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2020年12月17日(公開: 2020年10月26日)
【事例あり】インタースティシャル広告とは?特徴やメリットを解説
この記事では、オーバレイ広告の一つ「インタースティシャル広告」について解説していきます。インタースティシャル広告の特徴やメリット、掲載にあたっての注意点、効果的な広告の作り方など、必要な知識をまとめました。
インタースティシャル広告では、広告を表示するタイミングも大切です。クイズゲームアプリ「Freaking Math」がインタースティシャル広告を活用して成果を上げた事例も紹介します。ぜひ最後までご覧になってください。
インタースティシャル広告とは

WEBサイトを閲覧していると、突然ページが切り替わった経験はありませんか?そして、「コンテンツを読む」や「スキップする」のボタンが表示され、何かしらのアクションを起こさないと消せなかったりします。それは、インタースティシャル広告の可能性があります。
主にページ遷移時に表示される広告のことで、メインコンテンツより全面に出されて表示されるため、タイミングによっては不快感を覚えることも多いです。別名スプラッシュページと呼ばれることもあります。
また、ページ遷移時に、広告がページ内ポップアップとして全画面に表示されるのもインタースティシャルと呼ばれることもあります。
Googleでは、明確に利用者に悪影響を及ぼす仕組みであると認識しており、ユーザリビティを配慮せずに使用しているサイトは、モバイルフレンドリーテストにおいて悪影響を及ぼすとしています。(インタースティシャル広告に関するガイドラインより)
表示するタイミング

インタースティシャル広告は、広告表示のほかに、会員登録や資料請求、アプリインストールなどさまざまな誘導手段として用いられます。
表示されるタイミングとしては主に4つのタイミングがあります。
- Webサイトを利用者がスクロールしながら、読み進めている最中
- Webサイトを開いてから、一定時間経過後
- アプリで画面が切り替わるタイミング
- アプリでステージやミッションをクリアした後の合間
表示するベストタイミングは、「利用者が一息落ち着いてから」のタイミングが良いです。例えば、記事であれば、ある程度読み進めて行って内容を理解してから広告を差し込んだり、アプリであればステージやミッションクリア後の合間に広告を差し込むのがベストでしょう。
逆に、利用者が夢中になっている時に、広告を差し込むと意欲が削がれてしまうので、絶対に避けるべきです。
オーバーレイ広告との違い

オーバーレイ広告との主な違いは、フルスクリーンで表示されるか否かです。
オーバーレイ広告は、常にページの上部や下部などに表示され続けるものですが、インタースティシャル広告は画面全体に表示がされます。
そのため、メインコンテンツを完全に覆い隠すように広告が表示されるので、表示するタイミングによっては著しくユーザリビティを下げてしまう可能性があるので注意が必要です。
インタースティシャル広告の強み

インターステイシャル広告の強みは主に2つあります。
- 広告表示用のスペースが不要
- 広告効果が高い
インターステイシャル広告は、画面全体に表示されるので、いうなればテレビCMのような広告です。そのため、 広告表示用のスペースが不要というメリットがあります。
コンテンツの合間に表示され、コンテンツを読み進めるために何かしらのアクションを起こさないといけません。画面全体を使った情報量の多い広告を利用者は必ず目にしなければいけないため、広告のデザインなど利用者の目を惹くことができれば、バナーに比べてかなりの訴求効果で期待できるでしょう。
海外で始まった広告形式で、海外のアプリなどでは頻繁に使用されています。日本にも普及が進んでいますが、現状ではバナー広告の方が多いです。
インタースティシャル広告の注意点

