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2021年01月12日(公開: 2021年01月12日)
DaVinci
Resolveで動画をカットするには?
機能や特徴も一挙紹介!
無料ながらプロも納得の多彩な機能を搭載し、カラーコレクション・カラーグレーディングが最大の強みである動画編集ソフト『DaVinci Resolve』ですが、どのような機能や特徴があるのでしょうか。
ここでは、『DaVinci Resolve』で動画をカットする方法を詳しく解説します。
DaVinci Resolveとは

DaVinci Resolveは無料ながら商用利用も可能で、動画編集時にロゴが入らない上、プロも納得の高機能動画編集ソフトです。
特徴は以下の通りです。
- プロ仕様の高機能動画編集ソフト
- カラーコレクション・カラーグレーディングが強み
- 無料版と有料の『DaVinci Resolve Studio』がある
- 2020年11月『DaVinci Resolve 17』リリース
プロ仕様の高機能動画編集ソフト

オーストラリアにある『Blackmagic Design社』の製品で、プロ仕様の高機能動画編集ソフトです。
動画のカット・分割・結合やノンリニア編集、カラーコレクション、エフェクト機能など最低限動画編集に必要な機能から、自分だけのオリジナル要素溢れる動画を創り出すための高度な機能までさまざまな要素を兼ね備えています。特に海外で使用されていてハリウッドでは圧倒的なシェアを誇っています。
また、機能ごとに『ページ』として明瞭に分かれており、編集がしやすいのが特徴です。ページは以下の通りです。
- カット機能(カットページ)
- エディット機能(エディットページ)
- Fusion機能(Fusionページ)
- カラー機能(カラーページ)
- Fairlight機能(Fairlightページ)
カット機能はバージョン16から新規追加された機能で、
読み込み、編集、トリム、トランジションの追加など動画のカットに必要な機能が盛り込まれています。
エディット機能は、カット機能で施した修正をより細かく調整・編集が可能です。 タイムライン別にフレームレートを変更したり、さまざまな効果のあるエフェクト機能により、オリジナリティのある演出を施すことができます。
Fusion機能は映像にVFX(視覚効果)や3DCGの合成を行えます。VFXは 『Visual Effects』 の略で『現実では目にすることができない画面効果を創り出す』ことができ特撮にも用いられています。3DCGは3次元コンピュータグラフィックスのことで、コンピューターの処理によって3次元の仮想的な立体物を表示させます。主に映画やアニメ、ゲームなど幅広い分野で活用されています。
カラー機能では、色に関するさまざまな調整ができます。作品の色のトーンを合わせたり、明るい場所を暗くしたり、暗い場所を明るくしたりさまざまな色に関わる編集が可能になっています。
Fairlight機能はオーディオ編集に特化した機能で、タイムライン上に音声を追加することを始めとした、さまざまな音に関する調整ができます。
カラーコレクション・カラーグレーディングが強み

DaVinci Resolveはカラーコレクション・カラーグレーディングに強いです。『カラーコレクション』とは、撮影した映像の色味を調整することで、『カラーグレーディング』とは、カラーコレクション後に『元の素材に色を付け足していく作業』のことです。
例えば、夕日のシーンを撮影したい時は、太陽が落ちていく日暮れのような演出が必要なため背景をオレンジ色にしたり、ホラーシーンを撮影したい時は、背景を暗めで青く演出させたりといった工程を『 カラーグレーディング 』が担当します。
DaVinci Resolveは、カラーコレクション・カラーグレーディングを用いてこだわりのある動画編集ができるのが強みで、色にスポットを当てた制作がしてみたいという方におすすめのソフトです。
無料版と有料の『DaVinci Resolve Studio』がある

無料版と有料版があります。無料版では、スタジオ機能や一部の機能が制限されていますが、以下のような特徴があります。
- 商用利用可能
- YouTubeにアップロード可
- DaVinci Resolveを利用して編集した動画を販売可
- 無料版でもロゴが入らない
他の動画編集ソフトでも無料版と有料版に分かれているものがありますが、無料版では大抵はYouTubeにアップロードできなかったり、商用利用不可能であったり、動画編集中にロゴが入ってしまったりと扱い辛いものが大半です。DaVinci Resolve Studioでは上記のような制限はなく、一部の機能は使えませんが、動画編集をするには十分すぎるほどの機能が備わっており、不便さは感じません。
まずは無料版で試してみて、気に入れば有料版を購入してみることをおすすめします。
2020年11月『DaVinci Resolve 17』リリース

