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2021年03月23日(公開: 2020年08月24日)
Facebook広告のインスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)とは?基本から応用まで
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Facebook広告やInstagram広告は、目的に合わせて広告の種類を自由に選べることが魅力の一つ。「インスタントエクスペリエンス(旧キャンバス)」は、ユーザーがタップするとフルスクリーン表示になる広告です。
豊富なデザインテンプレートが用意されていて、商品やサービスをより効果的にアピールできます。インスタントエクスペリエンスの基本から活用方法まで、まとめて解説していきます。
目次
モバイル向けに最適化されたインスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)とは
Facebookのほとんど広告フォーマットで利用できる
インスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)は、広告をタップした後にフルスクリーンで表示される、モバイル向けに最適化された広告フォーマットです。Facebookでは画像・動画・カルーセル・スライドショー・コレクションなどのほとんどの広告フォーマットで利用でき、Instagramではストーリーズとフィードで利用できます。
※2018年9月よりキャンバス広告からインスタントエクスペリエンスに名称が変更しています。
つまり、ランディングページのような使い方ができるフォーマットになっています。
フルスクリーンで動画を再生したり、スワイプでカルーセル間を移動したりなど、作成できるクリエイティブの自由度が高く様々な角度からアプローチができます。
そのため、新規顧客の獲得やブランド認知度の向上など、幅広い目的に活用できる広告です。
Facebook広告とは
Facebook広告は、Facebookの他にも、MessengerやInstagram、Audience Networkの4つの提携先に配信できる広告です。
Twitter広告やLINE広告などと同じSNS広告のひとつですが、Facebook社の傘下であるInstagramにも広告を配信できるため、他のSNS広告と比べても圧倒的なリーチ量を誇ります。
また、Audience Networkでは、GDN(Googleディスプレイネットワーク)などと同じアドネットワークを利用することができるため、食べログや東洋経済オンラインといったFacebook社が提携している数千以上のモバイルアプリに広告を配信することが可能です。
Facebook広告について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
【保存版】Facebook広告とは?仕組みから運用方法まで徹底解説
インスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)のメリット
インスタントエクスペリエンスには以下の3つのメリットがあります。
- 手軽に導入できる
- コンバージョンにつながりやすい
- テンプレートが豊富
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
手軽に導入できる
1つ目は手軽に導入できる点があげられます。
例えば、広告の誘導リンク先としてランディングページを作成する場合、ドメインの獲得からレイアウトデザインまで膨大な工数がかかります。
一方、インスタントエクスペリエンスでは、フォーマットに従って作成するだけで簡単にランディングページのような誘導先を作ることが可能です。
コンバージョンにつながりやすい
2つ目にリンクボタンをタップして誘導する以外にも広告コンテンツを見終わった後、目的のページを表示することができます。
そのため、ユーザーは自然に目的のページへ誘導され、コンバージョンにつながりやすいこともメリットのひとつです。
テンプレートが豊富
3つ目にテンプレートが豊富に用意されている点です。
宣伝したいビジネスや商品に合わせて最適化されたテンプレートを選択することで最小限のクリエイティブで最大限の効果を発揮できる広告を作成することができます。
すべてのテンプレートがモバイル向けにデザインされているため、通常のウェブサイトよりも最大で15倍速く読み込み、スピーディーに表示されます。
Facebookインスタントエクスペリエンスのデザインテンプレート5種類
用意されているデザインテンプレート5種類を紹介します。
- インスタントストアフロント
- インスタントフォーム
- インスタント顧客獲得
- インスタントストーリーテリング
- インスタントカタログ
それぞれのテンプレートについて解説していきます。
インスタントストアフロント
