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2021年03月23日(公開: 2020年08月06日)
Facebook広告の事例!効果を出すデザインテクニック
無料:動画広告攻略100のテクニック集
Facebook広告で効果を出すために大切なのは、他の事例から学ぶことです。2019年3月には「広告ライブラリ」という新サービスが公開されて、誰でも手軽にFacebook広告で掲載されている広告を探せるようになりました。
すでに成果を出している広告に共通する特徴や、広告をデザインするうえでの注意点、具体的事例を解説を交えながら紹介していきます。
目次
Facebook広告の事例10選
Facebook広告で効果的な広告を出稿している企業を10社紹介します。
それぞれの配信目的から広告の特徴、実績まで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success
事例1:メルセデス・ベンツ日本株式会社
メルセデス・ベンツを販売している正規販売店のメルセデス・ベンツ日本株式会社は、認定中古車への問い合わせ増加のために「自動車インベントリー広告」を活用しました。
自動車インベントリー広告は、予めカタログ情報をアップロードしておくことで、リアルタイムで在庫や価格情報などを自動生成してくれる広告フォーマットです。
広告フォーマットの特徴を最大限に生かすことでサイト誘導およびリード獲得に成功しています。
<広告の実績>
- クリック率:25%
- 問い合わせ数の増加率:16%
- コンバージョン率:3倍
事例2:株式会社フジボウアパレル
株式会社フジボウアパレルは、スポーツインナー製品を手掛けるアパレル企業です。
複数の広告パターンを用意して、効果検証を行い特定のターゲット層に最も響くクリエイティブを見つけるために活用しています。
4つの異なる動画広告と写真広告で、それぞれ異なるメッセージや製品特徴を訴求するA/Bテストを実施し、徹底的に効果検証を行いました。
結果、最も効果のあった広告パターンが最も効果の低い広告パターンと比べて2.4倍になったことを発見しました。
<広告の実績>
- コンバージョン率:2.4倍
- CPAの改善:57%
- 動画の平均再生時間:4秒
事例3:GANMA!
「GANMA!」は、ダウンロード数1000万を超えるオリジナルマンガアプリです。
新規ユーザー獲得のために、カルーセル形式のストーリーズ広告を活用しました。
スマホ縦画面いっぱいに表示されるストーリーズ広告とマンガを読むように流れるカルーセル形式の特徴を生かすことで、実際にマンガを読んでいるかのような体験をユーザーに提供しています。
最後の1枚には分かりやすいCTAを設置することで、新規ユーザーの獲得に成功しています。
<広告の実績>
- クリック率:1.73倍
- インストール単価:9%低下
事例4:Felissimo
Felissimoは、国内外からセレクトした商品やサービスを販売している通販サイトを運営しています。
自社サイトの認知度の向上と新規購入ユーザーの獲得のためにFacebookとInstagramで配信しました。
潜在顧客をターゲットに、カルーセル形式の広告で複数のアイテムを表示してアプローチしています。
結果、関心を持ったユーザーが増え、新規購入ユーザーが増加しました。
<広告の実績>
- コンバージョン率改善:65%
- 獲得単価改善:28%
事例5:ユビレジ
株式会社ユビレジは、クラウドPOSレジアプリ「ユビレジ」を開発した会社です。
サービスの認知拡大と新規顧客獲得のために、リード獲得広告とCV広告を組み合わせて配信しました。
CTAには、”資料請求”ではなく”無料お試し”の機会を提供することで、ユーザーが具体的なアクションを起こしやすくなり、結果、比較検討を行っているターゲットにサービスの良さを実感してもらうことに成功しています。
<広告の実績>
- リード獲得単価削減:64%
- コンバージョン率:7倍
事例6:C4株式会社
C4株式会社は、施工管理技士のための転職サイト「施工管理求人ナビ」を運営しています。
潜在している転職したいと考えている施工管理技士を獲得するためにメッセンジャー誘導広告を配信しました。
【施工管理技士あるある】という文言により“共感”するクリエイティブにより他のメディアで獲得できなかった転職潜在層にアプローチすることに成功しています。
<広告の実績>
- 問い合わせフォーム入力完了者数:2倍
- リード獲得単価削減:68%
- 問い合わせフォーム入力完了率:2.2倍
事例7:笹すし
笹すしは鳥取県にお店を構えるお寿司屋さんです。
既存顧客だけでなく、地域外からの新規顧客獲得のためにFacebookページを活用しました。
四季にあわせてその季節、その場所でしか出会えないものを細やかに紹介し、トレンドを生かしたアプローチによって新規顧客が増加しました。
<広告の実績>
- 笹すし訪問を目的に鳥取へきたユーザー:30%以上
- Facebookページからの新規顧客:50%以上
- 地域外からの顧客比率:2.25倍
事例8:リノベ不動産
リノベ不動産は、「中古住宅購入+リノベーション」をワンストップで提供している会社です。
