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2021年02月10日(公開: 2021年02月09日)
DaVinci
Resolveで動画に字幕を入れるには?機能や特徴も一挙紹介!
無料ながらプロも納得の多彩な機能を搭載し、カラーコレクション・カラーグレーディングが最大の強みである動画編集ソフト『DaVinci Resolve』ですが、どのような機能や特徴があるのでしょうか。
ここでは、『DaVinci Resolve』で動画に字幕を入れる方法を詳しく解説します。
DaVinci Resolveとは

DaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ)は無料版と有料版の2つに分かれており、無料版でも商用利用も可能で、動画編集時にロゴが入らない上、プロも納得の高機能動画編集ソフトです。
特徴は以下の通りです。
- プロ仕様の高機能動画編集ソフト
- カラーコレクション・カラーグレーディングが強み
- 無料版と有料の『DaVinci Resolve Studio』がある
- 2020年11月『DaVinci Resolve 17』リリース
プロ仕様の高機能動画編集ソフト

オーストラリアにある『Blackmagic Design社』によって作られ、プロ仕様の高機能動画編集ソフトです。特に海外で愛用している人が多く、ハリウッドではトップのシェアを誇っています。 動画編集に必要な機能から、ノンリニア編集、カラーコレクション、エフェクト機能など自分だけのオリジナルな動画を作るための高度な機能までさまざまな要素を兼ね備えています。機能ごとに『ページ』として分類されており、編集がしやすいのが特徴です。
機能は以下の通りです。
- カット機能(カットページ)
- エディット機能(エディットページ)
- Fusion機能(Fusionページ)
- カラー機能(カラーページ)
- Fairlight機能(Fairlightページ)
カット機能はバージョン16から新規追加された機能で、読み込み、編集、トリム、トランジションの追加など動画のカットに必要な機能が盛り込まれています。
エディット機能は、カット機能で編集した動画をさらに細かく編集することができる機能です。タイムライン別にフレームレートを変更したり、さまざまな効果のあるエフェクトを追加したりと、オリジナリティの溢れる演出を加えることが可能です。
Fusion機能は、映像にVFX(視覚効果)や3DCGの合成を行えます。
VFXは 『Visual Effects』 の略で、現実の映像では創り出すことが難しい演出を作成することができ、特撮などで用いられています。3DCGは『3次元コンピュータグラフィックス 』の略で、コンピュータの処理によって、3次元の立体物を作成します。ゲームやアニメ、映画など幅広い分野で使用されています。
カラー機能は色に関するさまざまな変化を楽しむことができます。後述しますが、カラーコレクション・カラーグレーディングを行い、色合わせや明暗を変化させたりさまざまな色の編集が可能になっています。
Fairlight機能はオーディオ編集に特化した機能で、タイムライン上に音声を追加することを始めとした、さまざまな音に関する調整ができます。
カラーコレクション・カラーグレーディングが強み

ダビンチリゾルブはカラーコレクション・カラーグレーディングに強いです。『カラーコレクション』とは、撮影した映像の色味を調整することで、『カラーグレーディング』とは、カラーコレクション後に『元の素材に色を付け足していく作業』のことです。
例えば夕日のシーンを撮影したい場合は、日暮れに合わせて背景をオレンジ色にしたり、ホラーシーンを撮影したい場合は、暗い演出をするために背景を暗く、青白く演出させたりといった作業を『カラーグレーディング』が担当します。
ダビンチリゾルブは、カラーコレクション・カラーグレーディングを用いてこだわりのある動画編集ができるのが強みで、色を重視した編集を行いたいという方にぴったりのソフトです。
無料版と有料の『DaVinci Resolve Studio』がある

