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2021年04月27日(公開: 2020年10月27日)
【Yahoo!】ディスプレイ広告運用型(YDA)とは?YDNとの違いも解説!
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Yahoo! Japanが提供していた「Yahoo! プロモーション広告」は、2019年末より順次リニューアルされ「Yahoo!広告」に移行しました。
YDAは、「Yahoo!ディプレイ広告」の略称で、ヤフー株式会社が提供するディスプレイ広告です。Yahoo!JAPAN内の各ページ、及び提携しているパートナーサイトに広告を配信できます。YDAでは、「過去にウェブサイトを訪れたユーザー」や「リーチしたいユーザー属性」などの条件を設定し、その条件を満たしたユーザーが閲覧しているYahoo! JAPANや提携サイトに広告を表示します。
この記事では、Yahoo!広告の中でも、Webサイトやアプリ上に表示される「ディスプレイ広告(運用型)」に注目して、特徴や旧YDNとの違い、料金体系などを詳しく解説していきます!
目次
Yahoo!広告のディスプレイ広告運用型(YDA)とは
Yahoo!広告におけるディスプレイ広告運用型(YDA)とは、 Yahoo! JAPANの各サービスサイト、および提携パートナーサイトの 「コンテンツページ」に掲載できる広告のことです。
ディスプレイ広告は、2019年のリニューアルにより、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)からYahoo! ディスプレイ広告(YDA)へと名称が変更されています。
YDNと同様にYahoo広告のその他の名称も、以下のように変更されています。
- Yahoo!プロモーション広告 → Yahoo!広告
- Yahoo!ディスプレイアドネットワーク → Yahoo! ディスプレイ広告(運用型)
- Yahoo!プレミアム広告 → Yahoo! ディスプレイ広告(予約型)
- スポンサードサーチ → Yahoo! 検索広告
Yahoo! JAPANや主要提携サイトに広告を掲載し、 検索ユーザーや関連コンテンツを見ている方に効果的にアプローチできるYahoo!広告のひとつです。
Yahoo!広告では、以下の3種類の広告を利用できます。
- ディスプレイ広告(運用型)
- ディスプレイ広告(予約型)
- 検索広告
Yahoo!広告については、下記の記事で詳しく解説しています。
Yahoo!広告まとめ|特徴や種類、料金、代理店などを徹底解説!
ディスプレイ広告には多彩なターゲティング機能が搭載されており、
- ユーザーの属性
- 過去に閲覧したページ
- 過去に検索したキーワード
などの情報をもとに、利用者に最適な広告を表示させる仕組みになっているため、商品やサービスに関心を持つ幅広い顧客層にアプローチすることができます。
ターゲティングの種類
往来のインタレストカテゴリーを刷新し、オーディエンスカテゴリーになりました。
具体的なカテゴリーは以下の通りです。
- 興味関心
- 購買意向
- 属性・ライフイベント
3つにカテゴライズすることで、それぞれの利用者層へ的確なアプローチをかけることが可能になりました。
「興味関心」では、幅広い利用者にアプローチする時に使用するのが効果的です。該当カテゴリを閲覧したり、関連するキーワードを検索している利用者に絞って配信をすることが可能になりました。
「 購買意向 」では、コンバージョンしやすい利用者に使用するのが効果的です。該当カテゴリーの商品を検索したり、実際に買い物カゴに商品を入れるなど、購買を検討している利用者に絞って配信をすることができます。
「 属性・ライフイベント 」では、 属性やライフイベントに絞り込み的確なアプローチをする際に効果的です。家族構成・学歴・年収・仕事など特定の属性を所有している利用者、結婚・入学・就職・引っ越しなどのライフイベントを迎える利用者に絞って配信をすることができます。
料金体系
ディスプレイ広告(運用型)の料金設定は広告主が自由に設定することができます。
