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2021年02月09日(公開: 2021年02月09日)
Premiere
Proで再生速度を変更するには?逆再生の方法も含めて一挙紹介!
Adobe社から提供されている「Premiere Pro」は、短い動画から長編映画の製作まで幅広く対応した中級~上級者向けの動画編集ソフトです。ユーチューバーにも大人気のソフトですが、ここでは、「Premiere Pro」の特徴や、再生速度の変更方法について説明します。
Premiere Proとは
有料の動画編集ソフトで、多くのクリエイター向けソフトを提供しているAdobe社が提供しているソフトです。多くのYouTuberや動画クリエイターが利用しており、インナーネットやYouTubeで操作方法を検索すると多くの情報を取得することができます。
これから動画編集を仕事として始めたい方に最もおすすめするソフトです。MacとWindows両方のOSで使用することができるので、動画プロジェクトの共有や複数人での編集作業を行いやすい特徴があります。
中級~上級者向けの高機能ソフト
中級者〜上級者向けの高性能ソフトで、基本的な編集から映画業界で行っているような高度な編集まで幅広く行うことが可能です。
機能がとにかく豊富なので全ての機能を使いこなすのはプロの編集者の方でも難しいと言われています。
中級者〜上級者向けのソフトと言われていますが、初心者の方でも直感的に操作しやすい画面構成で基本的な編集機能はすぐに覚えることができるはずです。
Adobeの他アプリと連携自由
他のアプリと連携して使用することで、非常に便利に動画制作を行うことができ、高度なVFX編集ができるAfterEffectと連携を行えば、部分的にAfterEffectで編集して素材を自由自在にソフト間を移行させることが可能です。
このソフトを利用する方は他のアプリと連携させることで、より便利になるので、複数ソフトが使用できるコンプリートプランに契約するのがおすすめです。
VR動画の編集も!多彩な動画編集機能
頻繁にバージョンアップを行って、機能のアップグレードを行っているので、常に最新の編集技術を利用することができます。
買切り型のソフトではなく、毎月定額支払いのサブスクリプションサービスなので、契約期間中は常に最新バージョンを利用することができ、VR動画の編集まで行うことが可能です。
「単体プラン」か「コンプリートプラン」を選択。無料体験版あり
「出典:https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html#mini-plans-web-cta-premiere-pro-card」
利用プランには単体プランとコンプリートプランの2種類があり、Premiere Pro単体プランでは月額2480円〜利用でき、他のソフトも使用できるコンプリートプランは月額5480円〜で利用できます。
解説した通り、他のソフトと連携できることが大きな魅力なので、コンプリートプランの利用がおすすめです。
Premiere Proの基本的な使い方と編集の準備
基本的な使い方と編集準備方法を解説します。ソフトを利用する際は必ず以下で解説する方法で、新規プロジェクトの立ち上げから編集したい素材の読み込みまで行うので、参考にしてください。
押さえておくべき画面構成と機能
利用する方が必ず押さえておくべき画面構成は以下の画像の通りです。操作方法を覚える前に画面構成の意味を理解しておかないと効率良く操作することができないので、確認してください。
- ソースモニター=ソフトに読み込んだ素材の再生や編集が可能
- ツールパネル=動画編集に使用する各種ツールが表示されています。
- プロジェクトパネル=使用する動画や静止画、音声などの素材が表示されます。
- プログラムモニター=制作している動画が表示されます。
- タイムラインパネル=動画素材を配置して編集を行う作業場所です。
- メニューバー=メニューバーのウィンドウというメニューをクリックすると各種パネルの表示・非表示を変更可能です。
頻繁に利用する画面構成は上記の6つです。ウィンドウから他にも多くのパネルを表示させることができるので、基本的な操作方法を覚えたら、編集しやすいように画面構成をアレンジしてみてください。
次にソフトの立ち上げから素材読み込みまでの手順を簡単に解説します。
- ソフトを起動
- シーケンスの作成
- 動画素材の読み込み
1.Premiere Proを起動
まずはソフトを起動させて、編集する準備を行います。ソフトを起動させるにはソフトをインストールしたフォルダからクリックするか、Macを使用している場合はdockに配置してすぐに起動できるようにしておくと良いでしょう。
①Premiere Proを起動
ソフトを起動すると「新規プロジェクトを作成」か「プロジェクトを開く」が表示されるので、まずは「新規プロジェクトを作成」を選択します。すでにプロジェクトを保存している場合は「プロジェクトを開く」からプロジェクトファイルを開きます。
②名前を付けて保存
新規プロジェクト名が設定できる画面になるので、管理しやすい名前で保存します。動画編集を仕事にしてクライアントワークを行う際はファイル名が文字化けしないように日本語ではなく英語で名前をつけておくと良いでしょう。
2.シーケンスの作成
新規プロジェクトを作成したら、シーケンスの作成を行います。シーケンスでは制作する動画のフレームレートや画面サイズを設定することができます。何も設定しない場合は最初にタイムラインに配置した素材の動画形式が自動で適用されるので、変更しなくても問題ありません。
①メニューバーの「ファイル」から「新規」>「シーケンス」を選択
画面上部の「ファイル」から「新規」→「シーケンス」を選択して新規シーケンスを立ち上げます。ショートカットキーで簡単に開くこともでき、Macの方は「⌘+N」、Windowsの方は「Ctrl+N」です。
②形式とサイズの設定
シーケンスを開いたら以下の4項目を設定できます。
- プリセット
- 設定
- トラック
- VRビデオ
Premiere Proでは詳細設定をプリセットを活用することで簡単に設定できるので、設定方法がよく分からない方でも安心です。
3.動画素材の読み込み
新規プロジェクトを立ち上げて、シーケンスを作成したら、編集したい動画素材を全て読み込みます。一つのプロジェクトで使用する素材は全て一つのフォルダにまとめておくと管理しやすいので試してみてください。
①Premiere Proに素材を読み込む
素材を読み込むには画面上部の「ファイル」から「読み込み」を選択して、素材を開きます。読み込んだ素材はプロジェクトパネルに表示され、素材が破損していたり、Premiere Proに対応していない素材の場合は表示されません。
ショートカットキーでも素材を読み込むことができ、Macの方は「⌘+I」、Windowsの方は「Ctrl+I」です。
②シーケンス上に素材を配置
プロジェクトパネルに素材を読み込んだら、タイムライン上に素材を配置します。素材はドラック&ドロップで簡単に追加することができ、複数素材をまとめて読み込むことも可能です。
動画編集はタイムライン上で行うので、読み込んだ素材はタイムラインに配置することで初めて編集することができます。
Premiere Proで再生速度を変更するには?