無料版と有料版があります。 無料版では一部の機能に制限が課されていますが、以下の特徴があります。
- 商用利用可能
- YouTubeにアップロード可
- DaVinci Resolveを利用して編集した動画を販売可
- 無料版でもロゴが入らない
無料版ダビンチリゾルブは、商用利用可能で、編集時にロゴが入らないといった特徴が挙げられます。他の動画編集ソフトでも無料版と有料版に分かれているものが数多くありますが、たいていのソフトは『商用利用不可』であったり『編集時にロゴが入ってしまう』など使い勝手の悪いものが多いです。
無料版ダビンチリゾルブでは、一部の機能が制限されますが基本的な動画編集機能は兼ね備えているので、特に不自由なく編集を楽しむことができます。
まずはお試し感覚で無料版を利用して見てから、気に入れば有料版の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
2020年11月『DaVinci Resolve 17』リリース
2020年11月『DaVinci Resolve 17』がリリースされました。最新版ではユーザーの要望を取り入れ、100以上の新機能と200以上の改善を含んだ大型アップデートとなっております。アップデートされた新機能や修正項目は以下の通りです。
- Color
- Fairlight
- Cut
- Edit
- Fusion
HDRグレーディングを強化し、AIマスキングツールを搭載したり、オーディオ編集のFairlightも改善されたため使い勝手が向上して、さらに扱いやすく、高品質な動画編集が可能になりました。
DaVinci Resolveで動画に字幕を入れる前に

文字・テキスト・テロップ・字幕を入れるには、『エディットページ』 で行います。
DaVinci Resolveで動画に字幕を入れるには?

動画に字幕を入れるには、主に3種類の方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
3種類の方法がある

3種類の方法は以下の通りです。
- テキスト:一番基本的でシンプルなツール
- text+:機能が豊富で、GPU acceleration が利用可能であるため動作が軽い
- 字幕:字幕を連続で入れたい時などに特化したツール
今回はtext+を使って、字幕を追加していきましょう。
『text+』で字幕・テキストを入れる方法

『text+』で字幕・テキストを入れる方法は以下の手順の通りに行います。
- 『text+』をトラックに追加
- 『インスペクタ』で文字を入力
- 再生して確認
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.『text+』をトラックに追加

まずは『text+』をトラックに追加します。エフェクトライブラリボタンをONにして、タイトルをクリックします。すると、『テキスト』『text+』『字幕』の3種類が表示されます。(字幕は一番下部分にあります)
続いて、『text+』をドラッグして、文字を挿入したい箇所まで移動させ、空きトラックにドロップします。
これで、トラックに追加の作業は完了です。
2.『インスペクタ』で文字を入力

続いて『インスペクタ』で文字を入力していきましょう。
挿入した『text+』をダブルクリックすると、右上にテキストを入力・編集画面が表示されます。フォントや色、サイズなど自由自在に変更できます。
styled textの部分に好きな文字を入力してみましょう。(今回は ここに入力と挿入)日本語入力で文字化けする場合は、『MSP 明朝』など日本語対応のフォントを選択すれば大丈夫です。
3.再生して確認
文字を入力したら再生して確認してみましょう。再生時に入力した文字が表示されていればOKです。
字幕・テキストのタイミングや長さを変更するには?

字幕・テキストをベストタイミングで表示させたいといった場合があるかと思います。字幕・テキストを好きなタイミングで表示させたい場合は、クリップをドラッグして、表示させたい位置に合わせるだけです。この時クリップの中央部分をドラッグするようにしましょう。
文字が表示される時間を長くしたい、または短くしたい場合はクリップの端をドラッグして、長さを調整しましょう。
字幕・テキストの位置を変更するには?

