
marketing
2020年12月16日(公開: 2017年11月02日)
動画広告のメリットは?はじめるべき理由や活用方法を徹底解説
動画広告をやってみたいと考えていても、動画広告にはどんなメリットがあるのか、どんな活用方法があるのか分からないのではないでしょうか?
動画広告のメリットは以下の4点になります。
- 情報量の多さ
- 態度変容を起こしやすい
- 拡散されやすい
- 効果の測定と改善がしやすい
そして、動画広告のデメリットは以下の3点です。
- 制作費用がかかる
- フォーマットによって嫌悪感が出る
- スキップされる
この記事では、動画広告のメリットやデメリット、動画広告の活用ポイントをご紹介します。初心者の方向けに紹介していきますので、ぜひ動画広告に挑戦してみてくださいね。
動画広告のメリット

皆さんも「市場規模が成長しているのは理解したが、動画広告の魅力とはなんなのか」気になると思います。
もちろん動画広告にもメリット・デメリットは存在します。この章では動画広告のメリット・デメリットをご紹介します。
動画広告をしっかりと理解したうえで出稿するかの判断材料として参考にしてみてください。
動画広告のメリットを4つご紹介します。
- 情報量の多さ
- 態度変容を起こしやすい
- 拡散されやすい
- 効果の測定と改善がしやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
情報量が多いため印象に残りやすい
広告を出稿しても、ユーザーに伝えたい内容を最後まで伝えきるというのはとても難しいことです。
しかし、動画広告は画像・テキストだけのバナー広告などとは違い、効率良くユーザーに対して内容を伝えることができるため印象に残りやすいというメリットがあります。
どちらも5秒間表示した場合、テキストと画像だけで伝えられる情報には限りがありますが、動画では、「映像」「音声」「テキスト」を同時に活用することで多くの情報を伝えることができます。
実際の調査では、「ビジュアルのみ」の場合と「ビジュアル + 音声」の場合では、ユーザーが認識している情報量に1.6倍も差があることが判明しています。
「音声のみ」の場合と「音声 + ビジュアル」の場合でも、3.8倍も認知度に差があると判明しています。
<ブランド認知度の比較>

態度変容を起こしやすい
広告を出稿しても、狙っているアクションをユーザーが起こしてくれるかは分かりません。
しかし、動画広告はユーザーが態度変容を起こしやすいというメリットがあります。
態度変容というのは、ユーザーの購買心理が、Aの状態からBの状態に変わることを指します。つまり商品購入を目的に広告を出稿した際に、ユーザーの購買意欲を高めやすいということです。
ユーザーの行動フレームワークとして、最もベーシックな態度変容モデルは以下の段階で表します。
- Attention:注目
- Interest:興味
- Search:検索
- Action:購買
- Share:共有
動画広告では、この行動フレームワークの段階レベルを上げていくことができます。
先ほど紹介した調査を例に態度変容(商品・サービスの購入を考えている状態)変化の比較をみてみましょう。