中古リノベーションの認知拡大と持ち家の購入を検討している潜在顧客へのプローチのために広告を活用しました。
実際に手掛けたリノベーション住宅のビジュアルを活かした動画で、ユーザーの目に留まりやすいデザイン設計になっています。
結果、問い合わせ件数が増加しました。
<広告の実績>
- お問い合わせ獲得単価削減:50%
- お問い合わせ件数アップ:85%
- インプレッション単価削減:9%
事例9:DOKODEMO
DOKODEMOは、日本商品を海外の自宅まで直送できる全品免税に対応のECサイトです。
認知度拡大とアプリ新規ユーザーの獲得のためにダイナミック広告を活用して配信しました。
それぞれの母国の関心にあわせて日本商品をセレクト、そしてテキスト文を追加することで各国に馴染みのある広告レイアウトを作成しています。
結果、アプリインストール獲得効率の向上に成功しました。
<広告の実績>
- アプリインストール率:3.3倍
- 獲得効率:3.2倍
- 投資広告費の回収率:2.5倍
事例10:モスバーガー
モスバーガーは、全国にお店を展開しているハンバーガーショップです。
若年層ユーザーの店舗利用客を増やすために動画広告を活用しています。
モバイル環境での利用が多い若年層ユーザーに対して、モバイル視聴に最適化した縦長フルスクリーンで配信しました。
結果、店舗に足を運ぶ人が増え、売上の増加につながりました。
<広告の実績>
- 動画再生回数:152万回
- アクション実行者総数:93万人
- 売上件数:1.3倍
Facebook広告で効果を出すデザインテクニック
効果のある広告はいくつか共通する特徴があります。そこで、勝てる広告を作成するためのデザインテクニックを6つ紹介します。
- トレンドに乗る
- エンタメ要素を入れる
- フォーマットの特徴を生かす
- テキストを増やす(または減らす)
- 視覚的に目立つ
- わかりやすいCTAを設置する
いきなり我流のデザインで勝負するのではなく、既に成果の出ている競合他社の広告や共通するパターンを真似してみることから始めていきましょう。
トレンドに乗る
1つ目は、時事や季節といった時代や時間の流れを踏まえた広告を配信することです。
季節では、夏であればお歳暮に絡めた方法を活用したり、冬であれば年末年始に向けたキャンペーンとして配信するなどです。また、その時に流行した時事ネタを参考にした広告デザインにすることで、ユーザーの興味を引きつけやすくなります。
以下の動画広告デザインは、年末年始に向けて来店を促す広告デザインとなっています。
エンタメ要素を入れる
2つ目は、ユーザー参加型で楽しめるエンタメ要素を取り入れることです。
例えば、クイズ形式や間違い探しなど、広告を視聴したユーザーの興味を引くことができれば、答えを知りたくて最後まで視聴する可能性が高まります。
答えを宣伝したいサービスや商品にしたり、「続きはこちら」とランディングページへの誘導に活用することができます。
以下の広告では、クイズ形式を取り入れた動画になっており、自社のホームページへの動線として活用しています。
フォーマットの特徴を生かす
3つ目は、広告フォーマットの特徴を生かしたデザインで作成することです。
Facebookには、さまざまな広告フォーマットが用意されています。例えば、カルーセル広告は複数の画像を並べて表示することが可能です。
カメラメーカーである「Canon」が配信した広告では、カルーセル広告の特徴を生かして、複数の画像で実際のカメラの使い方や特徴を伝えることに成功しています。
テキストを増やす(または減らす)
4つ目は、広告の見出しや説明文のテキストを増減させるテクニックです。
PCのみに表示される「Facebook右側広告枠」では、広告が並んで表示されます。最大で7個程度まで表示されるため、埋もれてしまいユーザーの目に留まらない可能性があります。
ユーザーの目に留まりやすくする方法のひとつがテキスト量です。表示されている競合の広告と並べて、極端にテキストが少ない・多いの違いだけでも広告としては目立ちやすくなります。
視覚的に目立つ
5つ目は、テキスト量以外の部分で視覚的に目立たせるテクニックです。
簡単な例としては、色で目立つことも可能です。黄色や赤色といった目立つ背景色を取り入れるだけでも格段に目立つことができます。
また、動画広告を活用することも効果的です。Facebookのフィード広告では、ユーザーがスクロールして広告が表示されると自動再生されるため、ユーザーのアテンションを獲得しやすくなります。
わかりやすいCTAを設置する
最後は、CTAを活用したテクニックです。
「広告は見られてるけど、実際のアクションまで至らない」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
原因として考えられるのは、広告を視聴したユーザーが次に何をしたらいいのか分からない状態になっている可能性が高いです。効果的な広告の多くは、CTAが具体的になっています。
また、「今購入すると20%OFF」や「まもなくキャンペーン期間終了」など、ユーザーに対してすぐに行動するメリットや期日設定による切迫感を伝えることでアクション率を高めることができます。
ポリシー違反に注意!