インスタントストアフロントでは、コレクション広告などでカタログや商品の説明をし、商品をクリックすることですべてのアイテムが一覧で表示され、値段や商品名など詳しい情報を確認できるようになります。
商品の販売を目的とした広告に最適化されたデザインテンプレートです。
インスタントフォーム
インスタントフォームでは、広告に関心も持ったユーザーがタップすると、問い合わせ・申し込みフォームが表示されるようになります。
インスタントフォームを活用することで、名前やメールアドレス、電話番号などの連絡先情報を収集できるため、潜在顧客の興味・関心や行動を把握し、目的のゴールへ近づくことができます。
インスタント顧客獲得
インスタント顧客獲得では、商品やサービスをタップすることで、CTAボタンが設置されているモバイル向けランディンページが表示されます。
ランディングページ内でアイテムの詳細をユーザーに伝えることができるため、登録ページ、サブスクリプションページ、購入ページなどコンバージョンの増加につながりやすいデザインテンプレートです。
インスタントストーリーテリング
インスタントストーリーテリングでは、商品やサービスをストーリー形式で宣伝することができます。
そのままウェブサイトやアプリへの誘導することもでき、ユーザーにより詳しい情報を伝えることできます。
魅力的にブランドストーリーを伝えることができる画像や動画を用意できる場合におすすめです。
インスタントカタログ
インスタントカタログでは、画像や動画を活用して商品やサービスを実際に使用している様子を見せることができます。
例えば、アパレルブランドなどで実際に服や靴を試着しているシーンをユーザーに表示することで商品の魅力を最大限に伝えることが可能です。
Facebookインスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)のデザインクリエイティブ
インスタントエクスペリエンスを使用するために必要な要件とFacebookが推奨しているデザインクリエイティブがあります。
- 画像
- 動画
- テキスト
- 傾けて次を見る
- ボタン
それぞれフォーマット別に解説していきます。
画像
画像はデフォルトで画面の横幅いっぱいに表示されますが、デザインの変更については以下の表を参考にしてください。
枚数 |
最大20枚 |
---|---|
アスペクト比 | 最大1080×1920ピクセル |
サイズ調整 | サイズ調整の方法は2種類 ・横幅に合わせる ・高さに合わせる |
ファイル形式 | PNGとJPG |
参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/instant-experience
動画
動画はデフォルトで音声なし・ループありで自動再生されます。そして画像と同様に、画面の横幅いっぱいに表示されます。
解像度 |
720ピクセル以上 |
---|---|
ファイル形式 | MP4またはMOV |
動画時間 | 動画の数に制限なし 各動画の合計時間は2分以内 |
アスペクト比 | PNGとJPG |
参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/instant-experience
テキスト
テキストは単色の背景の上に表示されます。この背景色はテーマによって白またはダークグレーに設定されます。
文字数 |
最大500文字数 |
---|---|
フォントの種類 | セリフ、サンセリフ |
フォントサイズ | 6~72ポイント |
フォントスタイル | 太字、斜体、下線 |
配置 | 左揃え、中央揃え、右揃え |
参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/instant-experience
傾けて次を見る
「傾けて次を見る」機能では、スマホを左右に傾けることで画面に収まりきらない画像や動画の左右を確認することができます。
幅 |
最大5400ピクセル ※3240ピクセル以下を推奨 |
---|---|
位置 | 中央に配置 |
コールトゥアクション(CTA) | 画像や動画内にテキストを追加する必要あり |
圧縮 | 圧縮によってテキストの表示が不鮮明になることがあります |
参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/instant-experience
ボタン
インスタントエクスペリエンスには、1つ以上のボタン(CTA)を含める必要があります。
ボタンは色やフォントなどのデザインを変更して装飾することが可能です。Facebookでは、メインのコールトゥアクション(CTA)は色で塗りつぶし、それ以外のCTAについては枠線をつけることが推奨されています。
ボタンの高さ |
48ピクセル |
---|---|
ボタンのテキスト量 | 最大30文字 |
ボタンの余白 | 上下にそれぞれ48ピクセルの余白 |
フォントの種類 | セリフ、サンセリフ |
フォント色 | 任意 |