「音声のみ」よりも「音声 + ビジュアル」は2.6倍、「ビジュアルのみ」よりも「ビジュアル + 音声」は2.9倍もユーザーがその商品やサービスの購入を考えるような段階に移行したことを表しています。
拡散されやすい
従来のバナー広告では、ユーザーから拡散するということはほぼありませんが、動画広告では”バズる”ことで一気に拡散されるメリットがあります。
Facebookでは「シェア機能」Twitterでは「リツイート機能」を活用して、ユーザーから他のユーザーにコンテンツを表示させることができます。
実際にバズった動画広告をご紹介します。
トヨタ自動車株式会社が制作した自動車「ノア」のプロモーション動画です。タレントに新垣結衣さんを起用し、大成功しています。
動画コンテンツは、約65万回再生され、「リツイート」は約1万回、「イイね!」は約1.9万件と大きな反響を呼び、たくさんのユーザーによって拡散されました。
効果の測定と改善がしやすい
動画広告は、効果測定ツールを使用することで簡単に効果を測定できます。
- 再生回数
- ユニーク再生数
- インプレッション
- ブランドリフト効果
- 視聴率
- 再生率
- 再生完了率
- クリック数
上記のような指標をもとに、動画広告を配信することでどの程度の効果があったのかを数字で確認できるため、問題点をすぐに改善できます。
動画広告のデメリット
しかし、動画広告にもデメリットは存在します。
動画広告のデメリットを3つご紹介します。
- 制作費用がかかる
- フォーマットによって嫌悪感が出る
- スキップされる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
制作費用がかかる
動画広告を制作する場合、画像とテキストだけで制作可能なバナー広告と比べ、クオリティーを維持するためにも制作費用が高くなりやすいです。
動画広告で使用される動画素材は以下の3種類に分類できます。
- モーショングラフィック
- キャラクターアニメーション
- 実写
これらの中から、自身の制作スキルや宣伝したいサービスや商品の価値を伝えやすい素材を選定することも大切です。
外注する場合は、上から順に費用が安くなることが多いです。動画広告を出すのが初めてという方は無料素材を提供しているサイトが多く存在するモーショングラフィックから始めてみることをおすすめします。
フォーマットによって嫌悪感が出る
動画広告のフォーマットのひとつに「インストリーム広告」があります。インストリーム広告はテレビCMのように動画コンテンツの再生途中や途中で流れる広告です。
広告に興味を示さなかったユーザーにとっては、嫌悪感が出てしまう可能性がり、信用を損ねてしまうことがあります。
スキップされる
多くの動画広告の配信先では、「スキップ機能」を搭載しているケースが多いです。
YouTubeなどの動画コンテンツを視聴する際に流れてきた動画広告をスキップした経験がある方も多いのではないでしょうか。
ユーザーの興味を引きつけられなかった場合、伝えたい内容が伝わりません。最悪の場合間違った解釈をされてしまうケースもあります。
動画冒頭でユーザーが見てみたいと思わせる動画コンテンツを制作する必要がるため、クオリティーを担保できる動画クリエーターがいるかどうかは動画広告を出稿するうえで非常に重要な要素と言えるでしょう。
動画広告の種類別のメリット・デメリット
動画広告のメリット・デメリットを、広告の種類別に紹介します。
動画広告の種類は以下の通りです。
- インストリーム広告
- インバナー広告
- インリード広告
- オーバーレイ広告
インストリーム広告のメリット・デメリット
インストリーム広告は、動画を再生する際に動画の再生前後や途中で流れる広告のことを指します。
<インストリーム広告のメリット>
・完全視聴単価”方式により広告コストを抑えやすい
・型の種類が多いため、使い分けがしやすい
・大画面で広告を流せるため、ユーザーに効果的な訴求をしやすい
インバナー広告のメリット・デメリット
インバナー広告は、静止画のバナー広告と同様に各プラットフォームのディスプレイ広告枠に配信される動画広告です。そのため、インディスプレイ広告とも呼ばれます。
<インバナー広告のメリット>
・ウェブサイト形態に縛られない圧倒的なリーチ量
・従来のディスプレイ広告と同じ細かなターゲティング設定が可能
インリード広告のメリット・デメリット
インリード広告とは、ウェブページやアプリの記事コンテンツをスクロールして記事の途中やコンテンツ内にに表示される広告のことを指します。
<インリード広告のメリット>
・自動再生のため、ユーザーの目に留まりやすい
・意欲的なユーザーに向けて表示できるため、反応されやすい
オーバーレイ広告のメリット・デメリット
オーバーレイ広告とは、WEBサイトの画面の上に多いかぶさるように表示される広告です。主にスマホやタブレットなどのモバイル端末用の広告として利用されています。
目立ちやすいので広告としての訴求効果は高いですが、WEBサイトが見づらくなる・邪魔と思うユーザーが多く、敬遠されがちな広告です。
動画広告の市場は拡大している

