなので、横向きよりも操作性に優れています。
また、画面全体に映像が映るので、動画の内容やテロップをしっかりと捉えることができるでしょう。特にハウツー系の動画では、視聴者がスマートフォンを片手に持ちながら行動することが多いので、画面を縦に持った方が安定しやすいとも言えます。
更に、1分にも満たない動画をいちいち横にするの、面倒ですよね。わざわざ横にする時間が動画の長さと変わらないなら、サイズが小さくてもそのまま縦で観るのが人間の心理ではないでしょうか?
縦型動画のデメリット
縦型動画のデメリットは、サイズの都合上、字幕や文字テロップを入れることに不向きであるという点です。
そもそも縦型動画とは電車の中や人混みの中でのスマホ視聴に特化しているものが多いため、音を出さなくてもコンテンツを楽しめることを想定しております。
そのためには必ず字幕、文字テロップを加える必要があるのですが、縦型だとこの挿入できる文字幅に限界が生じてしまうのです。
また縦型動画は「コンテンツの内容を制限する」というのもデメリットと言えるでしょう。縦型ですと横幅が狭い分、カメラに収まる範囲が狭くなってしまいます。
そのため複数人の画を撮る際や、広い風景を撮影したい場合には不向きとなり、近い画しか獲れなくなってしまいます。だからこそ撮影したものを編集してどうやって縦型に見せるかという点が重要となってくるのです。
縦型動画の成功事例
もちろん縦型動画が主流になってくるとそれに関連する分野も変化していきます。
広告のコンテンツをよりインタラクティブに
動画内に挿し込まれる広告も縦型に合わせて形を変えてきています。例えばFacebookは早速Facebook動画内でよりインタラクティブで多様な表現を可能にする広告フォーマット「キャンバス(Canvas)」を導入しました。
このフォーマットを用いると、広告主は動画、画像、文字などの様々な要素を自由に組み合わせて広告を作ることができます。ユーザーが広告をタップすると広告が全画面表示となり、スワイプしたり画面を傾けたりして、広告のコンテンツそのものをよりインタラクティブに閲覧することができるのです。
普段我々がスマホで利用しているアプリやコンテンツと似たようなUIを提供している点も、より没入感の高い縦型動画との親和性が高いと言えるでしょう。
自然な形で購入へ繋げる
今やネットショッピングの利用者のうち6割がスマホから利用しているという調査結果も出ているように、ECサイトとスマホとの連携は企業にとって必要不可欠です。そこでECサイトでも率先してこの縦型動画を導入してきています。
FacebookやInstagram上で楽しんでいる縦型動画コンテンツの没入感を壊さずに自然な形で購入へ繋げることができるという点で今注目され始めている形式です。
企業イベントのキャンペーン動画で多用
若者はPCよりもスマホの上で時間を過ごすことが多くなったため、縦型動画が企業イベントのキャンペーン動画などでも多用されてきています。
例えばソフトバンクが女性に人気の分散型動画メディアのC Channelを使って進めている「額割ってるダンス」キャンペーンでは、一般の人たちが決まった音楽と振り付けでC Channelのプラットフォーム上に動画をあげてキャンペーンを盛り上げています。
また海外の例だと、一時期賑わったアメリカ大統領選挙の際にWashington Postが選挙候補者について紹介した縦型動画をTwitterに投稿したことでも話題となりましたね。
What you need to know about Super Tuesday:https://t.co/BNGtjknOOk
— Washington Post (@washingtonpost) February 29, 2016
PV/MVの分野でも導入
映画のPV(プロモーションビデオ)や音楽のMV(ミュージックビデオ)の分野でも少しずつ縦型動画が導入され始めてきています。 例えば昨年、宇多田ヒカルは最新アルバム「Fantôme」を公開時、SmartNewsアプリ限定の広告向けに作った縦型動画を披露しています。(以下は通常バージョン) [youtube id=”JeW5LRFpxnA”] また2016年公開のファンタジー・アクション映画「キング・オブ・エジプト」の日本での予告編動画でも縦型で作られていたりと、今までとは異なるトレントが各業界で生まれ始めているのが分かりますね。
縦型動画に対応するプラットフォーム
もちろん各ソーシャルメディアのプラットフォームも縦型を意識した仕様に少しずつシフトしてきています。
YouTube
もともと縦型で撮影された動画をYouTubeで閲覧すると、両はしに黒いスペースがでてしまい、見た目という意味では物足りなさを感じてしまっていたのですが、少し前よりYouTubeの縦型動画も拡大ボタンを押せば縦型のまま見やすい全画面表示に対応するようになりました。
多くの企業、メディアがFacebookでのコンテンツ配信にシフトして行く上でやはりスマホ利用者を無視することはできません。特に流れるフィード内でも支障なく閲覧できるよう、Facebook上での動画は縦型が主流になりつつあるとも言えます。
Snapchat
縦型動画の火種役とも言われている、海外で人気のソーシャルメディアです。「投稿した動画が10秒で消える」「写真や動画に絵やアニメーションを付けて遊べる」といった機能を持ち、1日の動画再生数は80億回を超えると言われていました。
日本ではFacebookやTwitterに並び多くの企業がInstagramで短編動画を投稿しています。元々は写真にフォーカスをしたソーシャルメディアでしたが、最近は動画を中心に投稿している企業も多いほどです。
Watch the hilarious moment this man’s kids interrupted his @bbc interview on live TV NowThisさん(@nowthisnews)がシェアした投稿 – 2017 3月 10 4:36午後 PST
Linelive
Lineが運営するストリーミング配信サービスです。一般ユーザーは最大1時間まで生中継の動画を配信することができ、ここでの動画は縦型です。また一般ユーザーだけでなく有名人のストリーミング動画もリアルタイムで閲覧できることで人気を呼んでいます。
THE PUBLIQ
デザインコンサルティングファーム「THINKR」が運営する、スマホ世代に向けた縦動画メディア『THE PUBLIQ(ザ・パブリック)』。次世代カルチャーのキーパーソンを取り上げた縦動画をZ世代・ミレニアル世代向けに提供し、新感覚の動画体験を創生しています。
スマホ世代により親和的な縦型動画を採用することで、クリエイティブなリソースを余すことなコンテンツにくつぎ込むことを可能にし、視聴するたびに驚きやワクワク感が溢れ出す、リッチな映像表現に取り組んでいます。
まとめ
以上、「縦型動画の実態」についてご紹介してみました。 横型動画の長さは比較的短いのが現在の特徴です。
今後、縦型動画が浸透してくると、企業が自社サイトで使用するコンテンツ動画も縦型が主流になるのではないかと推測されます。 仮に企業の紹介動画も縦型動画にしてみると、これまでPCでしか閲覧できなかった視聴者も、スマートフォンから手軽に観られるようになり、結果として完全視聴率が上がるのではないかという期待もできます。
又、企業の採用動画で使用するならば、スマートフォンを積極的に使う若い世代を対象に、新たな人材育成の取り組みにも功を成すのではないでしょうか。 こうして今後もスマホの影響力は増し続けるはずです。
そうするとこうして少しずつ「動画は縦」という常識が根付き始めるのかもしれません。
動画は商品やサービスの紹介、企業のPR、採用活動、サイト運営など、さまざまな目的で利用されています。企業で実際に利用されている動画の事例について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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