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2021年03月23日(公開: 2020年08月06日)
YouTube広告の料金は?種類別の費用や費用対効果を解説
無料:動画広告攻略100のテクニック集
リスティング広告やディスプレイ広告から動画広告が主流になりつつある中で、YouTube広告は、ターゲティングがしやすく高い費用対効果が得られることから、活用する企業がますます増えています。
ここでは、YouTube広告の料金の仕組みや、種類別費用の目安、費用対効果などについて詳しく説明します。
目次
費用対効果が高いYouTube広告
動画広告には、これまでのテレビのCMや雑誌、新聞などでは異なるさまざまなメリットがあります。
またマーケティングを行う際にも、インターネット上で分析結果が得られるので、動画制作のコンテンツを決める際に、さまざまな数値から判断できます。ここでは、動画広告で得られる効果について解説していきます。
詳細なターゲティングが可能
YouTube広告は、動画の閲覧履歴や、年齢、性別などで再生履歴、ユーザーの関係や興味を分析して、ターゲットに発信することが可能です。
例えばテレビで、30から50代の男女がよく視聴している番組で、30代女性向けの化粧品をCMが流れたとします。
年齢や性別は関係なく、CMを流すのではなく、30代向けの女性にターゲットを絞ることで、特定のユーザー層の購買意欲を高めてくれます。
これがターゲティングの役割で、ターゲットとする潜在顧客に対して、ターゲットの属性を細分化します。
インターネットではユーザーのアクセス解析を行い分析結果から、詳細なターゲティングが可能です。
設定条件をクリアしたら課金となる
動画広告を投稿するだけでは課金は発生しません。ユーザーが広告の再生や、何らかのアクションを起こした場合に課金される仕組みです。
YouTube広告では、ユーザーが動画をスキップせずに使用するか、一定回数で動画広告が表示されると課金される仕組みです。
またクリックごとに課金される課金形態もあります。その際に発生する費用の単価は、動画広告を投稿するタイミングではなく、ユーザーのクリックや一定時間を再生されるなど、条件をクリアすることで、課金されます。
数万円単位から出稿できる
YouTubeに限らず、インターネットを使った広告では、低予算で始めることができます。
これまでは、テレビのCMや新聞の折り込みチラシなどが定着していましたが。しかしインターネットが登場してから、インフラ通信やテクノロジーの発展により、動画広告が増えている傾向です。
広告出稿にあたり、簡単な動画制作を依頼するのであれば、数万円単位から可能です。
もし自分で動画制作をする場合は、もっと費用を抑えられるでしょう。広告代理店や専門業者に依頼しなくても、低予算で出稿できるかが動画広告の特徴です。
YouTube広告の料金の仕組み
YouTube広告の費用や期間など、広告主が決められます。そのため自由に調整ができ、予算管理がしやすいのもメリットです。
費用が発生する条件としては、ユーザーに視聴されて初めて課金が発生します。ここではYouTube広告の料金の仕組みについて詳しく解説していきます。
視聴ごとに課金される視聴単価
視聴単価は広告の形態によって変わってきます。視聴されて初めて課金される形態やクリック単位での課金などさまざまです。
ここでは視聴単価について、代表的な3つの形態について説明していきます。
CPV
動画を1回再生するたびに料金が発生する。料金発生の条件は、再生時間で区切られている場合が多い。
CPM
広告表示が1000回表示されると発生する単価。インプレッション単価とも言う。
CPC
広告のリンク先へ1クリックするたびに課金される単価。
予算を設定することも可能
事前に予算を決めて、その範囲で広告を出稿することが可能です。
広告の費用は1円から設定でき、一般的には1000円単位から設定していきます。
もし、1日500円を上限に設定すれば、1ヵ月にかかる費用は15,000円です。
途中からの変更や停止はいつでもできるので、まずは安い価格から設定して、試しながら調整することをおすすめします。
費用が発生するタイミング
YouTubeへ動画広告を出稿すると、さまざまなタイミングで費用が発生します。再生時間やコンテンツの内容によって費用が発生するタイミングは変わってきます。具体的には、下記の4つのタイミングで費用が発生します。
- 広告再生後30秒経過
- 広告に対してユーザーがアクションを起こした場合
- 広告がユーザーが視認できるところで2秒以上再生された場合
- 広告が表示された場合
広告再生後30秒経過
