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2021年08月20日(公開: 2020年07月27日)
【比較】SNS広告にかかる費用は?費用対効果を測る指標も解説
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狙ったターゲットに効率よくアプローチできるSNS広告。
費用をかけて広告を出すからには、費用対効果を高めていきたいですよね。
そのためにも、各SNS広告の特徴や料金体系を比較して、目的に合った媒体を選ぶことが大切です。
国内の主なSNS広告の課金方式や、費用対効果を高めるために注目すべき指標を解説していきます。
目次
SNS広告の費用が決まる仕組み
従来のWeb広告は、広告枠を一定額で買い取る「純広告」とよばれるタイプが主流でした。
現在のSNS広告や、検索サイトに表示されるリスティング広告では、表示された回数やクリックされた回数に応じて費用が発生する「運用型広告」が主流です。
運用型広告は、純広告と比較して広告単価が安く、ユーザーに届いたタイミングで費用が発生するので、費用対効果が高い傾向にあります。
運用型広告で使われる主な指標は下記の2つ。
- CPM(Cost Per Mille:インプレッション課金)
- CPC(Cost Per Click:クリック課金)
インプレッション課金とは、広告が表示された回数に応じて費用が決まる方式のこと。
クリック課金とは、広告がクリックされリンク先を訪問した回数に応じて費用が決まる方式です。
課金方式には、CPMやCPM以外にも、CPV(Cost Per View:動画再生課金)やCPI(Cost Per Install:アプリインストール課金)などがあります。
SNS広告では、広告の目的に応じて課金方式を選べることが多いです。
SNS広告の費用
SNS広告で失敗しないためにも、各SNS広告の特徴や料金体系を理解して、目的に合った媒体を選ぶことが大切です。
CPMやCPIといった課金方式は多くのSNS広告で共通ですが、SNSによって選べる広告の種類が違ったり、独自の指標が使われていたり、料金体系はそれぞれ異なります。
国内6つの主要SNS広告、
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- LINE広告
- TikTok広告
- YouTube広告
それぞれの特徴や料金体系、料金相場を見てみましょう。
主な配信場所 | 主な課金場所 | |
Facebook広告 |
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Instagram広告 |
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Twitter広告 |
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LINE広告 |
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TikTok広告 |
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YouTube広告 |
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Facebookは国内ユーザー数約2600万人の超巨大SNSで、日本でSNSの流行が始まった初期から利用されています。
Facebookが他のSNSと違う特徴としては、実名での登録が必須で、その特徴からビジネス目的での利用や、社会コミニュティーとして多くの方に利用されています。
匿名で利用することができるSNSと比べるとユーザーの年齢層も高く、10代の方よりも20代〜50代の社会人の方の利用が多い傾向にあります。
男女比は1:1で、性別の偏りはありません。
Facebookに広告を出稿すると、ビジネス目的で利用している、比較的年齢層の高いユーザーが多いので、ビジネス関係の広告などが上手く効果を発揮することができます。
Facebook広告はSNS広告の中でも細かくターゲティングを行いやすい特徴があり、最大で9種類の要素でユーザーを分けることができます。
広告の表示箇所は、ニュースフィードに表示する方法とPCで右側にバナーとして表示する方法、Facebookと連携しているアプリ内で表示する方法の3種類があります。
また、広告費の発生には以下の2つの種類があります。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
クリック課金はユーザーが広告をクリックして表示することで費用が発生し、インプレッション課金は広告がユーザーに表示された回数によって費用が発生します。
Facebook広告はSNS広告の特徴である細かいターゲティングを行うのに適しているSNSで、利用しているユーザー数も多く、実名アカウントで質の高い人物に広告を見てもらえることができます。
年齢層が高い特徴もあるので、かなり狙った広告を出稿することができるのではないでしょうか?
