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2021年04月23日(公開: 2020年08月27日)
TikTok広告とはその種類や特徴、課金方法などを徹底解説
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全世界で利用され、若者を中心にユーザーが急増しているTik Tok。投稿の気軽さや面白さもあって、マーケティング手段としても注目されていますが、Tik Tokの広告はどのように活用すべきなのでしょうか。
ここでは、Tik Tokの広告の特徴や種類、課金方式などを紹介します。
目次
Tik Tokとは?
中国のByteDanceが運営するアプリで、国内月間利用ユーザー950万人、海外月間利用ユーザー5億人の人気アプリです。
TikTokのアプリダウンロード数は15億回を超え、2018年頃から利用者が急増し、ダウンロード数も世界一を経験しています。TikTokの投稿できる動画は60秒までで、使い勝手はInstagramのストーリーズと似ています。動画編集機能がついており、とてもユニークな動画をアップすることができるのが特徴です。
全世界で親しまれているTik Tok
TikTokは全世界で親しまれているモバイル向けのショートムービープラットフォームです。
運営のスローガンに「創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。」と掲げています。TikTokの拠点は東京の他に、ソウル、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ドバイ、ムンバイ、シンガポール、ジャカルタなどグローバルに展開をしています。海外月間利用ユーザーは5億忍を超え、今後も増加傾向が続き、最大2倍程度に広がる見込みです。
若年ユーザーが多い
TikTokは日本のユーザー数950万人、音楽と動画を組み合わせたコンテンツをメインにしています。
利用者は若年層のユーザーが多いです。女性の方が多いと思われがちですが、意外と利用者は男性が多い結果になっています。上から多い順に10代男性、10代女性、20代男性、20代女性と続きます。年代的には10代が一番多く、30代や50代が少ない結果となっています。
しかし、日本国内で見ると、女性の方が65%を占めると言われており、日本人女性にマッチしているサービスと言えることがわかります。
Tik Tok広告の強み
TikTok広告の強みは以下の4点です。
- ⾼精度なターゲティングが可能
- AIによるユーザー配信の最適化
- アプリイベント最適化配信
- 効果測定ツールで効率的なPDCA
以下で詳しく解説します。
⾼精度なターゲティングが可能
TikTokは機械学習によるターゲットリサーチ、オーディエンスの管理と配信をサポートしています。
具体的には12種類のユーザーターゲティング方法を用いて、「基本情報」「通信環境」「興味関心」「カスタマイズ」の4カテゴリに細かく分類してターゲットを絞っています。さらに細かく分けると以下のようになります。
- 基本情報:年齢、性別、地域、言語など
- 通信環境:操作システム(iOS Android )、ネット環境(Wifi 2G、3G、4G)、デバイスプライス、キャリアターゲティング(au、docomoなど)、システムバージョンなど
- 興味関心:旅行、ペット、ファッション、金融、アウトドアスポーツなど15種類のラベル
- カスタマイズ:カスタムオーディエンス、類似オーディエンス
AIによるユーザー配信の最適化
TikTokの強さの根幹をなすのは、AIによるユーザー配信の最適化にあります。
ユーザーが動画を視聴すると、AIが「環境特性」、「ユーザー特性」、「コンテンツの特徴」の3カテゴリでそれぞれユーザーの興味関心や属性を分析し、個人に合った動画を「おすすめ」として画面に表示させることが可能になります。
例えばアカウントを2つ用意して、「スポーツ関連の動画をメインに視聴」と「ペット関連の動画をメインに視聴」したとします。そうするとおすすめに表示される動画は全く異なります。この画期的な機能によりユーザーの平均視聴時間は40分と優れた結果に。
一回当たりの動画が15秒程度が基本なので、一人あたり160~200本もの動画を見ている計算になります。