2020年11月『DaVinci Resolve 17』がリリースされました。最新版ではユーザーの要望を取り入れ、100以上の新機能と200以上の改善を含んだ大型アップデートとなっております。 主に下記の機能に新機能の追加と修正が施されました。
- Color
- Fairlight
- Cut
- Edit
- Fusion
HDRグレーディングを強化し、AIマスキングツールを搭載したり、オーディオ編集のFairlightも改善されたため使い勝手が向上して、さらに扱いやすく、高品質な動画編集が可能になりました。
DaVinci Resolveで動画をカットする前に

DaVinci Resolveで動画をカットする前に、以下の準備が必要です。
手順は次の通りです。
- DaVinci Resolveの画面を開く
- 動画を読み込む
- タイムラインに配置する
DaVinci Resolveの画面を開く

まずは、DaVinci Resolveを起動してみましょう。起動したら以下の手順で進めてください。
- プロジェクトを選ぶ
- エディットページを開く
1.プロジェクトを選ぶ

起動したら、プロジェクトマネージャーという画面が表示されます。
『名称未設定のプロジェクト』を選択してダブルクリックします。
プロジェクトというと、難しく感じるかもしれませんが、編集情報を保存しておく『セーブデータ』のようなものです。
2.エディットページを開く

続いてエディットページを開きます。デフォルトでは『カットページ』に設定されていますが、今回は使用しません。赤枠のエディットをタップしてください。
今回は、エディットページを起点にして編集作業を行います。
動画を読み込む

続いて動画を読み込みます。
以下の設定を確認しておきましょう。
- メディアプールが白く表示されているか
- 動画のフレームレートの設定
1.メディアプールは素材置場

まずは、画面上部のメディアプールが白く表示されているか確認しましょう。
グレー表示の場合は、メディアプールが選択されていない状態なので、タップして白色に表示させます。
メディアプールとは、編集予定の動画の素材置場のことです。編集させたい動画を全てメディアプール上に保存させておきます。
メディアプール内の箇所で右クリックをして、メディアの読み込みを選択してください。

2.動画のフレームレートの設定

動画を選択すると、『クリップのフレームレートと現在のプロジェクト設定のフレームレートが一致していません』という画面が表示されます。(クリップとは動画の素材のことです)
基本的には変更を選択するようにしてください。自動的に動画に合わせてフレームレートが変更されます。
なお、現在のフレームレートを確認したい場合は、画面右下の歯車アイコンを選択して、『タイムラインフレームレート』を確認しましょう。

タイムラインに配置する

続いて、動画をタイムラインに配置します。
手順としては以下の通りです。
- ドラッグ&ドロップする
- タイムラインを確認
1.ドラッグ&ドロップする

メディアプールに追加した動画をタイムライン上にドラッグ&ドロップしましょう。
または、動画ファイルを画面右端に持っていくと、『挿入』というコマンドが表示されるので、ドロップするやり方でも構いません。
ほかにも、動画を選択して『F9』を押すことでタイムライン上に配置することができます。F9は挿入のショートカットキーになります。
2.タイムラインを確認

タイムライン上に動画が配置されたことを確認してください。
Vは『ビデオ』、Aは『オーディオ』を表しています。
DaVinci Resolveで動画をカットするには?
タイムライン上に動画が配置できたら、続いてDaVinci Resolveで動画をカットしてみましょう。
動画をカットする方法はさまざまなものがあります。
- イン点・アウト点で不要部をカットする
- 分割してカットする
- 素材の先頭、末尾をカットする
- あらかじめカットしてから配置する
イン点・アウト点で不要部をカットするには?