インスタグラムはFacebook社が提供しているSNSで写真や動画の共有をメインとしたSNSになります。
利用ユーザー数は年々増えてきており、現在はFacebookのユーザー数を超えて約3300万人です。
インスタグラムのユーザー層は若い人が多いというイメージを持つ方が多いのですが、実際は10代の方より40代の方が多く利用しており、決して若い方だけのキラキラしたSNSではありません。
10〜40代までのユーザー数が多く、男女比としては2:3で女性のユーザーが多いです。
インスタグラムの広告表示箇所は写真を投稿して掲載されるタイムラインとストーリーの二つがあります。
タイムライン広告では他のSNS広告よりも広告感をなくして表示させることができ、写真だけでなく動画でも出稿することができます。
もう一つのストーリーでは短めの動画広告を出稿し、こちらもユーザーは広告だと認識しにくくなっています。
ストーリー広告では内容に興味のあるユーザーがスワイプアップするだけで簡単に広告先のWebサイトを見ることができます。
インスタグラム広告の費用発生条件は以下の4つがあります。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
- インストール課金型
- 動画再生課金型
クリック型とインプレッション型はFacebook広告の発生条件と同じですが、インストール型は、アプリ広告でインストールする度に発生します。
動画再生型は動画広告が10秒以上再生された時のみ費用が発生します。
インスタグラム広告は最低100円から広告を出すことができるので、資金が少ない方でもターゲットを絞って広告運用を行えます。
女性ユーザーが多く、写真や動画を上手く活用した広告を作成することができればインスタグラム広告は効果が非常に高まるので、ぜひ試してみてください。
Twitterはなんと約4500万人も利用している国内最多のSNSになり、男女比は1:1で年齢層も10代〜50代まで幅広い方が利用しています。
Twitterは匿名でも利用できるにも関わらず、多くの有名人や政治家が利用しているという特徴があります。
その理由として、Twitterは他のSNSよりも発信の拡散力が非常に高く、バズ(拡散)が一度起こると短期間でとてつもないインプレッションを獲得することができる点が挙げられます。
Twitter広告の掲載位置は3種類あります。
- タイムライン広告
- おすすめユーザー広告
- トレンドテーブル広告
まずタイムライン広告は通常の投稿のタイムラインにまぎれ込むかたちで掲載される為、広告感を抑えて見てもらえる可能性があります。
次におすすめユーザー広告は名前の通り、おすすめユーザーにアカウントを表示させることができます。アカウントフォローを促す広告なので、即効果を上げることには適していませんが、時間をかけてアカウントのフォロワーを増やすことにより、タイムライン広告に出稿しなくても長期的にインプレッションを高める効果があります。
最後にトレンドテーブル広告は、検索ボタンを押すとおすすめのハッシュタグや人気のハッシュタグが表示されると思いますが、その最上部に画像と共に表示される広告です。
トレンドテーブル広告は費用が高くなりますが、かなりのインプレッションを得ることができます。
Twitterの広告費用が発生する仕組みは以下です。
- エンゲージメント課金
- フォロワー課金
- Webサイトのクリック課金
- アプリのインストール課金
- 動画再生課金
エンゲージメント課金はタイムライン広告などで、いいねやリツイート、コメントなどで発生する費用で、フォロワー課金はおすすめユーザー広告で、フォローされることで発生します。
その他にもWebサイトのクリック課金やアプリのインストール課金など、実際に成果があった上で費用が発生する方法もあります。
動画再生広告は何秒間ユーザーが動画を視聴したかによって費用が変わります。
Twitter広告の優れている点は、記事序盤でも解説した通り、いいねやリツイートなどのエンゲージメントが起きた先で、更にリツイートされても費用が発生しない点です。
Twitterで投稿がリツイートされると、リツイートしたアカウントのタイムライン上に投稿が公開されるようになるのですが、ここで再度リツイートやいいねされても広告費はかからないということです。
Twitterは非常に拡散力の強いSNSで、更に広告費をあまりかけずに広告を拡散させることができるので、バズる広告を作ることができた場合、費用対効果が抜群に高くなります。
LINE
LINEはコミュニケーションに特化したSNSで、約8000万人が利用しており、更に頻繁にLINEを利用するアクティブユーザーが最も多いSNSになります。
普段LINEを利用しているとあまり広告が表示されている印象がない方が多いかもしれませんが、実際は以下のような位置に掲載されています。
- タイムライン
- LINE News
- LINEマンガ
- LINEブログ
- LINE ポイント
- スマートチャンネル
- LINEショッピング
などのLINEが運営している様々なプラットフォーム上に広告を表示することができます。
LINE広告の課金方法は以下の2種類です。
- クリック課金
- インプレッション課金
LINE広告を利用するメリットは圧倒的なユーザー数に加え、毎日LINEを利用するアクティブユーザー数が多いことです。
年齢層や男女比にも大きな偏りがない為、たくさんのユーザーの方に広告を見てもらえて、商品やサービスの認知度向上に非常に役立つでしょう。
TikTok
TikTokは10代〜20代の方に人気の動画投稿型SNSで、国内ユーザー数は約950万人います。
日本だけでなく、中国やアメリカでも人気が高く、ハリウッドスターのウィルスミスさんも利用しているほど人気のSNSです。
動画投稿を行うSNSなので、必然的に広告も動画になり、YouTube広告よりも尺の短い動画を投稿する必要があります。
TikTokに出せる広告は以下の3種類があります。
- アプリ起動時広告
- タイアップ広告
- インフィード広告
