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2021年06月15日(公開: 2020年10月27日)
動画編集のアスペクト比とは?YouTubeやInstagramに最適なアスペクト比も解説
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アスペクト比とは何か、具体的にどのような意味なのか分からないのではないでしょうか。
この記事では、アスペクト比とは何か、種類や解像度との関係、YouTubeやInstagramで投稿するときの、適正なアスペクト比をご紹介します。
目次
アスペクト比とは?
アスペクト比とは、画像や映像の横と縦の長さの割合です。16:9や4:3などの比率で表記されます。アスペクト比が16:9なら横長、9:16なら縦長になります。
解像度が1280×720の場合は、縦の長さが1280で横の長さが720です。
1280:720 = 16:9 となるので、解像度1280×720のアスペクト比は16:9になります。
一般的に横長なディスプレイのパソコンや横向きのスマホで見る場合には、16:9や4:3などの横長のアスペクト比の方が向いており、スマホやタブレットを縦向きで見る場合には、横長のアスペクト比の方が向いています。
横長のアスペクト比の動画をスマホを縦にした状態で閲覧すると、動画は横長のままで表示されるため、画面に対して小さく表示されます。
解像度とは?
4K動画やフルハイビジョン動画など解像度によって呼び方が決まっており、今では8K動画や医療用に16Kの動画なども実現できています。動画編集を行う点で考えると必ずしも高画質動画だから良いというわけではなく、高画質であればあるほどデータ容量が大きくなってしまい、高スペックなパソコンや編集ソフトでなければ編集できない可能性があります。
視聴者が見る分には高画質動画の方がより実際に目で見ているものに近づくので、リアルな印象を感じることができます。最近ではスマートフォンでも4K撮影を簡単に行えるので、4Kの動画編集を行う機会はこれから増えていくことでしょう。
アスペクト比と動画の解像度には関係性があります。解像度は〜×〜という数値で表すので、その比率がそのまま画面縦横比ということです。解像度から動画の縦横比とピクセル数を知ることができ、解像度が高い動画は、より細かく鮮明な映像になります。
解像度からアスペクト比を求める方法
アスペクト比は、解像度のそれぞれの数値の最大公約数を計算し、解像度のそれぞれの数値を最大公約数で割ることで算出できます。
1280×720という解像度の場合なら【80】が最大公約数です。
- 1280÷【80】=16
- 720÷【80】=9
つまり、解像度1280×720のアスペクト比は16:9になります。
アスペクト比別の解像度一覧
アスペクト比は計算が面倒なので、アスペクト比別の解像度の一例を紹介しておきます。
【16:9】
- 1280×720
- 1600×900
- 1920×1080
- 2560×1440
- 3840×2160
【4:3】
- 320×240
- 640×480
- 800×600
- 1024×768
- 1280×960
- 1600×1200
- 2048×1536
動画編集におけるアスペクト比の重要性
動画編集や動画投稿を行う方はアスペクト比を必ず知っておく必要があります。メディアに動画をアップロードする場合でも、SNSに動画を投稿する場合にも関係してきます。
画面の縦横比を知らないと各メディアで推奨されている比率で動画を投稿することができません。動画制作後に比率を変更することは大変難しいので、あらかじめこの比率を元に考えた画面構成で撮影を行う必要があります。動画編集を始めたばかりの方で、まだあまり知らないという方は、この記事で解説している内容は最低でも知っておくと良いでしょう。
動画の代表的なアスペクト比
動画で頻繁に利用されている代表的な比率は以下の通りです。
- 16:9Wide(ワイド)
- 2.35:1(シネマスコープ)
- 1:1(スクエア)
- 4:3(スタンダード)
動画編集を行う方は、この4つの比率を利用する機会が多いと思いますので、どのような特徴があって、どのプラットフォームで利用できるかを解説します。
16:9 Wide(ワイド)
16:9の横長の比率はYouTubeやニコニコ動画で推奨されている比率で、地上波デジタルでも16:9が利用されています。動画編集を行う目的がYouTubeに投稿する動画を制作するためという方は16:9で制作することを覚えておきましょう。
また、9:16の縦型に変更することで、TikTokやインスタグラムのストーリーなどで推奨されている比率にすることができます。これからは縦動画の需要が高まることは予想できるので、縦動画の比率も覚えておきましょう。