字幕・テキストの位置を変更したい場合は、タイムラインビューアー下部にある赤枠内のアイコンをクリックします。
すると、ビューアー上に白い枠線が表示され、文字の移動や拡大・縮小が可能になります。
また、位置を変更する時に覚えておきたい操作方法もご紹介します。
- シフトキーを押しつつ左右にドラッグする→水平方向のみの移動が可能
- シフトキーを押しつつ上下にドラッグする→垂直方向のみの移動が可能
DaVinci Resolveで字幕・テキストを装飾するには

字幕・テキストを装飾して、より良い演出を加える方法をご紹介します。
基本的に字幕・テキストを装飾するには『shading』タブを開きながら操作する必要があります。
装飾の仕方としては以下の通りです。
- 境界線を付ける
- ドロップシャドウを付ける
- グラデーションを付ける
- ぼかしをかける
- 文字の背景を付ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.『Shading』タブを開く

字幕・テキストを装飾するには『shading』タブを開く必要があります。赤枠のアイコンをクリックしてください。
同タブ内にある『select element』や『enabled』 の設定を必要に応じて切り替えていく必要があります。
確認しておきたいことは主に2つです。
- 『select element』 に1が選ばれているか
- 『enabled』 にチェックが入っているか
上記が初期設定になります。
2.境界線を付ける方法

境界線は文字に縁をつける装飾方法です。
手順としては以下の通りです。
- 『select element』を『2』に設定
- 『enabled』にチェック
- 『thickness』で太さの変更
- 『color』で色の変更
- 『outside only』にチェックを入れると、内側の境界線を無くせる
3.ドロップシャドウを付ける方法

ドロップシャドウは文字に影を付ける装飾方法です。
手順としては以下の通りです。
- 『select element』を『3』に設定
- 『enabled』にチェック
- 『opacity』で影の濃さの変更
- 『color』で影の色の変更
- 『softness』で影の柔らかさの変更
- 『position』で影の位置の変更
4.グラデーションを付ける方法

グラデーションは文字に色を付ける装飾方法です。複数色をつけて文字を目立たせることもできます。
手順としては以下の通りです。
- 『select element』を『1』に設定
- 『enabled』にチェック
- 『type』を『gradient』に変更
- 三角形のマークをタップして色の変更
5.ぼかしをかける方法

ぼかしをかけると、文字や境界線を柔らかく見せることができます。
手順としては以下の通りです。
- 文字を装飾したい場合は『select element』を『1』にする
- 境界線を装飾したい場合は『select element』を『2』にする。
- 『enabled』にチェック
- 『softness』で柔らかさの変更
6.文字の背景を付ける方法

文字の外側部分に背景を付けます。文字をみやすくさせたい、強調させたいといった場合に有効な装飾方法です。
手順としては以下の通りです。
- 『select element』を『4』に設定
- 『enabled』にチェック
- 『appearance』で左から3番目のアイコンをタップ
- 『level』で『line』を選択
- 大きさを『extend horizontal』と『extend vertical』で調整
- 透明度を『opacity』で調整
- 角を『round』で調整
DaVinci Resolveの設定を保存しておくと便利

文字を装飾した場合に、次回以降も簡単に呼び出せる機能があります。『パワービン』を用いれば、簡単に設定できます。
パワービンとは、全てのプロジェクトを共有したフォルダのようなものだと覚えておいてください。
1.パワービンを表示

まずは、パワービンを表示させます。初期設定では非表示になっているので、表示させる必要があります。
手順としては以下の通りです。
- 表示→パワービンを表示にチェック
- パワービンが表示されるので、text+のクリップをドラッグ&ドロップ
- F2で名前の変更をする
2.設定を呼び出すには

設定を呼び出すには、タイムライン上に保存したクリップをドラッグ&ドロップするだけです。
そのため、瞬時に理解して呼び出すことができるように、装飾した文字に関連する名前を保存するようにしましょう。
まとめ
今回はダビンチリゾルブで動画に字幕を入れる方法や機能や特徴などを解説しました。ダビンチリゾルブでは字幕を入れるだけではなく、さまざまな装飾を施すことも可能で目的に応じた演出を創り出すことができます。
初心者の方には覚えることが多く、使いこなすまでに慣れが必要ですが覚える価値は十分にあるでしょう。本記事をよく読んで、動画に字幕を入れる方法や機能や特徴などを深く理解して頂ければ幸いです。
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