アプリイベント最適化配信
アプリイベントを完了させる見込みの高い利用者向けに広告を最適化します。
獲得目標単価を指定するタイプのCV最大化入札も可能になりました。
選べる入札タイプは3種類です。
- 直接アプリイベント最適化
- 一段階入札(インストール単価重視)
- 二段階入札(インストール&イベント両単価重視)
直接アプリイベント最適化は、システムが設定しているアプリイベント入札金額で獲得できるように、調整し配信を最適化します。
一段階入札は、入札目標で獲得するように調整しながらより多くのアプリイベントを獲得するように最適化します。
二段階入札は、インストール入札、アプリ入札の双方から獲得できるように最適化する仕組みです。
効果測定ツールで効率的なPDCA
コンバージョン計測を簡単に計測できるツールとして、Pixelがあります。
Pixelの特徴は主に3つです。
- 新バージョンのTikTok ads Pixel
- コンバージョンルールを定義
- 目標達成のモニタリング
新バージョンのPixelを用いることにより、1つのpixelで複数のイベントが管理可能、Google Tag Managerと連携可能、Chromeの拡張機能として、ランディングページで正常に計測できているかのツールを使用することができます。
コンバージョンルールの定義では、ページビューとクリックの2種類から成果点の計測方法を選択できるほか、イベントごとにページビューかクリック計測を定義することができます。
目標達成のモニタリングでは、広告セット毎のイベントのファネル解析が可能、広告経由の誘導数からコンバージョン数までのデータを可視化することができます。
Tik Tok広告の種類
TikTokは既存の音楽や特徴的な音などを駆使して、私たちを楽しませてくれ、その影響力の拡大は凄まじいものがあります。
その中でTikTokのマーケティングを理解することは、企業にとって必須ともいえるでしょう。それでは広告にはどのような種類があるのでしょうか。今回は各広告の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
起動画面広告
Tik Tokを起動した時に全員に表示される広告です。時間は3~5秒ほど表示されます。知名度・認知度を上昇させたい場合に効果的です。TikTokのユーザーは若年層が多く、若年層に向けた広告を載せるのが良いでしょう。
起動画面広告のメリットは「拡散力」です。 起動毎に毎回表示されるため、一日に何回も使うユーザーにとっては、深く印象付けすることが可能です。
デメリットは2つあります。1つ目は「コスト」です。1日の広告費で約600万円ものコストがかかります。
現在ではSNSを利用したマーケティングやインフルエンサーに依頼する方法などさまざまな拡散方法がありますが、その中でも起動画面広告のコストは高めです。
2つ目は、「広告枠が1日1社限定」ということです。承認は先着順で決定され、競争率が高くそもそも広告枠の確保ができないということもありえます。
#チャレンジ広告
#チャレンジ広告とは、SNSでよく使用されている「ハッシュタグ」を使用する広告です。ハッシュタグが付けられた動画をユーザーにおすすめとして表示します。短期間でブランド認知力を向上させることができるので、イベント開催や商品の新発売時に用いると良いでしょう。
メリットは、消費者に宣伝活動をしていると感じさせないことにあります。近年、広告を嫌う利用者の方も増えてきており、評判の良い商品であっても宣伝活動によるものということが分かった瞬間、大きなバッシングを浴びることもあります。 #チャレンジ広告は消費者自らが面白いと思った動画を投稿するので、嫌悪感を感じさせずに積極的に参加してもらえるのが大きなメリットです。
デメリットは「コスト」面です。最低でも ベーシックハッシュタグチャレンジの1000万からとなっており、より大々的に宣伝をする場合き2000万近くまでかかる可能性があります。
インフィード広告
インフィード広告は「 おすすめ投稿内」に表示される広告です。表示時間は9~15秒です。ハッシュタグは設定できない仕様になっています。
全動画広告の中で一番表示時間が長いため、大量の情報を伝えられることができます。
タイプは3種類あり、一日の請け負う件数や表示タイミングの違いがあります。