2.35:1 (シネマスコープ)
2.35:1の比率はシネマスコープと言われており、映画で使用されている比率です。16:9の横長の動画よりも横に長い比率になっており、スマホ画面で見ると上下に黒い余白が表示されるはずです。
YouTube動画でも2.35:1のシネマスコープで制作されている動画が多くあり、自動で余白が黒で埋められます。この比率で動画を制作するだけで、少し映画風な印象を視聴者に与えることができます。
効果的に活用すれば視聴者を釘付けにできる特徴があるので、映画風の動画を制作したい方は積極的に使ってみてください。
1:1 (スクエア)
1:1のスクエアと呼ばれている正方形の比率はインスタグラムで推奨されている比率です。スマホでの表示に向いている比率で、大画面で再生する場合は窮屈な印象を与えてしまうので、パソコンやテレビには向いていません。
16:9で制作した動画を途中でスクエアにすることは難しいので、撮影の段階から1:1の比率で制作することを考えておくことが大切です。
4:3 (スタンダード)
4:3のスタンダードの比率は現在あまり使われていませんが、以前はテレビ用で使用されていました。現在の地上波は4K動画など高画質で少し横長のサイズが使用されています。パワーポイントなどのスライドではこの比率が使用されています。
他にもVHSや教育動画もスタンダード比率です。
動画と相性の良い解像度
解像度と画面縦横比は関係性があるので、4:3のスタンダードサイズでは640×480、16:9のワイドでは1280×720などが一般的に使用されています。動画の解像度を高めたい方は、必ず比率を守って高めなければなりません。
ほとんどの動画編集ソフトが、縦横のどちらかを入力すれば自動的に縦横比を保って解像度を設定してくれるはずなので、問題ないでしょう。
一般的な動画サイズ
一般的に利用されている動画サイズを紹介します。動画編集を行う方は以下のサイズで制作する機会が多いはずなので、なんとなくでも覚えておくと良いでしょう。
4K
高画質動画の4Kは2160pを基準として、アスペクト比256:135であれば4096×2160になり、YouTubeやニコニコ動画で推奨されている16:9では3840×2160となっています。
今後5G回線が主流になれば今よりも高速で動画を再生できるようになるので、YouTubeやニコニコ動画でも4K動画が当たり前になるでしょう。2160p以下では4K動画にならないので、アスペクト比に合わせて比率を調節してください。
フルHD
フルHDはフルハイビジョン動画のことで、4K動画の丁度半分のピクセル数の1080pが基準になっています。YouTubeの16:9では1980×1080の動画サイズがよく利用されています。
HD
ハイビジョン動画のHDは720pを基準として、16:9の比率では1280×720が一般的です。現在のスマートフォンを使用している方の感覚ではHDでも画質が悪いと感じてしまう方も多いので、動画制作を行う方は最低でもフルHDで撮影して編集することをおすすめします。
SD
SDは480pを基準として4:3の比率であれば720×480となります。SDの動画はネット回線の接続が非常に悪い時に表示される程度で、現在はメインで利用されることはほとんどないでしょう。
動画のアスペクト比は簡単に変更できない
一度撮影した比率や、編集した比率は簡単に変更することができません。例えばYouTube用の動画で16:9の比率を想定して撮影した動画を編集時に1:1に変更することは非常に難しいです。
当然画面サイズが大幅に縮小されることになるので、見せたい対象を写せない可能性があります。同じようにインスタグラムのストーリーやTikTok用に9:16の縦長で撮影した動画をYouTube用の横画面にすることは難しいです。
どうしても変更する場合は、無理やり横画面の中央に縦画面の動画を挿入して、画面両サイドには黒の余白が大きく生まれる形になります。比率は簡単に変更できないことをよく考えて、撮影するようにしましょう。
Youtube動画のアスペクト比は自動的に変更される
YouTubeではアスペクト比16:9が推奨されています。ただし、16:9以外のアスペクト比で投稿された動画を視聴する場合は、視聴するデバイスに合わせて動画のアスペクト比が自動的に変更されます。
16:9以外の動画に余白や黒い帯を追加してyoutubeに投稿すると、上記のYoutubeの機能と干渉して逆効果になる場合があります。
メディア別の推奨アスペクト比
編集した動画を活用するメディア別に推奨されている比率について解説します。比率を後から簡単に変更できないことに繋がりますが、活用するメディアも簡単に変更することは難しいです。