料金が発生するのは、広告再生後30秒以上、視聴された場合に課金されます。ユーザーが視聴する動画で、どのタイミングで動画広告を流すのかは、自分で設定可能です。再生前、もしくは再生中など、どの再生時間のタイミングで広告を設置しても料金は変わりません。
広告に対してユーザーがアクションを起こした場合
広告に対してユーザーがアクションを起こした場合は、ユーザーが商品やサービスに興味、関心を持ち、購入するために、何らかのアクションが起きたら課金されます。
YouTubeで使われている課金方式は、サムネイルをクリックして、動画を視聴したタイミングで課金されます。
広告がユーザーが視認できるところで2秒以上再生された場合
広告がユーザーが視聴できるところで、2秒以上再生された場合にも課金が発生します。
その課金方式は、アウトストリーム広告で使われている場合がほとんどです。またウェブサイトやSNSなどの記事内や広告枠で使われることもあります。
商品やサービスの購入促進のほか、認知度アップにも効果があります。
広告が表示された場合
広告の表示が1回だけではなく、決まった表示回数を1つの指標として課金が発生するケースがあります。
一般的には、1000あたりの広告表示で課金されます。クリック率に影響されず、一定の費用で動画広告を流せるので、予算が立てやすく、管理がしやすいのが特徴です。
認知度アップやユーザーへのアクションだけでなく、ブランディングにも効果的です。
種類別広告料金の目安
YouTubeにはいくつかの広告形態があり、課金方式や費用相場も変わってきます。ここでは、実際にYouTube広告で使われている代表的な5つの広告形態を紹介します。
- TrueViewインストリーム広告
- TrueViewディスカバリー広告
- バンパー広告
- マストヘッド広告
- アウトストリーム動画広告
TrueViewインストリーム広告
出典(https://support.google.com/google-ads/answer/2375464?hl=ja)
TrueViewストリーム広告とは、ユーザーが見ている動画の始まり、もしくは再生中のどこかに動画広告が現れます。
再生開始5秒で、スキップボタンが現れて、ユーザーにとって興味がなければスキップされますが、必ず5秒間は視聴されます。
料金が発生するのは、30秒以上使用された場合か動画をクリックした場合です。
料金の目安は、入札形式のため、変動がありますが、1再生あたり3円〜20円が相場です。
また最大15秒間スキップ不可のインストリーム広告もあります。こちらはインプレッション数に基づき料金が発生します。
TrueViewディスカバリー広告
出典(https://support.google.com/google-ads/answer/2375464?hl=ja)
動画を再生ごとに料金が発生して、単価の目安は2円から6円前後です。
TrueViewディスカバリー広告とは、動画の再生中に広告を表示するのではなく、YouTubeの検索画面や他の動画リストで、タイトルとサムネイルとともに表示される広告です。
課金されるタイミングは、ユーザーが広告をクリックした時点で発生します。
ユーザーにクリックされない限り課金は発生しません。ユーザーが検索したキーワードや関連コンテンツから広告が表示されます。
商品やサービスに興味があるユーザーにしかクリックされないので、購買につなげるケースが高くなります。
バンパー広告
出典(https://support.google.com/google-ads/answer/2375464?hl=ja)
バンパー広告は、TrueViewインストリーム広告と同様に、ユーザーが見ている動画の始まり、もしくは再生中のどこかに動画広告を表示させます。
TrueViewインストリーム広告と違うのは、最大6秒間しか流れません。しかし途中でスキップできないため、最後まで商品やサービスを宣伝できます。
バンパー広告は、インプレッション単価制で、表示回数が1000回到達した時点で課金される仕組みです。
自分で費用を想定して入札を行うので、費用の目安は一概にはいえません。高額の費用であれば、多くのユーザーの目に届く可能性が生まれます。
低額から始めていき、広告の費用に対してどのぐらいの効果があるか、だんだん調整をおこなって、費用の目安を決めることをおすすめします。
マストヘッド広告
出典(https://support.google.com/google-ads/answer/2375464?hl=ja)
YouTubeのホーム画面の最上部に搭載する動画広告です。
パソコンやスマートフォンなど、どのデバイスからでもアクセスでき、音声なしで自動再生が可能です。ミュートボタンをクリックすると、音声が流れ始め、動画広告をクリックすると、YouTube内のチャンネルに誘導します。
ホーム画面に大きく画面が現れるので、ブランドの認知度向上やプランニングの効果があります。