Instagramのストーリーズ機能やYouTuberの誕生によるYouTubeの流行など、時代とともにインターネットコンテンツの視聴は動画中心にシフトしています。
こうして動画コンテンツがユーザーの生活になじむようになり、企業による動画を活用した動画広告は一般的なマーケティング手法となりました。
実際、動画コンテンツの需要は年々増加し、動画広告の市場規模は拡大しています。調査によると、2020年には3,289億円、2023年には5,065億円に達すると予測されています。
なかでも、スマートフォン動画広告は全体の89%を占め、モバイル環境の動画広告戦略は成功の大きな鍵となるでしょう。

出典:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125
動画広告を広告フォーマット別の観点から見てみると、YouTubeなどの動画コンテンツ内に掲載されるインストリーム広告と、SNSのフィード内に掲載されるインフィード広告を中心に拡大していることがわかります。
しかし、今後新しい動画コンテンツを扱うメディアや新しい動画広告フォーマットの誕生によって、プロモーション活動の選択肢が広がることも期待できます。
こうした企業の動画広告の取り組みが加速していくことで、動画広告の市場規模は成長を続けていくことでしょう。

出典:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125
動画広告の種類
動画広告は「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類に分類されます。
インストリーム広告は、”動画コンテンツ内に表示される動画広告”、アウトストリーム広告は、”ウェブサイトやSNS、アプリ内の記事や広告枠などに表示される動画広告”と覚えておきましょう。
大きな違いは「どこに表示するか」です。同じ媒体でも掲載場所によって使い分けるということになります。
インストリーム広告

繰り返しになりますが、インストリーム広告は、”動画コンテンツ内に表示される動画広告”です。
YouTubeなどの動画コンテンツを視聴する際に流れてきた動画広告をイメージすると分かりやすいですね。
同じインストリーム広告でも配信タイミングによって、名称が変わります。
- 動画再生時:プレロール
- 動画の途中:ミッドロール
- 動画終了時:ポストロール
動画コンテンツと同じ画面サイズで再生されるため、画面占有率が高く、インパクトがあります。モバイル環境であれば全画面再生も可能です。
世界観が伝えやすいフォーマットともいえるインストリーム広告は、ユーザーの興味を引きやすいという点も特徴のひとつです。
アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、”ウェブサイトやSNS、アプリ内の記事や広告枠などに表示される動画広告”です。
アウトストリーム広告のなかでも、配信場所によって名称が変わります。
- インバナー広告
- インリード広告
- インタースティシャル広告
インバナー広告
ウェブサイトやアプリのバナー広告枠に表示される動画広告です。参考例としては、Yahoo!JAPANのトップページの広告枠などがあげられます。多くのユーザーの目に止まりやすい場所に掲載されるメリットがあります。
インリード広告
SNSなどの媒体で「コンテンツとコンテンツの間」や「コンテンツの下」に表示される動画広告です。参考例としては、TwitterやFacebookのニュースフィード内があげられます。コンテンツに馴染みやすくユーザーから嫌悪感が出にくいメリットがあります。
インタースティシャル広告
アプリで画面やページの切り替え時に表示される動画広告です。参考例としては、マンガアプリでマンガを読み終えた後などユーザーが一息つくタイミングで表示されます。ユーザーはCM感覚で視聴できるため、最後まで視聴してもらいやすいメリットがあります。
動画広告の活用ポイント