まずアプリ起動時広告は名前の通り、TikTokアプリを起動した時に流れる広告です。1日1回までしか表示することができず、多くのインプレッションを獲得することができるので、広告費用もそれなりにかかります。時間は3〜5秒ほどしか表示できないので、短い時間で伝えたい情報を的確に伝える必要がある広告です。
次にタイアップ広告は人気のTikTokアカウントに依頼して表示してもらう純広告になります。人気のアカウントであれば一回の投稿でかなりのエンゲージメントを得ることができるので、どのアカウントに依頼するのかが重要になります。また広告費用はアカウントのフォロワー数によって変わってきます。
最後にインフィード広告は通常の投稿タイムライン上に、全画面で表示することができる広告で、バズる広告を作ることができたら、コメントやいいねや視聴時間などによって、長期間多くの方に見てもらえる広告にすることができます。
TikTokは10代20代の比較的若い方に流行る動画を制作することができれば、非常に効果の高い広告になるでしょう。
YouTube
YouTube広告は動画を再生する前に流れる広告やYouTube画面上に掲載される広告のことです。一度は見たことがあるのではないでしょうか。
Twitterやインスタグラム、FacebookといったSNS広告でも動画を活用することはできますが、自然と動画を見せることができて、音声まで聞かせられるYouTube広告は商品やサービスの魅力を伝えるのに非常に役立ちます。
TikTokでも動画広告を全画面で掲載することはできますが、表示時間が短いことや、ユーザーがすぐに視聴を辞めてしまうデメリットがあるので、長い動画でも広告として出すことができ、ユーザーの離脱を避ける工夫もしやすいのがYouTube広告のメリットです。
今やYouTubeを見ない10代〜20代の割合は10%以下と言われているほど、多くの方が利用しています。また、40代の利用率は80%、50代は64%と、若い方だけでなく幅広い世代の方が利用しています。
YouTube広告には多額の広告費がかかるイメージを持っている方もいますが、実際は数十円から広告を出すことができ、費用が発生する条件も30秒以内の動画であれば最後まで見られた場合、30秒以上の動画では30秒を超えた時点で発生します。
ターゲティングも細かく設定することができるので、資金が少なくても、特定の人物を狙って広告を上手く出すことができれば、問題なく効果を上げることができます。
YouTubeで出すことができる広告は以下の2種類があります。
- True View広告
- バンパー広告
True View広告はYouTube動画を再生する前に流れる広告のことを言い、5秒でスキップすることができるインストリーム広告が最も利用されています。
True View広告の動画広告では商品の認知度向上やブランディング目的で利用する場合が多いです。
次にバンパー広告はスキップすることができない6秒以下の動画で、インプレッション数に応じて広告費が発生します。
True View広告とバンパー広告は両方とも商品の認知度向上に向いている広告で、ターゲットを上手く絞って動画を出せば、少ない広告費で十分な効果を上げることができるはずです。
SNS広告運用代行サービスの料金相場
SNS広告は、個人や自社で運用するほかに、運用代行サービスを利用することも可能です。
運用代行サービスを利用すると、
- 広告運用のノウハウがなくても効率よく運用できる
- 広告の作成も依頼できる
- 掲載した広告のデータを分析してもらえる
といったメリットがあり、広告の作成や運用にかかわるコストの削減が期待できます。
運用代行サービスの料金相場は数万円から数十万円と幅があり、一般的に料金が高くなるほど、データ分析や広告以外のSNS運用など、サポートが充実する傾向にあります。
SNS広告の費用対効果を測定する指標
SNS広告は、各SNSごとに選べる広告の種類やユーザー層が異なるため、一概にどのSNS広告がおすすめとは言えません。
試行錯誤を繰り返しながら、費用対効果を改善していくことが大切です。
ここでは、SNS広告の効果を測定するために必要な指標を紹介します。
- KGI
- KPI
- CPA
- ROAS
KGI
「KGI(Key Goal Indicator)」とは、最終的なゴール・目的のこと。
SNS広告の場合は、
- 認知度200%アップ
- 売り上げ50%アップ
などがKGIに該当します。
KPI
「KPI(Key Performance Indicator)」とは、KGIを達成するために必要な過程のこと。
KGIが目的なら、KPIは目的を達成するための手段です。
SNS広告の場合は、
- インプレッション10,000獲得
- クリック数1,000獲得
などがKPIに該当します。
CPA
「CPA(Cost per Acquisition)」とは、顧客獲得単価(顧客一人獲得するのにかかる費用)、つまり広告の費用対効果を表す指標です。
CPAは、「広告費用÷コンバージョン数(商品購入や資料請求の件数)」で求められます。
一般的に広告費をかけるほどコンバージョン数は増加しますが、広告の種類やクリエイティブを改善しながらCPAを高めていくことが大切です。
ROAS
「ROAS(Return On Advertising Spend)」とは、広告費に対してどれだけ売り上げが上がったかを表す指標です。
ROASは、「広告経由の売り上げ÷広告費用×100」で求められます。
たとえば、SNS広告に10万円かけて広告経由の売り上げが30万円だった場合は、「30万÷10万×100」でROASは300%です。
ROASが100%を下回った場合は赤字を意味するので、広告の改善や撤退を検討する必要があります。
まとめ
SNS広告はターゲティングを細かく設定することができ、SNS広告を使い分けることによって最小限の広告費で最大の効果を発揮することができる、非常に費用対効果の高い特徴があります。
ぜひ各SNS広告の特徴を把握して、利用してみてください。
SNS広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
SNS広告に効果がある理由とは!?種類や特徴、メリット・デメリットを解説
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