料金体系の特徴としては以下の通りです
- 料金は事前入金制で、日付ごとに自由に広告費の上限が設定可能
- 課金タイプはクリック課金型
ディスプレイ広告(運用型) は「クリック課金型」と呼ばれる広告がクリックされる度に費用が発生するタイプの広告です。そのため、広告が表示されるだけでは費用は発生しないのが特徴です。
検索広告との違い
検索広告との主な違いは以下の2つです。
- 広告の表示場所の違い
- 掲載可能な広告の種類
- ディスプレイ広告は、検索広告より幅広い利用者(潜在顧客)にアプローチすることができる
広告の表示場所は「検索広告」 の場合は検索結果ページに、「ディスプレイ広告」の場合は検索結果以外のコンテンツページに掲載されます。
コンテンツページに掲載されるので、顕在顧客の他に、商品やサービスに興味がありそうな潜在顧客にアプローチすることができるのが強みです。
掲載可能な広告の種類も、検索広告では「テキスト広告」のみですが、ディスプレイ広告では、「テキスト広告」以外にも「画像広告」や「テンプレート広告 」、「 インフィード広告 」のようなテキスト内容と画像・ボタンなどの要素で構成された広告を掲載できます。
よって、ディスプレイ広告はさまざまなバリエーションを持たせながら、幅広い層にアプローチすることができます。
Google広告との違い
Google広告との違いは主に掲載される場所です。
Googleでは広告を掲載できるような自社サービスがなく、YouTubeやBIGLOBEなどが主な掲載先となります。 掲載されるサイトがなくても、ブロガーやアフィリエイターなどが使用する、Googleの広告枠(Googleアドセンス)があるサイトではGoogle広告(GDN)が配信されます。
一方、Yahoo!ディスプレイ広告(YDN)では、Amebaや朝日新聞、bingなどの数多くの提携サイトに広告を表示させることができるほか、月間500億PVを獲得できているYahoo!JAPANポータルサイトに広告表示ができるのが最大の強みと言っても良いでしょう。
ディスプレイ広告(運用型)の変更点
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)が、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)に移行された違いをまとめました。
- 商品体系
- 配信アルゴリズム
- 管理画面
- 管理画面YDNからYDAへの変換方法
それぞれ詳しく解説します。
商品体系
今まで複数に分かれていたサービス・ディスプレイ広告を統合して、よりシンプルでわかりやすい商品体系になることを予定しています。
また、ディスプレイ広告のリニューアルポイントとしては
- 目的に応じた柔軟な広告出稿が可能になった
- 広告管理ツールの使い勝手が向上
- 目的に合う最適な配信アルゴリズムに
などがあります。
商品体系がシンプルになったことにより、さまざまな課題に応じてワンストップで対応することが可能になっています。また、配信アルゴリズムの刷新により広告目的に合わせた最適な配信が可能になり、広告効果の最大化が見込まれます。
配信アルゴリズム
「キャンペーン目的」の設定が必須になり、設定した目的が最大化されるように配信される仕組みになっています。具体的に何を最大化させるかは以下の通りです。
- 動画再生→動画再生数
- サイト誘導→クリック数
- アプリ訴求→コンバージョン数
- コンバージョン→コンバージョン数
- 商品リスト訴求→コンバージョン数
- ブランド認知→ビューアブルインプレッション数
特にいままでは一律「クリック率」を最大化させる目的として運用していましたが、YDA 運用型では、 「目的ごとに最適なアクション率」が大きく影響されるようになります。
例えば、キャンペーン目的を「 コンバージョン 」にした場合、コンバージョン獲得を基準にしたアクション率が高い広告が品質が高いと評価されます。
いままでは、コンバージョン率は高いものの、クリック率が低ければ品質が悪いと評価されてしまっていたアルゴリズムでしたので、より最適で柔軟な広告運用が見込めるようになりました。
管理画面