下記条件としては、CPD方式かCPM方式のどちらかで選択できます。
動画広告の内容や時期などにより広告費用は変わりますが、YouTubeで最も目立つ場所へ広告が配信できるため、高額な広告費が必要です。
アウトストリーム動画広告
出典(https://support.google.com/google-ads/answer/2375464?hl=ja)
YouTubeアウトストリーム広告は、モバイル専用の広告フォーマットです。アウトストリーム広告は、外部のウェブサイトやアプリなどYouTube以外でも動画投稿できるのが特徴。
インストリーム広告は、動画再生中に表示されるのに対し、アウトストリーム広告は動画内ではなく外枠で配信されます。
課金を2秒以上で発生し、インプレッション方式が採用されています。したがってバンパー広告と同様に自分で費用を想定して、入札していきます。
YouTube広告コンテンツ制作費
これまでYouTube広告の課金形態について紹介しました。動画広告を出稿するために、コンテンツの制作が必要です。コンテンツ制作費や制作のコツ、費用を抑えるためのポイントについて詳しく解説していきます。
コンテンツ制作費の内訳
出典(https://imitsu.jp/cost/movie/article/youtube)
コンテンツ制作費は、企画や構成の段階から、撮影費から編集費まで、さまざまな費用が含まれています。その内訳を説明していきます。
企画費
企画の段階で、動画の構成やストーリーを決めていき、BGMやナレーションの有無を決めていきます。多くの制作会社では、ディレクターが台本や絵コンテを使い、担当の割り振りを決めていきます。
用意してある素材や静止画を利用すれば、費用は通常よりも安く抑えられます。
撮影費
撮影スタッフの人件費と撮影機材が含まれます。本格的なプロモーションビデオやテレビのCMで使われる場合は、高額な費用がかかりますが、YouTube広告で使われる場合は安く抑えられます。
編集費
編集機材の費用や編集スタッフの人件費などが含まれます。撮影は行わずに、静止画のスライドショーや素材があれば、編集のみでの広告が作成でき、安く抑えられます。
実費
その他の実費では、撮影に関わるスタッフの交通費や宿泊費も負担するケースがあります。
撮影の場所やスケジュールにより変動するので、見積もりに含まれていない場合がありますので、注意してください。
コンテンツ制作のコツ
動画の冒頭でインパクトを与えるには、最初の5秒で興味を惹きつけるかが重要です。
その際に、最も伝えたいメッセージを選ぶようにしましょう。
ターゲット層にだけ伝わる言い回しや問いかけを行うと、ユーザーは自分に当てはまると感じ、反応を示します。
そしてストーリー性を持たせて、ユーザーを引き込み、続きが見たくなるような構成に仕上げると、コンテンツの質が向上します。
ウェブでの動画広告の場合、視聴者はとにかくせっかちなので手っ取り早く結果を教えて欲しい人がほとんどです。ユーザーにとってメリットになることや、やりたいことをはじめに伝えるようにしましょう。
コンテンツ制作費を抑えるには
撮影から編集まで、人件費や撮影機材などで多額の費用がかかります。もし動画広告の素材が十分にあれば、静止画の利用を検討してみても良いでしょう。
すでにあるチラシやポスターをスライドショーだけの広告でも、訴求力があれば、十分効果があります。
企画や構成がすでに決まっているのであれば、フリーランスに依頼するのも一つの手です。フリーランスを探す際は、クラウドソーシングを活用するのもいいでしょう。
専門の制作会社と比べると、費用をが安く抑えられるのが特徴です。しかし依頼する際に、クリエイターの人材に関しては、自分自身で探していく必要があります。
まとめ
YouTubeの広告のメリットや料金形態、制作にかかる費用について、大きく3つのポイントを解説してきました。
・視聴単価はクリック単価や表示単価など、さまざまな課金形態がある。
・動画広告の表示方法は、動画の再生中やホーム画面へ表示する場合など、種類があり課金形態も変わる。
・コンテンツ制作費を抑えるためには、もともとの素材を活用もしくは、フリーランスへの依頼も検討。
動画広告には、これまでのテレビや雑誌での広告では得られない効果があり、料金も安く抑えられます。また広告の運用方法も自分で選ぶことが可能です。ぜひ、動画を使った広告を検討してみてはいかがでしょうか。
YouTube広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
YouTube広告は本当に効果があるのか?特徴・種類・メリットを探る
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