- OneDayMax :300万/日
- Brand Premium 42万/日
- TopView 625万/日
OneDayMaxはおすすめ投稿の4番目に表示される広告です。
Brand Premium はおすすめ80番目以内に表示される広告で、この中で一番安価です。TopView はおすすめ投稿の最初に15秒間表示される広告ですが、この中で一番高額です。
メリットはインフィード広告は伝えられる情報が多いということ、コストが比較的安め、アプリ起動後のページに表示させるので、自然な形でユーザーに視聴させることが可能です。デメリットは国内にしかアプローチできない点です。使用用途は日本限定に限られ、全世界中にアプローチすることができません。
運用型広告「Tik Tok Ads」
2018年12月に、運用型広告のプラットフォーム「TikTok Ads」がリリースされました。運用型広告は通常のコンテンツに紛れて、広告を表示させる方法です。
望んだ消費者へ的確にアプローチすることが可能で、最新Ai技術が使用され、広告動画を作成するツールが備わっているなど多くのサポートがあります。
メリットは、運用型広告には、基本情報・通信環境・興味関心・カスタマイズ などのターゲティング機能が搭載されているので、的確にユーザーに訴求することが可能な点です。地域欄の選択も可能で、海外へのアプローチが可能です。
デメリットは特にありません。
認知拡大に最適な「ブランドオークション」
昨年度から始動したプロモーション認知拡⼤に最適な運⽤型広告メニューです。
ブランドオークションの特徴やメリットは以下です。
- 視聴最適化に特化
- 若年層へのアプローチ(未来の顧客獲得)
- 最小限の予算からの出稿
- 運用型ならではのスピーディーな対応
- Brand Lift Survey対応可能
- 準広告のインプレッションを用いたリターゲティングが可能
課金形式はCPMかCPVの2種類になっています。必要最低金額は230万~広告掲載期間は28日となっており、比較的リーズナブルな広告になっています。
「Tik Tok Ads」の課金方法
TikTokAdsの課金方法は以下の4つがあります。それぞれ詳しく解説します。
インプレッション課金型(CPM)
インプレッション課金型(CPM)は、広告が1000回表示される度に費用が発生します。高品質な広告を表示できれば、多くの視聴者の目に触れることができ、クリック課金型や再生課金額に比べてコストが安価で済むという特徴があります。
メリットは、広告が表示されなければ費用がかからない点と、高品質な広告を表示させることができれば費用対効果が高いという点です。
デメリットは、クリックや動画の再生がされなくても費用がかかってしまう点、低品質な広告だと、費用対効果が悪いという点です。
クリック課金型(CPC)
クリック課金型(CPC)は、広告がクリックされる度に費用が発生します。
メリットは、広告の表示回数や動画の再生数が多かったとしても、クリックされなれば費用がかからないという点です。
デメリットは、そもそもの料金設定が高いため費用対効果が悪いという点です。
再生課金型(CPV)
再生課金型(CPV)は、動画の再生時間を一定数超えると費用が発生が発生します。メリットは、広告の表示回数が多かったとしても、再生されなければ費用が発生しないという点です。
デメリットは、低品質な広告だと、動画が再生されても広告がクリックされないという点があります。
最適化クリック課金型(oCPC)
最適化クリック課金型(oCPC)は、基本的にCPCと一緒ですが、TikTok配信目的を「コンバーション数」にした場合、oCPCが適用されます。その場合はコンバーション確率によって、クリック時の単価が調整されます。メリットやデメリットはCPCの項目と一緒です。
まとめ
今回はTikTokの広告の種類や特徴、課金方法などをご紹介しました。TikTokは国内の人気アプリになっており、若年層をメインに年々利用者が増加しています。この時代の流れに乗り、TikTok動画広告を企業のマーケティングに活用することで、さらなる成果を上げられる可能性があります。それぞれの広告の特徴やメリット・デメリットを考慮して、自社のブランド価値を高めて頂ければ幸いです。
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