インタースティシャル広告がSEOに影響する
2017年1月より、インタースティシャル広告を表示するモバイルページのSEO評価が下がるようなアルゴリズムを導入しました。(参考:導入に関するガイドライン-インタースティシャル広告の導入における禁止事項)
この禁止事項によると、コンテンツにアクセスしづらくなるような過度な広告を表示させると、ペナルティになると発信しています。そのため、ユーザリビティを考慮した使い方と心がければ評価の下落を防がれるケースもあるでしょう。
例えば、以下のようなタイミングで使用すると、評価の下落に繋がります。
- アプリの読み込み時や終了時の表示(表示が許可されるのはアプリのコンテンツが切り替わるタイミングのみ )
- 過度の繰り返し(ユーザー操作が発生するたびに、広告を繰り返してストレスを与える要因になる)
- 予期しないタイミングでの表示(意図しないクリックを招く、利用者の視聴意欲が削がれる要因になる)
インタースティシャル広告がブロックされる可能性がある
Google Chromeでは、2019年よりBetter Ads Standardsに違反する広告をブロックするようになっています。
Better Ads Standardsとは、Coalition for Better Adsが定めた、ユーザビリティを悪化する広告の基準です。以下のような広告の場合は、広告がブロックされる可能性があります。
<デスクトップで表示される広告>
- ポップアップ広告
- 音声が付いた自動再生動画広告
- カウントダウン付き広告
- 画面の大部分に表示し続ける広告
<モバイルで表示される広告>
- プレスティシャル広告
- 画面の30%以上を占める広告
- テキストや色が点滅を繰り返す広告
- 音声が付いた自動再生動画広告
- カウントダウン付き広告
- 全画面スクロールオーバー広告
- 画面の大部分に表示し続ける広告
参考:https://www.betterads.org/standards/
効果的なインタースティシャル広告の作り方

効果的なインタースティシャル広告の作り方はどのようなものがあるのでしょうか。今回は主な例として2つ取り上げてご紹介します。
インタースティシャル広告が適しているか見極める

インタースティシャル広告は、画面の切り替わるアプリに使用することをおすすめします。ゲームやミッションのクリアなど、ある一定のタスクが完了して利用者が一段落ついたタイミングで表示させるのが好ましいでしょう。
利用者側がアクションを中断させた状態で広告を表示させることで、利便性を損なわせずに済みます。
また、広告のサイズについても、「画面スペースから見て妥当な大きさ」に調整することでユーザリビティを維持することができます。
例えば、Googleアドワーズのインタースティシャル広告では、以下のサイズが推奨されているので参考にしてください。
(参考:ディスプレイ ネットワークに掲載されるイメージ広告について)
- モバイルデバイス向けのサイズ: 300×250、320×50、320×100、250×250、200×200など
- パソコン向けのサイズ: 300×250、970×90、300×600、160×600、250×250、200×200など
アプリのアクションを一時停止する

アプリで広告を表示させる場合は、アクションを一時停止する動作も組み込むと良いでしょう。例えば、広告を表示させる時に音声出力をOFFにしたり、一部の操作機能を停止するなどがあります。
さらには、 広告を表示させる際にグラフィックの読み込みの遅延、反応が停止したり、動画が途切れないようにするために、計算処理機能も停止するようにししましょう。
その際は先述しましたが、ゲームクリアなどのアクションを中断しても良いタイミングで広告を表示させることを心掛けるようにすると、利便性を損なわずに済みます。
インタースティシャル広告の成功事例

Freaking Mathの成功事例をご紹介します。
Freaking Mathは無料アプリで、ベトナムのアプリ開発者であるNguyen Luong Bang 氏によって開発されました。簡単に言うと、利用者同士で数学の問題を解き、ハイスコアを競わせるゲームです。
広告事業であるAdMobやGooglePlayの協力のもと、以下の施策を実行しました。
- 画面サイズによって自動的に変わるスマートバナーと、
フルスクリーンのインタースティシャル広告を配置する場所の最適化により、ユーザーエクスぺリンスを向上させる - 販促資料を改善しインパクトのある画像を使用することで、多くのユーザーを獲得する
これらの施策により、ダウンロードは2,400%増加し、収益は2,000%増加という快挙を成し遂げ、 インタースティシャル広告だけで収益が2倍になりました。
このように、無料のアプリでも広告と組み合わせることで収益化だけではなく、ダウンロード数の増加も期待できるようになります。
まとめ
今回はインタースティシャル広告の特徴やメリット、成功事例なども交えてお話しました。インタースティシャル広告はメインコンテンツより全面に押し出されて表示されるため、視認性が高く一般的なバナーに比べても高い訴求効果が期待できます。
その一方で利用者に嫌われやすい広告の一つでもあるので、本記事をよく読んでどのように運用すれば良いのかを理解して頂ければ幸いです。
その他の動画広告の形式について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
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