Facebookの広告ポリシーには、広告主とユーザーにとって使いやすい広告体験を提供できるよう、さまざまな審査基準が設けられています。
この審査基準に引っかかってしまうと作成した広告が出稿できなくなってしまうため注意が必要です。
今回は、特に気をつけるべき広告ポリシーをピックアップして紹介します。
禁止事項に該当しないか
Facebook広告では、2020年7月時点で、広告ポリシー違反に該当する30個の「禁止コンテンツ」が設けられています。
例えば、”タバコ製品”や”バイナリーオプション”などのコンテンツを宣伝することは禁じられています。製品だけでなく、”差別的な表現”や”誤解を招く表現”などテキスト表現やターゲット設定も禁止コンテンツに該当します。
この禁止コンテンツにひとつでも該当してしまうと広告出稿の承認が降りないため、「せっかく広告制作したのに掲載できない…」なんてことにならないよう、広告ポリシーはしっかりと目を通しておきましょう。
すべての禁止コンテンツを確認したい場合は、Facebookの「広告ポリシー」から確認することができます。
制限事項に該当しないか
禁止コンテンツとは別に、宣伝内容・表現に制限が必要なコンテンツが2020年7月時点で13個設けられています。
例えば、アルコール製品を宣伝する場合は、現地法に従った年齢以上をターゲティングしないといけません。
これらのコンテンツも広告ポリシーの基準が守られていない場合、禁止コンテンツと同様に広告出稿が承認されないため注意が必要です。
制限事項に該当するコンテンツについても、Facebookの「広告ポリシー」から確認することができます。
画像内テキストが多すぎないか
画像内で使用しているテキスト量が多すぎると、Facebookから低品質な広告と判断されてしまいます。
画像内テキスト量は、全体の20%未満に収めると広告パフォーマンスが高くなります。
動画広告の場合は、サムネイル画像が審査対象です。また、カルーセル広告では、画像すべてが審査対象となり、ひとつでもテキスト量が多すぎると低品質と判断されるため注意してください。
「画像テキストチェック」ツールを活用することで、適切なテキスト量か確かめることができます。
動画は目立ちすぎないか
動画広告にだけ適用される広告ポリシー違反が2つあります。
・過度な妨げになる広告になっていないか
・成人コンテンツでは正しくターゲット設定されているか
過度な妨げとは、画面を点滅させて目立たせることです。また、成人コンテンツ向け”映画の予告”や”テレビ番組”、そして”ビデオゲーム”などの場合、現地方に従って18歳以上をタターゲティングする必要がありますので注意してください。
広告ライブラリを活用する
広告ライブラリは、2019年3月に公開されたFacebook独自の機能です。
Instagramを含むFacebookアプリ・サービスに掲載されている広告を誰でも簡単に検索・情報の確認をすることができます。
この機能により、競合他社がどのように広告を出稿し活用しているかを参考にすることができるようになりました。
広告ライブラリの使い方
では、実際に広告ライブラリの使い方を紹介します。
Facebookの広告ライブラリは、Facebookアカウントを持っていないユーザーでも利用可能です。ただし、広告の報告と成人向けコンテンツの表示には、アカウントとログインが必要になります。
まず、「広告ライブラリ」を開き、検索バーに任意の語句、名称、ページのいずれかを入力して探したい広告を検索します。
検索結果のページでは、出稿された広告が一覧で表示され、”掲載開始日”や”宣伝した製品やサービス”、”広告レイアウト”を確認することができます。
広告レイアウトに設置されているCTAから、実際にリンク先に飛ぶことができるため、競合他社がどのように活用しているかを調べることができます。
まとめ
以上、Facebook広告で効果を出すデザインテクニックと事例を紹介しました。
いきなり我流のデザインで勝負するのではなく、既に成果の出ている競合他社の広告や共通するパターンを真似してみることから始めていきましょう。
競合他社の調査には、Facebook社が提供している広告ライブラリを活用すると簡単に調べることができます。
本記事で紹介した事例の活用方法で気になった方法があれば参考にしてみてはいかがでしょうか。
Facebook広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
【保存版】Facebook広告とは?仕組みから運用方法まで徹底解説
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