メディアによって推奨されている比率が大きく異なるので、メディアの特性を最大限活かすには適した比率の動画を投稿することが大切です。動画の利用が想定される以下の主要メディアの推奨サイズを紹介するので、活用する機会が多い比率は覚えておきましょう。
- YouTube
- LINE
YouTubeの推奨サイズとアスペクト比
世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeの推奨比率は横長の16 :9です。完全に16:9でなければアップできない訳ではなく、16 :9以外の動画には自動で黒い背景が適用されて調節されます。解像度と画面縦横比の関係は以下の通りです。
2160p | 3840×2160 |
---|---|
1440p | 2560×1440 |
1080p | 1920×1080 |
720p | 1280×720 |
480p | 854×480 |
360p | 640×360 |
240p | 426×240 |
PCの場合
推奨比率は視聴するデバイスによって異なり、パソコンの場合は横長の16:9が推奨されています。YouTube用に動画を制作する方は利用者層によってスマートフォンとパソコンどちらのデバイスから視聴する方が多いかを考えてアスペクト比を決めるようにすると良いです。
何も問題がないのは16:9の動画なので、覚えておきましょう。
Android/iPhone/iPadの場合
次にスマートフォンやタブレットから視聴する場合は、デバイスの向きと動画のアスペクト比によって表示される比率が異なります。コントロールバーの画面最大化ボタンを選択すると、パソコン以外のデバイスの場合、動画の比率で表示できる最大領域で自動で表示されます。
Facebookの推奨サイズとアスペクト比
Facebookで推奨されているアスペクト比は投稿方法によってそれぞれ異なります。通常のタイムラインに投稿するフィード投稿では4:5、インストリーム動画には16:9が、ストーリーズ動画は9:16、動画カルーセルは1:1となっています。
なので、横画面でも縦画面でもスクエアでも他のメディアで利用した動画を活用しやすいメディアはFacebookということです。Facebookをメインで利用するために動画を制作する方は少ないと思いますので、他で利用してからFacebookで活用してみてください。
Instagramの推奨サイズとアスペクト比
Instagramで推奨されているアスペクト比は1:1と1.91:1と4:5です。Instagramはスクエアの1:1だけが推奨されている訳ではなく、 少し横長の動画なども推奨されています。
フィード投稿ではなく、ストーリーズ投稿では9:16の縦画面が推奨されています。ストーリーズの効果を高める為にも全画面で表示される動画を制作することをおすすめします。
フィード投稿とストーリーズ投稿の推奨解像度とアスペクト比は以下の通りです。
【フィード投稿】
推奨サイズ | 1080×1920 |
---|---|
1.91:1 | 最小600×315 |
1:1 | 最小600×600 |
4:5 | 最小600×750 |
【ストーリーズ投稿】
推奨サイズ | 1080×1920 |
---|---|
9:16 | 最小600×1067 |
Twitterの推奨サイズとアスペクト比
Twitterが推奨しているアスペクト比は1:2.39〜2.39:1の範囲全てで、この範囲であれば縦でも横でも問題なく投稿することができます。Twitterで動画を活用するとタイムライン上で自動で再生されるので、投稿効果が高まる可能性が高いです。
最小解像度 | 32×32 |
---|---|
最大解像度 | 1200×1920または1920×1200 |
LINEの推奨サイズとアスペクト比
LINEの広告として動画を活用する場合は、配信先によってアスペクト比が異なります。LINEニュースやタイムライン、LINEマンガ、LINEブログ、LINEポイント、LINEショッピングでは16:9と1:1が推奨され、9:16の縦長比率はタイムラインで推奨されています。
推奨されている解像度とアスペクト比は以下の通りです。
16:9 | 240×135〜1920×1080 |
---|---|
1:1 | 600×600〜1280×1280 |
9:16 | 135×240〜1080×1920 |
まとめ
今回は動画の編集の際に必ず知っておきたいアスペクト比について解説しました。この比率を知らなければメディアに動画を投稿した際に最適化して表示させることができません。
アスペクト比は後から変更することは非常に難しいので、あらかじめ動画を活用するメディアで推奨されている比率を考えて動画を編集するようにしましょう。
動画編集のやり方については、下記の記事で詳しく解説しています。
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