次に変わったのは管理画面になります。簡単にいうと、Google広告の管理画面に近いような印象があります。また、管理画面の機能にも変更があり、主な変更点としては以下の通りです。
- グラフの表示
- 期間の比較が可能
- 分割機能が使用可能
- 統計情報画面から直接実績データをダウンロード可能
- 最適化の提案が表示
いままでの管理画面が良いという方は、右上の「 新画面を利用 」タブから切り替えを行うことができます。ただし古い管理画面は廃止される可能性もあるので、今の内に新しい管理画面に慣れておくことをおすすめします。
YDNからYDAへの変換方法
YDNからYDAへの変換方法としては、2通りの方法があります。
- 管理画面のキャンペーン一覧から変換する
- CSV ファイルをインポートして変換する
基本的には、管理画面のキャンペーン一覧から変換する方法の方が簡単なので、こちらの方法で実施することをおすすめします。 詳しい作業手順は
Yahoo! 公式ヘルプをご確認ください。
ディスプレイ広告(運用型)の成功事例
ディスプレイ広告(運用型)の成功事例として、代表的な例を3つご紹介します。
- 株式会社マイナビ
- キューピー株式会社
- 平林印刷株式会社
それぞれ詳しく解説します。
株式会社マイナビ
株式会社マイナビが運営するマイナビ転職の求人広告で、
サーチリフト(対象キーワードの自然検索上昇数) が最大3.7倍上昇した事例をご紹介します。
マイナビ転職は、求人情報を常時6,000件以上掲載している業界最大級の転職サイトです。
マイナビ転職では、イメージキャラクターに石原 さとみさんを起用した集客プロモーションの向上や、広告接触者の態度変容を「見える化」して改善に取り組んでいきました。
具体的には、利用者層を
- 潜在層(有職者全般)
- 顕在層(行動ターゲティング)
- 顕在層(サーチターゲティング)
- 転職サービス検討者層
- サイト訪問者層
の転職意欲の高い順セグメントを分け、Yahoo!プレミアムDSPで広告を配信するといったような施策を取りました。
そして、セグメントごとの関連検索キーワードの違いと差を効果検証した所、サーチリフトが
- スマートフォン版Yahoo! JAPAN ブランドパネル→1.8倍
- スマートフォン版Yahoo!ニュース プライムカバー →1.5倍
にまで上昇しました。特にブランドパネルでは「マイナビ転職」という指名キーワードが約3.7倍上昇したとの結果が出ています。
キューピー株式会社
キューピー株式会社といえば、マヨネーズを思い浮かべる人も多いでしょう。
創業以来マヨネーズを多くの人に使ってもらえるように、さまざまな施策を施しています。
例えば、3/1の「マヨネーズの日」が一例にあたります。
このマヨネーズの日を盛り上げるためにヤフーの「検索ページカスタマイズ」を活用し、「たまご割りゲーム」を展開する利用者を楽しませようとする企画が実施されました。
このように、ディスプレイ広告に遊び要素を取り入れることによって、さらなるブランディングや認知度の向上に繋げることに成功しています。
平林印刷株式会社
平林印刷株式会社でYahoo!プロモーション広告を活用してROAS 4倍、CPA 1/6の実現に成功し、10年で売上が10倍にまで成長した福井の印刷会社の事例をご紹介します。
ROASとは費用対効果、CPAとは顧客獲得単価のことです。平林印刷株式会社では複数のテストとターゲティング設定を実施して、効果改善を繰り返してきました。例えば、
- キーワード
- バナー
- 広告文
などのクリエィティブを徹底的にテストして、効果が低いものは除外し、効果が高いものに集中して改善・効率化を進めていきました。
その結果、ROAS 4倍、CPA 1/6の実現に成功したという事例になります。
まとめ
今回は、ディスプレイ広告(運用型)の特徴や、旧YDNとの違い、料金体系や成功事例なども交えて解説しました。Yahoo!プロモーション広告はYahoo! 広告となり、順次リニューアルされ使い勝手も向上しております。
この際に広告運用を試してみれはいかがでしょうか。本記事をよく読んで、新しいYahoo!広告について理解を深めて頂ければ幸いです。
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