イン点・アウト点で不要部をカットする方法をご紹介します。
手順としては以下の通りです。
- 切り取りたい地点へ移動
- 切り取りたい範囲を設定する
- 選択範囲を削除する
1.カットしたい地点へ移動

まずは赤いバーを切り取りたい開始地点へ移動させましょう。
2.カットしたい範囲を設定する
続いて切り取りたい範囲を設定します。タイムラインビューアーでイン点マークをタップします。ショートカットキーの『I』でも構いません。

続いて、赤いバーを動かして切り取りたい終了地点を選択します。続いて、
タイムラインビューアーでアウト点マークをタップします。ショートカットキーの『O』でも構いません。

3.選択範囲を削除する

イン点・アウト点マークが正常に選択できていると、上記のように暗くなっている箇所が『残す範囲』、明るい場所が『削除する範囲』となっています。
もし、残す範囲が選択できていない場合は、タイムライン上の適当な場所をタップ することで解決できます。
選択範囲を削除するには、『delete』キーを押します。これで動画の削除は完了です。
ほかの方法でカットするには?

イン・アウト点で動画を切り取る方法が一般的ですが、その他にもさまざまな方法で切り取ることができます。
分割してカットする方法

分割して切り取る方法を解説します。
手順としては以下の通りです。
- カット開始点に移動して『Ctrlキー+Bキー』を押す
- カット終了点に移動して『Ctrlキー+Bキー』を押す
- 分割された箇所をタップして、deleteキーを押す
素材の先頭、末尾をカットする方法

clipの始めまたは終わりの部分だけを手軽に削除したい……という方におすすめの方法です。
手順としては以下の通りです。
- 赤いバーを任意の位置に移動させる
- 先頭を切り取りたい場合は『Shiftキー+Ctrlキー+[キー』を押す
- 末尾を切り取りたい場合は『Shiftキー+Ctrlキー+]キー』を押す
あらかじめカットしてから配置する方法

今までに紹介したカットの方法はタイムライン上で切り取りを行う方法でした。
実はタイムライン上に動画を配置する前に切り取りできる方法もあります。
あらかじめ切り取りしてからタイムライン上に配置することで、整理整頓をしつつ動画を管理しやすくなります。
手順としては以下の通りです。
- メディアプールの動画をダブルクリックする
- SourceViewerに画面が映る
- ソースビューアー上で、切り取りしたい動画にイン・アウト点を打つ
- タイムライン上にドラッグ&ドロップする
DaVinci Resolveで映像のみ、音声のみをカットするには?

いままで解説してきたカットの方法は、映像と音声両方を切り取りするやり方でした。DaVinci Resolveでは、映像または音声のみを切り取りする方法もあります。
今回は、以下の2通りの切り取り方法を解説します。
- 映像たけを残して、音声は削除したい
- 音声だけを残して、映像は削除したい
リンク選択を解除して削除する方法

映像・音声のリンクを削除する方法です。
手順としては以下の通りです。
- Altキーを押しながら、削除したい映像または音声をタップ する。
- 映像または音声に赤色の外枠が表示される。
- Backspaceキーで削除する
削除する場合はdeleteキーではなく、Backspaceキーで削除しましょう。deleteキーの場合はclipが自動的に埋まるため、音声・映像にズレが生じてしまいます。
2.クリップを上書き(3点編集)

一部の映像または音声を別のものに差し替えたい場合、3点編集がおすすめです。
まずはトラックをロックします。
続いて以下の通りに進めます。
- 置き換えたいclipに赤いバーを移動させる
- Xキーを押す(イン・アウト点が打たれる)
- メディアプールにある動画をダブルクリックする
- SourceViewerに画面が表示させる
- ソースビューアー上にイン点を打つ
- 上書きボタンをタップ する
- ロックを解除する
DaVinci Resolveでカットしたクリップの並べ替え

切り取りしていると、複数のclipが出てきます。そうなると、タイムライン上にさまざまなclipが並ぶためごちゃごちゃしてきます。clip同士を並べ替えたい、位置を変えたいといった時に便利な機能があります。
この時、スワップ機能を使用すれば手軽に並べ替えができます。
スワップで並べ替える

スワップ機能の使い方は以下の通りです。
タイムライン上でclipをタップして、『Ctrlキー+Shiftキー』を押しながらドラッグすると並べ替えることができます。
まとめ
DaVinci Resolveで動画をカットする方法や機能や特徴などを解説しました。無料で使えるソフトにも関わらず、動画をただ切り取るだけではなく、映像や音声のみの取り出し、差し替えなど細かい調整をすることができます。初心者の人にとっては覚えることは多いですが、使いこなすだけの価値のあるソフトです。本記事をよく読んで、DaVinci Resolveで動画をカットする方法や機能や特徴などの理解を深めて頂ければ幸いです。
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