では具体的に動画広告で成功するためのポイントをご紹介します。
ポイントは大きく4つです。
- ターゲットを明確にする
- 冒頭でインパクトを出す
- 無音でも伝わるようにする
- CTAを入れる
それぞれの解説を見ていきましょう。
ターゲットを明確にする
動画広告では、ターゲットを明確にすることが大切です。従来のバナー広告などでも同じことが言えますが、動画広告は「スキップ機能」という壁があるため、よりターゲティング精度の高さは重要視されます。
もし、幅広いユーザーをターゲティングしてリーチ量を増やしても、興味のないユーザーがスキップをして見てもらえていなかったらその分の広告費は無駄になってしまうからです。
また、ターゲットを明確にすることで、ターゲットにあったターゲティング設定ができるのか、ターゲット層を抱えているかどうかの基準で配信先を選定できるようになります。
冒頭でインパクトを出す
動画広告で重要なのは最後まで見てもらうことです。
動画広告では、スキップ機能がついている媒体も多く、途中で離脱されてしまうと動画で伝えたいことが伝えられません。
必要なのは、ユーザーの興味を惹きつけ、「最後まで視聴してみよう」と思ってもらうことです。
そのため、いかにユーザーの視界に入ってからすぐに興味を引く動画になっているか、動画の構成がとても大切です。
冒頭で興味を持ってもらうコツとして以下の方法を検討してみてください。
・15秒以内に伝えたいことを届ける
・テキストのアレンジ(キャッチフレーズの導入など)
動画広告作成では、序盤・中盤までインパクトのある動画を目指して作成するようにしましょう。
無音でも伝わるようにする
動画広告は、モバイル環境で利用しているユーザーが多いため、ミュート(音無し)で再生されていることを想定して制作する必要があります。音声で作る世界観も大切ですが、字幕テロップを活用して視覚的に伝えられるメッセージ性も必要ということです。
また、耳の不自由な方や、若年層から高齢層まで、年齢・身体に関係なく視聴ができるアクセシビリティーの向上も動画広告成功の鍵と言えるでしょう。
しかし、とにかく字幕を入れたら良いというわけではありません。
1回の字幕表示で文字数が多すぎると動画の内容に追いつけず、視聴者が理解できなくなってしまうことがあります。
字幕をつける際は、端的に短い文章で理解できる字幕を心がけましょう。
CTAを入れる
CTAは「Call to Action:コールトゥアクション」の略です。
つまり、動画視聴途中や視聴後に問い合わせや資料請求、商品購入、シェアなど、ユーザーにしてほしい行動を促すボタンやリンクを設置することです。
動画広告は訴求力が高く、動画を視聴したばかりのユーザーはまだ感度高い状態です。CTAを入れている場合と入れてない場合では大きく差が出ることは一目瞭然です。
媒体によって、CTAの種類と機能は異なりますので、各媒体のCTAについても理解しておきましょう。
まとめ
動画広告のメリットについて詳しくご紹介しました。しかし動画広告のメリットだけでなく、デメリットも理解しておくことで最適な動画広告を出稿に近づくことができます。
ぜひこの記事を参考にして、動画広告を出稿してみてはいかがでしょうか。
動画広告についてもっと知りたい方はリンク先で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
プロクオリティの動画をだれでも簡単に作れる「RICHKA」
RICHKAを使えば、だれでも簡単にプロクオリティの動画を作れます!
RICHKAは「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」公式ツールに採択されており、Yahoo! JAPANや日経ビジネスなど、広告代理店や大手メディアをはじめ400社以上の企業様にご愛用いただいております。
動画制作の時間やお金などのコストでお悩みの方は、まずはお気軽に資料をダウンロードしていただけますと幸いです。
この記事をシェア
KEYWORDS
ARTICLES
-
DaVinci Resolveで動画をカットするには? 機能や特徴も一挙紹介!
2021.01.12
-
DaVinci Resolveをダウンロードするには?機能や特徴も一挙紹介!
2021.01.12
-
DaVinci Resolveの推奨スペックは?機能や特徴も一挙紹介!
2021.01.12
-
OpenShot Video Editorで動画に音声を入れるには?そのほかの使い方も一挙紹介!
2021.01.12
-
OpenShot Video Editorで動画に字幕を入れるには?そのほかの使い方も一挙紹介!
2021.01.12
-
Free Video Editorで動画をカットする方法は?特徴も合わせて紹介!
2021.01.12