Premiere Proでは再生速度を自由に変更して様々な表現を行うことができます。スローモーションや早回しなど、素材の再生速度を変化させると編集可能です。再生速度を変更する効果について解説します。
再生速度変更の効果
再生速度を変更させるだけで映像の抑揚に変化をつけることができます。ストーリー性の高い動画ではスローモーションによって映像に注目させたり、早回しさせることでタイムワープしているような非現実的な演出ができます。
「早回し(早送り)」の効果
早回しの映像演出は一視点で長い時間の映像を早回しするタイムラプスや、視点も動かしながらタイムラプス撮影を行う、ハイパーラプスの映像などがあります。
日が沈む映像や雲の動きなどをタイムラプスで撮影すれば、日常では見ることができない演出ができます。通常のスピードの映像の中に早回し映像を混ぜると視聴者を飽きさせないで最後まで動画を見てもらうことが可能です。
「スローモーション」の効果
スローモーション動画は動きの速いスポーツシーンや面白いコメディシーンで使用します。早回しと同じく映像に注目させて印象づけることができるので、映像の重要なポイントで使用すると効果的です。
再生速度を落とすと音声が低くなって面白いので、YouTuberが行っている演出方法です。
再生速度を変更する方法は3つ
Premiere Proで再生速度を変更する方法は以下の3つです。
- 速度変更コマンドを使って操作する
- レート調整ツールを使って操作する
- タイムリマップ機能を使って操作する
編集方法は非常に簡単で、すぐにでも試すことができるので、参考にしてください。
1.速度変更コマンドを使って操作する方法
タイムラインに配置した再生速度を変更したい素材上で右クリックを行い、「速度・デュレーション」を選択します。ショートカットキーでも可能で、Macの方は「⌘+R」Windowsの方は「Ctrl+R」で「速度・デュレーション」を選択できます。
そしてデュレーションに%を指定することで、速度を変更できます。例えば50%に下げると2倍のスローモーションになり、200%にすると倍の早回しになります。
また逆再生にチェックを入れると映像を逆回しにできます。
2.レート調整ツールを使って操作する方法
次にレート調整ツールを使って、再生速度を直感的に変更する方法もあります。タイムラインの操作アイコンから調整ツールを選択して、素材クリップの端を移動させて再生速度を変えながら長さを調節できます。
素材を長くすればスローモーションになり、短くすれば早回しになります。ショートカットキーでも操作可能で、「R」です。
3.タイムリマップ機能を使って操作する方法
再生速度を滑らかに変化させたり違和感のない演出を行うにはタイムリマップ機能を使って再生速度を変化させます。再生速度を変化したいクリップを選択した状態で左上の「fx」を右クリックから「クリップキーフレームを表示」、「タイムリマップ」→「速度」を選択します。
そしてクリップに表示された水平線をMacの方は「⌘」、Windowsの方は「Ctrl」を押しながらクリックすることでキーフレームを追加できます。
追加したキーフレームを上げると早回しになり、下げるとスローモーションになります。追加したキーフレームを左右にスライドさせることで、速度の変化を滑らかに調節できるので、段々再生速度を変化させる演出ができます。
変更後は動きを調整する
再生速度を変更した後は映像がカクついてしまったり、違和感のある映像になってしまいます。映像はフレームレートといって1秒間に複数の静止画を使用して動きを表現しているのですが、再生速度を変化させるとフレームレートが不足したりズレが生じてしまうので、フレームを補間させる必要があります。
前後のフレームを混ぜる「フレームブレンド」補間
まず前後のフレームを混ぜて違和感をなくす「フレームブレンド」は、再生速度を変化させた素材上で右クリックを行い、補間から「フレームブレンド」を選択します。
タイムラプスやハイパーラプスなど早回しする動画で使用することで、映像にぼかしが加えられて違和感をなくせます。
自動解析でフレームを作る「オプティカルフロー」補間
次に自動解析でフレームを作って補間する「オプティカルフロー」は非常に重たい編集ですが、再生速度を変化させて不足したフレームを自動で作成させることができます。
オプティカルフローを適用させた素材は一度レンダリングをしないとプレビュー再生できません。
Premiere Proで動画を逆再生するには?
動画を逆再生させる方法は解説した通り、非常に簡単です。逆再生動画では一日の流れを逆再生であえて面白く表現したり、映画のような演出が行えます。
動画を逆再生する方法
動画を逆再生するには、素材を右クリックして「速度・デュレーション」を選択します。そして逆再生にチェックを入れることで逆再生になります。逆再生の状態でも速度を調節したり、補間を設定して違和感のない映像にできます。
まとめ
今回は高性能動画編集ソフトPremiere Proの基本的な特徴や使い方、再生速度を調節する方法を解説しました。再生速度を変化させれば非現実的な映像演出を行えます。
解説した3つの方法で再生速度を調節できて、とても簡単なのでぜひ試してみてください。
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