ボタンの塗りつぶしの色 | 任意 |
ボタンの枠線の色 | 任意 |
参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/instant-experience
Facebookインスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)の作成方法
作成手順は以下の通りです。
- 広告マネージャから新しいキャンペーンを作成
- 広告の目的からインスタントエクスペリエンスに対応した目的を選択(トラフィックやコンバージョンなど)
- 予算やスケジュールなど広告のオーディエンスを設定
- 「インスタントエクスペリエンスを追加」にチェックを追加
- 「テンプレートを使用」のプルダウンからテンプレートを選択
- 画像、動画、テキスト、リンク先URLなど必要事項を入力
以上で作成完了です。
テンプレートを使用することで簡単に作成することができます。ただし、広告の目的で「カタログ販売」を選択した場合、カタログが必要になりますので注意してください。
インスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)の活用方法
テンプレートを利用することで簡単に成果の出る広告を作成できますが、他にも上手く活用する方法が3つあります。
- 最初にアピールする
- 写真と動画を組み合わせる
- CTAボタンを設置する
これらのポイントを抑えることでより効果が期待できる広告を作成していきましょう。それではひとつずつ解説していきます。
最初にアピールする
インスタントエクスペリエンスは「従来の広告+インスタントエクスペリエンス」で構成されています。つまり、ユーザーが広告をタップや視聴しないと表示されません。
そのため、モバイルニュースフィード上に表示された段階でユーザーの目に留まるようなインパクトのある訴求が必要です。
写真と動画を組み合わせる
傾向として、1種類の画像や動画だけを表示するインスタントエクスペリエンスよりも複数の画像や動画を組み合わせて表示した方がユーザーから関心を持ってもらいやすいことがわかっています。
Facebookでは、 5~7個の画像や動画を組み合わせて作成することが推奨されています。
CTAボタンを設置する
コールトゥアクションボタン(CTA)は、各スクリーンに追加することをおすすめします。
1つしかCTAボタンを設置していない場合、スクロールによって見逃してしまう可能性があり、せっかく誘導できる機会を失ってしまいます。
インスタントエクスペリエンスまで表示しているユーザーは少なからず興味を持って見ているため、コンバージョンにつながる機会を多く用意しておきましょう。
Facebookインスタントエクスペリエンス(旧キャンバス広告)の活用事例
インスタントエクスペリエンスを活用して大きな成果を得た事例を3社紹介します。
- コカ・コーラ
- ASUS
- ロクシタン
それぞれの事例をみていきましょう。
コカ・コーラ
コカ・コーラは、新作のアルミボトルのラインナップを宣伝するために活用しました。
冒頭ではユーザーの目に留まるようショートムービーから始まり、ムービー後に商品の情報が記載してあるランディングページになります。
冒頭のムービーが多くのユーザーの興味関心を引きつけ、平均閲覧時間は18秒と長く、約1,600万人にリーチしています。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/news/JA-introducing-canvas
ASUS
ASUSはパソコンメーカーです。年末商戦に向けてストーリー形式でパソコンをプレゼント「end bad gifts (がっかりプレゼントにとどめを)」している様子を表現しています。
インスタントエクスペリエンスをクリックしたユーザーの70%がASUSの公式ウェブサイトへ誘導されています。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/news/JA-introducing-canvas
ロクシタン
ロクシタンは化粧品メーカーです。製品の原材料と効果についてのプロモーションとして活用しました。
複数の画像と動画を組み合わせることでユーザーが飽きにくく見やすい設計になっています。結果、リンク広告のみを利用した場合と比べ、広告想起率が11%向上しています。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/news/JA-introducing-canvas
まとめ
インスタントエクスペリエンスの基本から活用方法までをまとめて解説しました。
インスタントエクスペリエンスは従来の広告に追加でランディングページを表示できる広告です。テンプレートが豊富で誰でも気軽に作成できるため、初心者の方でも活用することができます。
ぜひ一度、利用してみてはいかがでしょうか。
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